地政学の論理: 拡大するハートランドと日本の戦略

著者 :
  • 徳間書店
3.73
  • (6)
  • (3)
  • (3)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 80
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198627331

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • マッキンダーやスパイクマンの英米系地政学の紹介と、拡大するロシアへの警戒と対策方法について述べています。地政学のテキストとしては、著者の性格が濃厚に出ているので、それを知った上で読んだ方が良いです。 陸奥宗光や昭和天皇を、英米系地政学の系譜と捉えているのは独特。著者の主張によると、日本の特性と国益、生存方法を考えに考え抜けば、自然とマッキンダーやスパイクマンの理論に似たものになるとか。

  • 茂木誠氏の推薦コメント。
    「英米系地政学を「正統」、ドイツ地政学を「異端」とする立場から、舌鋒鋭く異端審問を展開する」

  • 東欧を制した者が世界を制する。

  • 本文中で他の研究者を実名を挙げて中傷したり、歴史上の人物をソースの提示もなく「共産主義者」「ソ連の手先」とする著者の主張には辟易させられました。


    読む価値はありません。

  • 地政学の本。2009年。マッキンダー地政学、スパイクマン地政学に触れながら、アメリカ・ロシアを中心とした世界の勢力図を説明している。ロシア全般のことをハートランド、その周辺の国々をリムランドと表現し、ハートランドを包囲する戦略が肝要と説いている。ミサイル防衛協定や北方領土問題など、ロシアから見た西側、東側でさまざまな外交問題が形成されている。ここに中国やインドなどの南側の国々が関連してくる為、ユーラシアの北部は周辺国との複雑な関係を構築せざるをえない、それゆえに、地政学的に重要な意味を持つ。
    世界大戦の歴史的な説明など参考になるところも多いが、偏りのある表現が非常に多く、その点に共感することができなかったため星2つ。

  • これまでに地政学という分野については聞いたことがあるだけで全く知らない分野であったが本書は地政学に基づく見解でこれからの日本に必要な防衛論を展開させ、今までの歴史と戦争を振り返る。一度読んだだけでは十分な理解に至るのが難しいが、単なる防衛論ではなくこれだけの要素で導かされる防衛論は初めて。
    この見解が世界各国による防衛論の常識であるなら、如何に日本の自衛隊のシステムや国民意識が脆弱なのかがわかる。
    日本と隣接するロシアと中国の軍事的脅威を知るには最も優れた一書。中川八洋氏に説かれた保守主義思想と同様に地政学も学んでみようと思う。

  • 会津藩 間宮林蔵 陸奥宗光 桂太郎 加藤高明 小村寿太郎 幣原喜重郎 石原莞爾

    陸奥の外交の古典 蹇蹇録(けんけんろく)


    2006年の出生は109万 中共は2200万

  • 宮崎正弘 メイルマガジンの紹介

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

筑波大学名誉教授

「2013年 『尖閣防衛戦争論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中川八洋の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×