- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198628925
感想・レビュー・書評
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仕事に使えるというより活かせるという方が正確に思う。覚悟の決め方、腹を据えるということはどういうことか、そういう本。
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ことわるまでもなく、僕と極道の世界との間には接点はない。でも、だからこそ、「怖いもの見たさ」で、ちょっと覗いて見たくなるのが人間のサガというもの。
義に厚く、情に深い、任侠の世界において、泥臭く、ときには生命をも賭して闘ってきた親分衆の言葉は、実に真に迫った言葉で満ちている。
●「どうせ失うものは命だけ。みんなで一緒に死のうや」
(三代目山口組 元柳川組組長 柳川次郎)
●「なんぼ言うたかて、この喧嘩、あんたがたが勝つ喧嘩と違いまっせ。いや、むしろ勝ったらあかん喧嘩やないでっか」
(四代目会津小鉄会長 高山登久太郎)
●「通れる道をあけてください。イヤといわれるなら大きな岩を動かしますよ」
(三代目山口組二代目柳川組組長 谷川康太郎)
●「自分の尻が腐るか、刑務所の床板が腐るか、勝負するという根性で刑務所に行ってこい」
(四代目山口組組長 竹中正久)
●「ワシの願いは日本一の親分のもとで、日本一の子分になることや」
(三代目山口組若頭 山本健一)
決して、極道の世界だけにとどまらない、一般(堅気)の世界を生きる僕たちにも通ずる「生きた金言」もたくさん紹介されている。
●「弱きを助けるということが、この稼業で一番大事なことだと思ってるんだ」
(極東会会長 松山眞一)
●「意地は山の如く動かず、情は海の如く広く、魂は炎の如く燃え、根性、信念、反骨、そして、花も実もある男たれ」
(西部連合総裁 西山久雄)
●「一刻の拱手傍観は百刻の後悔につながる」
(義人党初代党首 高橋義人)
●「正しきをもって退かず。己に正義あらば、信念を曲げるべからず。退くことなく、一貫して筋の通る戦いをせよ。それが不退の真意なり」
(松葉会初代会長 藤田卯一郎)
●「男には強さに裏打ちされたやさしさがなければならない」
(住吉会会長補佐 住吉一家大日本興行最高顧問 鈴木龍馬)
「仕事で使える」とタイトルにあるが、ビジネスだけにとどまらず、すべての人(とりわけ男性)があらゆる場面で使える言葉もたくさんある。
また、名言にまつわるエピソードも、任侠に生きる男らしく、恰好いい。僕の胸に響いたエピソードをいくつか挙げると次のとおりだ(詳細は本著でご確認されたい)。
●京都・三条のクラブ『ベラミ』での「三代目山口組・田岡一雄組長狙撃事件」
●柳川一派が挑んだ「鬼頭組殴り込み事件」
●伏見・中書島の賭場でのトラブルに対する、三代目会津小鉄会図越利一総裁の対応
●森田組と横江組とが一触即発の関係になったとき、横江組の実弟と交わした森田幸吉初代の言葉
ありきたりのビジネス名言集よりも、異色ともいえる本著のほうが、100倍学べる。ぜひ読まれたし。 -
良いですが、仕事には使えないと思います。
そんな状況ならないですから。 -
10/3読了