神去なあなあ日常

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著者 : 三浦しをん
  • 徳間書店 (2009年5月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198627317

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神去なあなあ日常の感想・レビュー・書評

  • 読もう読もうとは思っていたのに、膨大な「読みたい本リスト」に埋もれていたこの本。
    続編が出て、これではいけない!と慌ててこちらを読み始める、計画性のない私です。

    やりたいことも特になく、高校を卒業しても親の庇護のもと、
    まあ適当に食っていければいいや♪ とタカをくくっていた、都会っ子の勇気。
    完全に名前負けもいいところの、この勇気くんが
    担任と母の陰謀(?!)により、たった三万円の餞別を手に
    雑貨店が1軒あるだけの人里離れた神去村で
    林業の魅力に目覚めていく1年が描かれます。

    最初から逃げ出す気満々で、実際に何度も脱走を試みつつも
    自分が未熟なせいで班の効率があがらないことを不甲斐ないと思い
    村の一員としてなかなか認知されないことに淋しさを抱く勇気がかわいい上に

    山火事の際、自分が役に立たなかったことに責任を感じて
    犬小屋でうなだれたまま、ごはんさえほとんど食べなくなる犬のノコ、
    そんなノコに自信を取り戻させるため、飼い主のヨキを
    わざわざ崩した薪の山の下敷きにして小芝居を打ち、
    ノコに助けさせる山男たちが、あまりにもかわいすぎて♪

    何につけても「なあなあ」と、毎日のんびり過ごしているようで
    苗から見上げるような巨木に育つまで、百年単位のサイクルで
    木を慈しみ、森を見守り、山への敬意を忘れず、
    日本の林業を支える揺るぎない覚悟を持って生きる人々に
    静かな感謝を捧げたくなる本です。

    それにしても、30代にしてこの肝の据わった統率力、
    おやかたさまの清一さんが素敵すぎです♪

  • 三浦しをんの作品を読了したのは「舟を編む」に続いてこれで二冊目。
    宮崎駿が帯を書いていたので興味を持って読んでみた。
    世の中にあまり知られていない地味な世界に光を当てるのが得意な作家なのか。今回の作品は舞台は林業。

    林業という日本の中でも危機的状況にある産業について取り上げて、ライトな語り口でたくさんの人に興味を抱かせるという点では素晴らしいと思う。ただもう少しその深刻さを突っ込んで書いて欲しかったのが本音。
    林業の厳しさをあえてさらっと飛ばしているはもちろん作者の意図するところだろうけど。

    三浦しをんへの評価がまだつかめないので続編も含め、他の作品にもチャレンジしてみたい。

  • 図書館に予約して、借りられそうになった新刊「神去なあなあ夜話」が、この作品の続編だということを知り、慌てて前作のこちらを先に借りて読んだ。

    林業小説というのはめずらしい。
    へたれな主人公勇気が、能天気な親から山の中に一人放り出され、林業を生業とする村「神去」の中で“なあなあ”に頑張っていく物語。
    題材が題材だけに読んで面白いのかどうか半信半疑だったが、そこは流石の三浦しをん様。
    料理の仕方がうまい。
    凄い事件があるわけでもないのに、キャラクター設定が絶妙で読み手を飽きさせない。
    過疎の村なのに出てくる女性がみんな美人、とくれば、まず男はそれだけで先を読みたくなるものだ。
    置物のような繁婆ちゃんの惚けた感は笑えるし、飼い犬のノコの健気なエピソードも楽しい。
    当たり前のことを当たり前に書いているだけなのに、何故に読んでいてこれほど楽しいのだろう。
    変わった小説家だね、三浦しをんさんは。
    山の崇高さや神秘さを信じながら、そこに住んでいる人たちの愉快な日常が上手にシンクロして不思議な世界を作り上げている。
    未成年の勇気と、惚れた年上女性直紀さんとはその後どんな展開になるのだろうかと胸が躍る。
    まさに続編が読みたくなり、先にこっちを読んでおいて良かったと思う楽しい作品でした。

  • 読了後の爽快感が半端ないです。ヨキが好きな私はヨキが絡むシーンでは、必ずひぃひぃと抱腹絶倒ものでした。
    みんな味があるいい人ばかりで、たまらなく好きだ~。

    一番はあの『ファイトォオォ!』『いっぱあぁつ!』で。。。
    もう一人で身をよじって爆笑してしまいました。
    かと思えば、感動してぼろぼろ泣いたり、他人が見ていたら
    完全に変態です。
    (家族は見慣れているので淡々とスルーです・汗)

