- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198629854
感想・レビュー・書評
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mei2catさんこんばんは。私もこの本大好きです!こんばんは。私もこの本大好きです!2023/01/06
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困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。3時間後の君、涙がとまっている。24時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。どうだい?そんなに難しいことじゃないだろう?だって人間はそういうふうにできているんだ。とまらない涙はない。乾かない涙もない。顔は下ばっかり向いているわけにもいかない。歩き出すために足があるんだよ。
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痛快! OLこと葉の成長物語。最後は幸せになってほしいなーと思いながら読んでいたが、そうだ、題名が「本日は、お日柄もよく」だったもんね。
さる老舗製菓会社の総務部のOLこと葉。同期の結婚披露宴で来賓社長のあまりに退屈なスピーチに眠気がさし、顔面を目の前のスープ皿につっぷす。次に来賓にたったさる女性のみごとなスピーチ。さらに、ひそかに思いを寄せていた家族ぐるみのつきあいの幼馴染の厚志にスピーチを頼まれる。そこでみごとなスピーチの女性に弟子入りする。その女性は政界人や社長やはてまて町内会の挨拶まで、スピーチの骨組みを作る、スピーチライターという職業の人だった。
そこから始まること葉の大進撃。広告会社のコピーライター、亡父の遺志をついでの厚志の議員立候補、などちょっと池井戸潤の会社物シリーズがほんわかとなったような読み心地も。
書かれたのが2008年と、民主党政権時代かと思ったら民主党は2009年3月からのようだ。連載時に政権党になったか。小泉首相の郵政民営化とかうまくおりこんでいる。後期高齢者医療制度ってこのころできたのね。
wowwowで2017.1にドラマ化。厚志は渡辺大、ワダカマは速水もこみち。どっちもかっこいいけど逆の配役でもいいかも。俳人でもあること葉の祖母は八千草薫、これはあってるなあ。肝心のこと葉は比嘉愛未・・全く知りません。
「本とも」2008.11月号~2010.6月号に連載
2010.8.31初版 図書館 -
スピーチの大切さを学べた本でした。
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歴史上、有名なスピーチと言えばマーティン・ルーサー・キングさんの「I Have a Dream」が思い浮かびます。少し前ではオバマさんの「Yes, We Can」などのように、スピーチがいかに人を動かす重要な表現方法であるかがわかります。
この本が出版された2010年頃、そのオバマさんを支えたスピーチライターという職業が注目されたようで、検索すると日本では馴染みのない響きですが、アメリカでは政治家のみならず企業のPRなどでも需要があるそうです。
スピーチのゴーストライター?かと思いましたが、どちらかというとコンサルタント的な意味合いが強く「原稿執筆よりも、情報戦」というくらい状況を把握することが大事という蔭山洋介さんの言葉が印象的でした。
本書でもその情報戦の重要さがたくさん出てきますし、スピーチの極意十箇条は今後役立てたいと思いました。 -
スピーチライターという珍しいお仕事に焦点をあてた物語。でも決してお仕事小説ではなく、言葉の持つ限りない可能性がテーマなのかな。
言葉の力を感じることができる、覚えておきたい名フレーズがたくさんありました。
披露宴会場、選挙演説会場、様々な場でのスピーチシーンがまるで目の前で行われているかのように臨場感を持って描かれ、感情が動かされました。後半は選挙色が強く、強引に話が進んでいく感じが否めないが、言葉の力で人の心を動かす魔法に憧れながら、気持ちよく読了しました。
オバマ前大統領のスピーチを聞いてみたくなりました。 -
スピーチライターという仕事があることを知れたのは面白かったし、人を惹きつける話し方は大切だなーと思うのでそこはとてもよかった
政治がらみの内容と、敵味方でそんな協力あるわけないだろーと
ありえない感じがしてしまって
あまり入り込めなかったので3にしました -
なかなかスピード感とドラマチックな展開のあるストーリー。展開は読めるけれど、逆に裏切りもなく安心して読み進められる感じのストーリー。連続ドラマになりそうなストーリーだなという印象。
ただ、読む前のイメージより、政治色が強いストーリーだったのには驚いた。 -
OLだった主人公が、スピーチライターとして新たな人生を歩きだす話。
政治とスピーチとの組合が、じぶんにあまり馴染みのない世界の為、興味深いものがあった。
途中、ちょっと読みづかれもしてしまったかも… -
図書館で予約待ちした本は、どの本がどのタイミングで手元にやってくるかわからない。そうやってランダムにやってきた本やら購入した本やらを、数冊平行して読んでいる。
そうすると不思議なことに、ジャンルが異なるにも関わらず、たまたま同じようなことが書かれている場面に出くわすことがある。
つい先日読み終わった自己啓発系の本と、この小説もそうだった。だから全くの個人的で偶然的な共通項にしか過ぎないのだが、「話すことより人の話を聞くことの大切さと思いやり」が今回の共通項だった。
そういった理由から、自分にとってこの本で一番印象に残ってしまったのはその部分であり、主題からずれてしまったかもしれない。
私はこの本の他の多くの読者のようにはスピーチに涙することがなかった。主人公とおばあちゃんのことも好きになれなかった。むしろ苦手かも。私が好感を持ったのはワダカマと、意外なところで吉原家の鈴木社長。