- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198619749
感想・レビュー・書評
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モンクトン氏、いい父親だ。娘を守ったな。
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人間の純粋さとエゴが表裏一体で描かれていて、とてもリアルだった。
それなのに、聞いたことのないストーリーと意表をつく展開。
傲慢に思えたヴァレリーの父親モンクトン氏が、悲しみを抱えながら振り絞る愛情がたまらなかった。
描かれてはいないけれど、彼のその後の人生に救いがあったと思いたい。
ものすごいラブストーリーを読んでしまった。 -
大事な人を亡くした人は幽霊を怖れない。それほどに会いたい人。でも早世した彼女に「必要な」ことはなんだろう…。読む年齢によっては捉え方が違うかも。
宮崎監督の「この世は生きるに値する」の引用先と
聞いたけど…あれ?違ったかな? -
中学生の時に読んだ。
題名を忘れても、内容をふと思い出すことがある。ロバート・ウェストールの本の中でも特に好き。 -
ちょっと冗長でロマンチックに過ぎる感じ。
最後のユンカースの操縦士が現れるシーンはくっきり鮮烈で印象に残る。
子供だからしょうがないけどボブとヴァレリーがこどもっぽ過ぎて魅力的じゃないんだよね…。 -
他の作家が書いたら★★★★なんだけど、ウェストールだから3つ。
ヴァレリーが死ぬまでは、本当に素晴らしい。
10代前半の少年の幼さ、身勝手さ純粋さが鮮やかに、リアルに描かれ、胸が痛くなるほど。
同い年でも少女の方が大人びているが、若さゆえ、美しさゆえ傍若無人でもある。
初恋の息苦しさがこれ程までに伝わる小説は滅多にない。
それだけに後半は、いかにも創作という感じがしてしまう。
ラストにドイツ人を持ってくるあたり、ウェストールらしくはあるのだが、余計なメッセージのような気がする。 -
第二次世界大戦下のイギリスを舞台に描かれる初恋と生と死の物語。この著者は人物の描写がとてもリアルで、人間の愚かさ、残酷さ、そして素晴らしさが上手に描かれているところが好きです。幼稚園のお迎え時間待ちの車の中で読んでいて涙が出てきてしまい、困りました(^_^;)
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忍び寄る戦争の影と、始まってしまった大戦の最中、少年と少女のほのかな恋から怪奇物に…。もっと生きている時に二人の交流があったら引き込まれたんだろうなぁと思いつつ、14歳なんてこんなものか、とも。共感する部分もたくさんあり、思わず泣けてしまった箇所も。ラストの役立たず牧師が笑けました。外国人は必ずしも神様を盲信しているわけじゃないのね…って、偏見?