    今年一番の感動作ですね。


    山といえば幼いころから冬以外は山に行きました。
    春はわらび、コゴミ、ゼンマイ、竹の子。ウワバミソウ。
    夏は色々な山の幸
    秋はきのこ(なめこ・きくらげ・さわもたし・・・)やまぶどう、あけび

    みんな背中には大きな大きなリュックを背負い
    断崖絶壁に金属のチェーンが岩肌に打ち付けられていて
    それを掴みながらロッククライミングみたいに登っていく

    今みたいに熊は出没せず、遭難だけ気をつけて
    My鈴(一応クマよけ)、My笛を吹き、鈴をジャラジャラと鳴らし
    奥深い山に入って朝の4時から夕方まで、昼食は現地調達した
    食材で山菜汁、おにぎり。おいなりさん、甘い卵焼き、からあげ。。。
    あとはおやつをたっぷり。

    じぃじやばぁば、叔父、叔母(伯父・伯母も)総出で
    車6台くらいに分乗し、とにかく楽しかったなぁ~。
    帰りは着替えを持って麓の温泉で虫や汚れを落として
    2時間もかけて帰宅。
    帰宅したら山菜をゆで下処理、缶詰、塩漬け・・・などなど忙しい。

    山で祖父からは『小さな山菜やきのこは採るな、来年に残せ』
    『見つけたら7割採って3割は残せ』とか色々と教わった。

    本当に大事なことは教科書や教室じゃ習っても、実際に経験しないと
    身につかない。

    みんな各自それぞれ自分の秘密の山ポイントを知っていて
    私には全然区別がつかなかったけどね。
    今は一族そろって山なんか行かないし、クマが出るし。

    あれは管理されていた山だったんだな。。。
    そう思うと複雑だったりして。

    幼児期から高校生までのあの山菜採りの思い出が
    色鮮やかに思い出して、山に想いを馳せました。

    =山の神様ありがとうございました=


    この作品の続編、早く読みたいな~。。。待ちきれないけど
    予約数は90人くらいで、まだまだ果てしなく遠い。

    勇気と直紀の行方が気になるよー。
    なあなあと待つしかないな。

     

  • 美人の産地・神去村でチェーンソー片手に山仕事。先輩の鉄拳、ダニやヒルの襲来。しかも村には秘密があって…!?林業っておもしれ~!高校卒業と同時に平野勇気が放り込まれたのは三重県の山奥にある神去村。林業に従事し、自然を相手に生きてきた人々に出会う。
    「BOOK」データベース より

    平野勇気(外部から入った人)視点の神去村のできごとの記録物語.
    自然と向き合う人は、ここ一番は厳しいが、基本的に優しい人たちだ.守るべきものを守り、ときによそ者を受け入れる.長い歴史を支えるのは、誇りとおおらかさをもった人たちだ.
    ここまでできたドラマでなくても、こんな人の心のやりとりが、あちこちで生まれたらいい、そんな風に思う一冊.

  • 職場の人がおもしろいと言っていたし、三浦しをんさんの作品を読んだことがなかったので、図書館で借りた

    高校を卒業して、ひょんなことから三重県神去村で林業に従事することになった青年の、一年間を回想した手記の形を取ったおはなし

    始まって2P読んだだけで、声を出して笑ってしまった
    興味深いな、ではなくて、純粋に楽しいな、という小説を読んだのは久しぶりだったので、嬉しかった
    最近は個人的に切羽詰まっているので、通勤時間や休憩時間にこの本に癒されて、助かった
    林業の仕事、どこまで実在するのかよくわからない民俗、登場人物の会話など、とても面白かった
    神去村は実在しないがモデルとなった地はあるそうで、きちんと取材をして書かれた小説は強いなぁと感じる
    私も「なあなあ」でいこう

    映画「WOOD JOB! 神去なあなあ日常」HP
    http://www.woodjob.jp/sp/

  • 帯で宮崎駿さんが書評を書いてるのに目が留まり、即購入しました!
    初めはジブリ好きのミーハー心で読み始めたのが、どんどん物語に引き込まれていく!!おもれー!!
    と、思ってる内にサクッと読み終えました(^^)
    圧倒的な自然と、そこに寄り添うように暮らす人達の(この作品の中のニュアンスで言うと、"寄り添うことが許された人達"とでも言うべきでしょうか)、息づかいまで感じる「なぁなぁ」日常が、面白く心地よい作品です。

    あ、あと、もし犬好きなら一層おもしろいと感じるでしょう(^^)笑

    続編も希望です!!

