- Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198624859
作品紹介・あらすじ
荒唐無稽な設定の中に、ぞっとするようなリアリティがある。カフカの『城』へと再び至る道を示す傑作。不条理な『城』の由来するところを描くことで、日本の「今、ここ」の深い真実を照射する。
感想・レビュー・書評
-
やばいやばい。嫌だ嫌だ。可愛そうだし、楽しくなさそう。こんな社会はヤダ!
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「宗教団体」を「会社」に置き換えれば日常のありふれた光景が見えてくる。「意見を異にする人たちの対立」は政治そのものだ。それほど突飛な設定ではない。
国家・宗教・会社といった集団はソフトが異なるだけでハード(機構)は同じだ。集団は必ず競い合い、闘い合い、奪い合う。そこにこそ集団の目的があるのだろう。
http://sessendo.blogspot.jp/2017/06/blog-post_8.html -
きょうみ本位で近づいてくる人と、ほんとうにあいしてくれるひとはどう区別するのでしょうか?わたしにはそのちがいがわかりません。わからないから、どんな人にも近づき過ぎない方がいいんだと思います、
-
帯に「これだけ毒のある小説は滅多にありません」とあるのだが、日常生活で誰もが少なくとも一度は思ったであろうことをストレートに描くとこうなる、という印象。読んでいると、誰かの希望を打ち砕かれることは一種の快楽にも思えてくる。
この先の日本は多かれ少なかれ、この物語のような要素が増えていくことは間違いないだろう。 -
設定は面白い。後味の悪い童話集みたいな感じ。
-
少子化した近未来の日本を想定。
出産が自由に許されず、カルト団体に入信することを義務化した社会での話。
ありえないはずなのに、リアル。
毒を含み、救われないエピソードばかり。
でもおもしろい。 -
すっげ¥かくさしゃかい。