再検証 南京で本当は何が起こったのか

  • 14人登録
  • 3.50評価
    • (0)
    • (1)
    • (1)
    • (0)
    • (0)
  • 2レビュー
著者 : 阿羅健一
  • 徳間書店 (2007年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198624309

再検証 南京で本当は何が起こったのかの感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 南京事件なんかなかった派の意見を読んでみたいと思って適当に選んでみたのだが、失敗だった。

    一番困ったのが○○は中国側の宣伝だった、うそだっだ、という断定がいたるところに出てくるが、そう判断する根拠を示していないことだ。著者にとっては常識なのかもしれないが、「報道はうそをつくことがある」と自分で言っているのだから、根拠を示さないと。
    妙な主張も多い。南京に入った日本の報道陣が誰も虐殺について報道していない、と書く一方で、当時の外電に乗って世界を駆け巡った虐殺報道は中国シンパの記者が書いたのだから眉唾だと主張する。中国シンパの報道が信用できないのなら、日本シンパの報道も信用出来ないと思うが。ちなみに前者については他の南京事件本で、「これは書けないな」「うん、でももう一度この目で見ておこう」と囁き合う記者の逸話が紹介されている。

    頻発したとされる強姦については、主張されるような事件が起きていたのなら病院は中絶の処理でてんてこまいになるだろう(それが起きてないから強姦は頻発していない)と書く一方、あとのほうで沖縄戦では米兵の強姦事件が頻発したが、妊娠の報告がほとんどないのは、食料不足とストレスのため女性の月経が止まっていたためだ、という主張が出てくる。医学的に正しいのかどうかはともかく、日本軍侵攻前に多数の住民が脱出したという南京は、食料が豊富でストレスはなかったのだろうか?

    一事が万事とはいわない。被害者数の算定に関するくだりなど、ここは一理あるな、と思う部分もなくはない。だが主張全体が「中国シンパの報道、証言は眉唾である」というところからスタートしており、だったら日本シンパのあんたのいうことも信頼出来ないんじゃないの?と思わずにいられない。

    誰が中国びいきで誰が日本びいきかなんかどうでもいい。史観なんか興味はない。そこで何が起きたのかが知りたい。

    南京事件否定派ってみんなこうなんだろうか?

全2件中 1 - 2件を表示

阿羅健一の作品

再検証 南京で本当は何が起こったのかはこんな本です

再検証 南京で本当は何が起こったのかを本棚に「読みたい」で登録しているひと

再検証 南京で本当は何が起こったのかを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

再検証 南京で本当は何が起こったのかを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

再検証 南京で本当は何が起こったのかを本棚に「積読」で登録しているひと

ツイートする