  • 何故に林業をテーマに??って戸惑いながらも、しをんさんだから読んで、、、

    林業かっこいい!!てなりました。 「まほろ駅前~」とかもそうだけど、ほんまにその職業の魅力を描くのがうまい。(余談やけど映画も良かった)

    綿密に取材したシズル感があるし、方言も活きてる。

  • やはり三浦しをんさんの作品はいいな。

    映画化されたこともあり、まぁ、読んでみようかな、と手に取りました(図書館でちょっと予約待ちしたけれど)

    高校卒業と同時に就職浪人になりそうだった勇気は、担任と両親のお膳立てにより、神去村での林業研修に身を投じる羽目になった。
    携帯の電波は(山の上でしか)入らず、娯楽施設は皆無。
    そんな過疎化の進む山間の小さな村で、勇気がであった数々の奇跡。
    神隠しがあったり、神様の娘が見えたりして、少しファンタジーな感じもあるけれど、絶対的な自然の前ではこういうことも起こりうるかもなぁ、と思わせられる。
    都会っ子の勇気が、どんどんと逞しく成長していく姿を追うのはとても楽しかった。
    まつりでの疾走感は、まさにエンターテイメント!

    林業に触れる機会などない。
    自宅近くに、森林組合の事務所があるわたしですら、どんなことをするのか知らない。
    衰退をたどる一次産業にスポットを当てたこの作品は、「知らしめる」という観点からもとてもいいものだと思う。

    そのうち続編も読みたいな。

  • 映画を観る予定なので、その前にと原作を読破。
    面白かった!
    さくさくっと読めるのだけど、内容はけっこう
    深いものがある。

    いきなり林業の現場に放り込まれた青年勇気の
    視点で語られるのだけど、山奥の村や林業の
    厳しい現実が語られている。
    それ以上に、ヨキを中心にした村の面々の個性
    豊かな姿が楽しくて、そして頼もしい。

    勇気の心境の変化も納得。
    クライマックスのあのシーン、映画でもあるかな~。
    すごいスペクタクルで、スクリーンで観たい!
    勇気&直紀のその後も気になる。
    ってことで、続編も読むぞ!

  • 今まで積読していたのを、映画化されたので公開前に急いで読破。
    林業の世界を知るきっかけになった。「なあなあ」が口癖の神去村の人々に見守られながら、昔から続く林業、山や木をはじめとする自然に対峙するなかで、主人公がじっくりゆっくり成長していく姿が魅力的。
    そして、山の見方が変わった。

  • 軽快な文章。
    ぶっ飛んだエピソードの数々。
    春は花見、夏は蛍や濡れ縁でスイカ、それに夏祭り、
    秋は黄金の稲穂に勇壮な例大祭。
    そこに住む、謙虚さを忘れず、
    自然の恵みを大切にする人々。
    まるで日本の原風景を見ているかよう。。。

    文句なしに面白かった!

  • 初三浦しをん。
    これはどこをモデルにしてるんだろう。
    創作は入ってるんだろうけど、こんな祭りほんとにあるの?とか、いろんな面でもうほぼファンタジー。
    主人公もなんだかんだとありえないほどに素直。
    ヨキもいい男だけど、私的には清一さんが気になるよね~(笑)。
    30台半ばなんて、もうちょっと上でもよかったんじゃないの?
    私より下だなんて・・・ぶつぶつ。
    どこかに清一さんと嫁の2次創作でも落ちてないかと思ったけど、いまのところたどりつけてません(笑)。
    いつかするんだろうなーとは思っていたけど、まさかすでにされているとは。
    来月公開だそうだけど。
    あの祭りもやるんだろうか。
    直紀ちゃんとのあれこれは、配役的に萎えたので(笑)期待せず、抜倒とか祭りとかは見たいかも。
    ヨキはそう来たか、と思いつつも納得。
    清一さんは誰なの!!
    続編も読みたいと思います。

  • 喜びは日常にあり 「神去なあなあ日常」

    横浜という都会で育ち「高校を出たら、まあ適当にフリーターで食っていこうと思っていた」イマドキの普通の男の子が、自分の意志とは関係なく学校の先生と親が勝手に応募した林業研修生として三重県の山奥へ行って林業をすることになる。

