経済とお金儲けの真実

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  • 徳間書店 (2011年1月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198630997

経済とお金儲けの真実の感想・レビュー・書評

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  • 経済学者・飯田泰之氏と、調達のエキスパートである坂口孝則氏による対談集。

    「真実」とあるように、けっこう放談のような雰囲気になっています。マクロ経済学に対して懐疑的な坂口氏の存在感がなんともいえぬ緊張感をつくりだしている。

    わたしがもっとも「そうだそうだ!」と思ったのは、坂口氏が労働組合をディスるところ(P.199~)です。まさにおっしゃる通り。組合を言祝ぐ経済学者たちはまったく現実が見えていない。わたしにとって労組とは、定時後や休日に、くだらないレク活動や選挙の応援を強要してくる超ウザい組織、という認識です。わたしの同期のあいだでは「シガラミの会」と呼ばれていました。

    「イグジットを行使するリスクが高すぎる」日本の労働市場、いまは転換期にあると信じたいところです。イグジットを行使してやる。

    それから一部大手製造業にて行われている、原価の隅から隅まで把握された下請けの存在。これも重要なポイントだと思います。

    わたしも購買の仕事をやっていたため、相手が明らかな「無理ゲー」をやっているところを見ていると、なんともいえぬ気分になったものです。原価・利益率を開示させるというのは、何か原則から外れたようなことをやっているような、でもこれがいちばん有効なのだから仕方ない、うむむ・・

    P.176ベビーシッター協同組合で起きたこと、のエピソードもとても興味深いものでした。もちろんマクロ経済が同じようなメカニズムで動くかどうかはよくわかりません。結局、高学歴・高収入で安定している人ほどなぜか貯め込むのが好きなんですよね。

    お二人の単著と比べると、本書はやや濃密さに欠けるきらいがありますが、異業種対談という形式上やむを得ないところか。さくっと読んで楽しむ本だと思います。

    (2013/4/5)

  • 中々面白かった。
    タイトルは自己啓発書みたいだが、中身はとてもしっかりしている。
    経済に興味がある人は読んでも損はしないのではないかと思う。

  • 今世間に溢れている実用性に欠けた経済や啓発の話を辞めて本当に必要な話をしよう。
    そんなテーマで物事の本質を対談形式で探っていく…という本。

    必ずしも的確とは思わない部分もあるけど、
    例えば「自己啓発本を読んで本当に成功できるのか?」と言うとそうでもない。
    成功した著者が10年後にも成功しているかというのもそもそも疑問。
    対価で考えれば、ユンケル1ケース買うのと同じぐらいの効果とむしろ思うべきとか。

    綺麗事ばかり言ってる本と対にして読むと良いかもですね。

    日本の会計制度の問題、これからのモノ作り社会の未来、投資で儲かる方法、
    日本人の絶対失敗を許さない風土が故の高コスト体制、貧困ビジネス、貨幣制度等にも触れてます。
    そんな中でサバイブする為に我々はどうするべきか?が最終章。

    学びたいことを仕事にしてお金を貰うプレッシャーの中で身につけていく。
    若いうちは資格なんかより体験することでリテラシーを磨く。
    自分を売り込む力(プレゼン能力)を磨く。
    下手に人生設計にこだわらない。
    その時々で成功したことを「やりたかったこと」と思える能力が人間にはある。

    究極的には語学、どこでも寝られる、ケンカに強いの内の2つがあれば生きていける。
    成功者ほど自分の努力のおかげと思いこむが、運や環境のおかげと思うこと。

    もろもろメモでした。

  • 就活生にはおすすめやも。

  • 「日本が中国やインドに期待を寄せているのは、コストカットして大量販売というモデルが通用
    するかもしれないという予見があるから」

    どんな本を読んでも、早く適切なインフレ状態に経済を戻さないとという話が出ているけれど、
    実生活を考えてみると、同じものが安く買えるのは消費者かすればウェルカムなこと。
    しかし、自分が安いものばっかり買っていると、回りまわって自分の所得が下がることになる。
    これは、一人の人間が生産者であり消費者であるから、迂遠ではあるが正しい。
    頭ではわかっているけれど、だからといって、より高い値段で買おうとはどうしても思えない。
    これは個人というミクロと社会というマクロのズレであり、やはりマクロ的な政策じゃないと
    安いものを買いたいというインセンティブにはかなわない。
    だからそこ、政策でじゃないと経済を上向きにすることはできないのだけれど、じゃあ民主党がんばってよ
    となるとは限らない。
     生産を外国に委ねているにも関わらず、依然としてドメスティックな消費しかない日本では、
    新興市場に目を向けようとも、消費が国内のみで完結しているため生産と消費の不均衡がより一層拡大するだけ。
    もうミクロな感情論はほっておいて、次のステップに行きましょうよ。

  • ミクロの商売とマクロの経済の双方の著者が対談すると、自己啓発でも格差本でもない本…と書かれているとおり、リアルサイズの社会のコトが満載です。日本は「ものづくり信仰」で行き詰まっている。や日本人は働かない。などは日頃の自分の感じているところと一致しており、頷かされます。
    このようなリアルスケールの本はもっと増えてもいいのでは…

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