王さまライオンのケーキ はんぶんの はんぶん ばいの ばいの おはなし

  • 徳間書店
4.09
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感想 : 95
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198629465

感想・レビュー・書評

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  • うん、これは面白い。
    挿絵には黒のアウトラインがくっきりと入っていて見やすく、それぞれの動物たちの表情もよく描けている。
    ゾウやカバ、カメやゴリラたちの腹黒さ・強欲さが非常に良く表されていて、ライオンの凛々しさと鷹揚さ、アリのけなげさが際立っている。
    いやいや、分数と倍数が登場するところが出色かな。
    「はんぶんのはんぶん、そのまたはんぶん・・」はまだしも、「ばいのばいのばい、そのまたばいのばいの・・」はもうすごいことになる。
    頭が悪くて計算を間違うゾウも可笑しいが、ちょっとしたダジャレが時折出てくるのも楽しい。

    算数の楽しさを表に出しても良し、思いやりの大切さを感じ取れるように読むのも良し。
    展開が楽しくておまけにハッピーエンドなので、高学年と言わず年長さんくらいからぜひ。
    約7分。

    それにしても、タイトルに「王さまライオン」とあるのはさすが。
    王者の風格にひれ伏したくなる。
    呆れるほど行儀の悪い動物たちを全然非難せず、小さなアリへの感謝を忘れない。その表情がまた、なんとも良いのだ。
    作者のマシュー・マケリゴットさんは、自宅でもたくさんの動物たちに囲まれて暮らしているらしい。
    まさか・・、ライオンも(笑)?

    裏表紙からすぐに始まる数の楽しさを、まずはご堪能あれ。
    高学年の子には、いくつになるかな?ってクイズにしても楽しめそう。

  • ★★★
    王さまライオンが食事会をひらきます。出されたケーキをお客の動物たちは1/2.1/4.1/8…と取っていきます。アリに残ったのは1/128の欠片。
    アリはお礼にケーキを焼くことを申し出ます。すると他の動物たちも、ならば2個!それなら4個…と意地の張り合いです。
    そんななか誠実なアリは…。
    ★★★

    以前読み聞かせで、数が倍々倍になる「1つぶのおこめ」を読んだので、今度は「半分の半分の半分…そして倍々倍」となるこの絵本を。
    1つぶのおこめは5億以上になりますが、こちらは小学生でも途中までは暗算できる範囲なので、読んでいる途中で子供たちが数を答えてきました。

  • 「はじめにみんなの分をこうやって、ちゃんと切っとけばよかったんじゃない?何人いた?10?ほら、8個よりちょっと小さいくらいでしょ。」(M6)
    そう言われると、なんだか素敵な王様に裏があったのか?と勘ぐってしまう。
    「やっぱさ、欲張るのは良くないってことだよね。ケーキだって丁寧に作れんのは2個とか5個くらいまでじゃない?それ以上は機械でつくらないと。材料の用意とか大変だよね。」(S9)

    王様のごちそうに呼ばたアリ。
    何もかも初めてのことで王様に迷惑をかけないように、と出かけるけれど。
    分数についてはチビちゃんたちには響かない様子。
    動物たちのお行儀の悪さに唖然としている。
    倍々はSに計算させてみた。
    これは「一粒のお米」の方が面白かったかな。
    Sくんは表紙裏の絵をみつけて「1/256とかゴミだろ!」と怒る。
    NHKのダーウィンとかで動物が大好きなチビちゃんたちには動物の傍若無人ぶりがショックだったよう。
    ライオンはここのところ威厳のないお話ばかりだったな。「エルマー」とか「オズ」とか。
    このお話でライオンの王様、かっこいいーと久々に思った。
    チビちゃんたちには不評だったけど憎らしい顔の動物達はけっこう好き。ニヤニヤとなんども眺める。
    大量のケーキを作ってるとことかけっこう細かいなあ。
    それにしても食事やケーキが出てくるのに、ちっともおいしそうに見えないっていうのが不思議。

  • 割り算掛け算が出てきますが絵で補完されていて理解しやすいと思います。あざとさが裏目に出る事と算数が上手く絡んでいて凄い発想だと思いました。

  • 王様は立派!
    分数、掛け算がわかりやすいという他に、動物たちの姿や言葉がユーモラスで王様が大変な貫禄。やさしく強い。
    子どもが学校で読んで面白いから読もうと持ってきた絵本。

  • 王様ライオンにお茶に呼ばれたお客たち。
    まずゾウがケーキの半分を取り、
    以下お客はみんなその半分と取り、またその半分を取り・・・
    1/2、1/4、1/8、1/16・・・
    つまり分数の問題だったのね。

    小さくなりすぎたケーキをうまく分けられず、
    王様の分がなくなって申し訳なく思ったアリがケーキを1つ焼いてくることを約束すると、
    次々にお客はその倍、倍、倍のケーキを焼いてくると言い出す。
    ということで、かけ算の問題に。

    絵が素敵かわいい。

    基本算数の絵本だけど、
    それよりも控えめなアリと傍若無人なその他お客たちと
    王様ライオンのキャラクタ—分けがこの絵本のキモかもしれない。

    分数の単元前後に読むといいかな〜

  • 妹が図書館で借りてきてました。絵がよくて、おもしろかったです。

  • 王さまの動じない穏やかさがいい…!

    オチが文章ではなく絵だけで語っている部分があるので読み聞かせのときはじっくり見せたい。

  • ケーキとライオン好きの子どもが、自分で見つけてきた本。
    内容は数の勉強になるもの。

  • Y
    4歳7か月

    K
    6歳11か月

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