    山奥の神去(かむさり)村ではケータイも使えずネットもマクドナルドもコンビニもない。逃げ帰りたくても鉄道の駅までは延々と山道を歩くしかなく簡単ではない。一度は実際に脱出を試みるも失敗。

    そんなイマドキの普通の男の子、とくに執着も夢もなくふわーっと適当に生きてきた主人公が、毎日山で木を切り植林し四季の自然のなかで訳の分からない神事や風習につきあい村人と生活するのも悪くないなと思えるようになっていく。

    最初の数ページですごく楽しくうれしい気分にさせる小説である。
    著者の三浦しをんさんは確か数年前に直木賞を取った30代の作家だが、こういうふわーっと適当に生きている若者が日常のちょっとした成り行きで生きる喜びに目覚めていく描写は抜群である。数年前に読んだ「風が強く吹いている」は、それこそだらーっと生きていた大学生たちが素人同然の駅伝チームをつくって箱根駅伝に出る話だった。最後のゴールの場面では、読んでいて思わず感涙にむせんだ。今回の「神去なあなあ日常」は「風が強く吹いている」ように感涙にむせぶことはなかったが、読み終わってふわーっとやさしい風に吹かれた気分。秀作である。★四つ、つけさせていただきます。

    最近の若い作家の作品は大きな情熱、目標、ドラマティックな人生というより、日々の日常の中に生きる喜びを見つけ味わうみたいな小説が多いような気がする。人類の成熟というか時代の成熟というか、いい傾向だと思う。私も「リタイアなあなあ日常」である。

  • テンポよくて、熱くて、神話的な不思議な世界観があっておもしろかった。花粉症の時期に読んだのは失敗だったかもしれないけど、一気に伐採できない理由も同時にわかったから花粉に対してちょっとだけ寛容になれた気もします。読んだ後、柱に想いを馳せるようになりました。どこから来たの?何歳なの?って。すごくさわやかだなぁ。続きも読みます。

  • 林業や、神事、村での生活、村人たちの暖かさ。
    いい本でした。
    しをんさんの本を他にも読みたいと思ってます。

  • 宮崎駿監督、映画化はまだですか?

    古き良き日本とその大自然。日本の祭ってファンタジーだよね。
    ヘタレな主人公が林業を通して成長して行く様が、とても生き生きと伝わってきて、読後感のさわやかな一冊でした。

    日本がどれだけ自然を大切にして、おつきあいをしてきたのか知ってもらうためにもとても良い本です。

  • 面白かった!

    勇気、ヨキ、清一、繁ばあちゃん、山太…登場人物のキャラとバランスが絶妙。
    林業という未知の世界も面白かったし、なあなあな暮らしぶりも素敵でした。

    ファイト一発が出てきちゃうあたり...もう、大好きです。

  • 一読の価値有り!
    幅広い世代に読んで貰いたいです。
    「なあなあ」とは「ゆっくり行こう」「まあまあ落ち着け」といったニュアンス。「のどかでいいお天気ですね」までこれで済ませたりするという。

    横浜の高校を卒業した平野勇気。
    進路を決められずにフリーターでいいと思ってコンビニでバイトしていたら、突然、担任と母親に、林業の研修生として、人里離れた村の奥に放り込まれてしまう。

    神去村は三重県中西部にある。
    指導係の与喜(ヨキ)は、会うなり勇気の携帯を開けて電池を捨ててしまう強引さ。どうせ圏外なのだが…
    中村林業株式会社の社長の清一さんは、穏やかないい人。
    ヨキの横暴や人恋しさに何度か逃げ出そうとも思うが、村には美女もいて…

    とくに、おやかたさまこと清一さんの妻の妹で小学校の先生の直紀に惹かれる。
    清一さんの息子になつかれ、ヨキの犬ノコとも仲良くなって。
    情けなかったり、悔しかったりもしつつ、男達の技のすばらしさと美しい村の風景に魅せられていく。
    お祭りがまた凄いです。
    御柱祭りのような…

    1年の出来事をわかりやすいタッチで描いています。
    2010年本屋大賞4位。

  • 相変わらずマニアックな分野を扱っているけれど、全てにリアリティがあって無知な読者でも充分に楽しめる&その分野に興味がもてる内容でした。林業をここまで文学に昇華できることと、そこに主人公の年齢から見た若い感性を非常に上手く混ぜ合わせられているのが本当に上手い。文章の綺麗さももちろん。特別泣かすような箇所はないのに不覚にもちょっぴり泣いてしまった……。素敵なお話でした。

  • 読了。
    神去なあなあ日常
    三浦しをん

    先月はエッセイを読んだので二ヶ月ぶりの三浦しをん小説。
    この本はwood job!のタイトルがつけられた映画版の方を先に見てしまっていた、舟を編むもそのパターンだったし、後悔…
    相変わらず映画も本も面白い。三浦しをんは、本当にエンターテイメント作家の第一人者だと思う。面白い、という言葉はなにかを表現するときに使いたくない言葉だけど、三浦しをんの文章には、面白い、がぴったり当てはまる。構成、登場人物、場面設定、盛り上げ方、会話、その全てが。

    林業に励む青年と村の交流を描いた本。
    小説家であるためには、まず勉強家であれという言葉はよく聞く言葉だが、この作品は林業について徹底研究がされたのが垣間見える。ものすごい資料、調査の上に重ねられたものだと感じた。それは箱根駅伝を描いた「風が強く吹いている」でも感じた点。三浦しをん、よく勉強しました。
    そして、特筆すべきは会話文章のものすごい読ませ方。うまさ。私は、小説を書くときに一番悩むのがどのタイミングで誰に会話させるか?だ。
    三浦しをんは会話の展開がパンパンしていて切り替えがよく、すっきりするから読ませる力がある。
    三浦しをんの会話文章だけでも十分勉強になる。

    面白いです!
    読んでみてください。
    特に就活悩んでる系同期男子に息抜きとして勧めます。

    読書感想文4569字

  • 内容紹介
    林業っておもしれ~! 2010年本屋大賞ノミネート作品 美人の産地・神去村でチェーンソー片手に山仕事。先輩の鉄拳、ダニやヒルの襲来。しかも村には秘密があって…!? 高校卒業と同時に平野勇気が放り込まれたのは三重県の山奥にある神去村。林業に従事し、自然を相手に生きてきた人々に出会う。 神去村の人たちはおっとりしている。彼らの口癖は「なあなあ」で、「ゆっくり行こう」「まあ落ち着け」など、いろんな意味に使われているが、語尾にも「な」がつくので、のんびりした感じになる。神去村には林業従事者が多く、百年単位んの作業をしているので、あくせくしてもしようがないと思っているみたいだ。俺は平野勇気。高校卒業式の後、俺の行き先は、担任の先生と母親に決められていた。この神去村で、林業の研修生として働くことになっていたのだ。ローカル線の終点の駅に出迎えに来てくれたのは、髪を金髪に染めたヨキというガタイのいい男だった。チェーンソーの使い方など教えられたところで、俺は「緑の雇用」というシステムの応募者にされたのだと知った。しかし、「やっと神去村に若者が来た」と涙ぐんでいるおじいさんを前に帰るとは言えなかった。俺の山の生活が始まった。……。

    前半の木の切り方、道具の使い方は、知らないだけに文章になってもイメージする事が出来ず、面白くないなー、ハズレかなーと思ってたら、だんだん登場人物のキャラも定まっていき、会話もちょっと吹き出してしまう面白さもあり、後半は楽しかった。映画観てから読んだ方が良かったか?

  • おもしろかった~!地味な林業の話かと思ったら、まじめに面白い要素がつめ込まれていて、何度声を出して笑ったかわからない。

    平野勇気という高校を卒業したばかりのちゃらんぽらんの若者が、訳もわからず、古い神秘的な神去村に放り込まれて、林業の修行をするハメになる話。

    勇気の飾り気のない語り口のお陰でスラスラ読める。初めは嫌々だった勇気が、次第に林業に、この村に、のめり込んでいく様子が、わざとらしくなく(ここが大事)、すがすがしく描かれている。

    読後感もいい。

  • ―俺が「林業」!?冗談じゃない!
    主人公は高校卒業後、いきなり奈良県の山村に放り込まれ、林業を習得することに。
    「なあなあ」が方言である「神去村」の、のんびり野性的な人々との林業体験記。

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神去なあなあ日常の作品紹介

美人の産地・神去村でチェーンソー片手に山仕事。先輩の鉄拳、ダニやヒルの襲来。しかも村には秘密があって…!?林業っておもしれ〜!高校卒業と同時に平野勇気が放り込まれたのは三重県の山奥にある神去村。林業に従事し、自然を相手に生きてきた人々に出会う。

神去なあなあ日常のKindle版

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