わたしが明日殺されたら

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制作 : 福田 素子 
  • 徳間書店 (2011年5月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198631802

わたしが明日殺されたらの感想・レビュー・書評

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  • 新聞の書評で興味を持って読んでみた。

    アフガニスタンの女性政治家となった作者が、自分の娘たちに向けて、半生やもし自分が死んだらどのように生きていって欲しいかを語っている。

    うすうすは知っていたけれど、あまりにも世界が違いすぎて、驚いた。
    また、メディアから伝わってきていた暴力的で狂信的なイスラムというのは、ある一部のことでしかない、ということもわかった。

    私と大して年齢の変わらない女性がこのような境遇で生き延びてきたこと、また、彼女は恵まれている方で、たくさんの女性が引き続き教育も受けられず、望まぬ妊娠をし、暴力の被害にあっていることについても考えさせられた。

    教育を受けるために、爆弾やレイプや暴力におびえながら、帰宅もないブルカ(イスラムの衣装)を着て、通学した彼女の勇気には驚かされた。
    そこまでして、教育を受けたい人がいる一方で、日本は。。。と思ってしまう。

    望んで努力すればできることはたくさんあるはずなのに、初めから諦める人があまりにも多いのはいったいなぜなのだろう。

    どうすればいいのか、簡単に答えの出ない問題ばかりだが、とりあえず、彼女のような政治家にがんばって欲しい。

    また、何か私にできることはないのか。についても、考えてみる。

  • 生後間もない時から、絶え間なく明日殺されるかも
    知れないというフォージオ
    「女の子だから」という理由で、満足な教育を受けられず
    幼い時に結婚し、出産そして夫からの暴力
    医療が発達していないから、幼い子供の命が消えていく

    アフガニスタンを取り巻く問題は数多くある。

    彼女の事は、今まで本書を読むまで知りませんでした。
    アフガニスタン=テロリストというイメージしかなかった
    けれど、何度も内戦が起こり、タリバンに怯え
    本当の自分を失う恐怖
    何度も死んでしまうかもしれないという、ところ
    を乗り越えて立ち向かう強い女性がいるのかと
    ただただびっくり。

  • 次期アフガニスタン大統領と目される女性政治家の半生を綴った自伝。壮絶且つ別世界過ぎて圧倒される。
    自分は宗教や政治とはほぼ縁がない(と思っている)人生なので、正直なところ想像が追いつかないのだが、それでもタリバン支配や911テロ、アルカイダなんてのはニュースにより耳慣れているので、全く未知の世界というわけでもない。生まれや人の縁に恵まれているとはいえ、生後すぐに炎天下に放置されたのを始め、事件や不運は絶えない。だがそこで挫けず、決して甘えず、強い誇りと意志を持つ彼女が国を動かすのは自明であり間近なのだろう。遠すぎて見習える気にすらなれないが、取り敢えず私も私に出来ることをやろう。

  • まさしくタイトルどおり、生まれてからほぼずっと「明日殺されるかもしれない」状態でありながら、決して諦めることなく、人々の幸せのために前に進もうと努力している著者の姿勢にひたすら感じ入る。

    「女があきらめたらおわり」なのだと書かれているが、母からそして娘さんたちに、諦めずに進み続ける志がつながっているのがわかる本です。

    2012年1月はアルジェリアのイスラム武装勢力による人質事件が起きました。
    「イスラムの武装勢力」の存在は、知っているようで、よくわからない存在でしたが、たまたまこの本を読んでいたため、それらがでどんなことをしている、どういう人たちなのか、よりイメージできてしまった。

    またこの本の前に読んでいた本は「カトリック」という宗教がクローズアップされていた。今回はイスラム。あらためて宗教てなんだろうか、と考えてしまう。

    戦争、宗教、貧困、人種、これらの問題が入り乱れて、多くの人々が殺されていく。
    世界中で、過去から少しも変っていない状態なのだということも思い知る。

  • イラン圏に生きる女性の、この人はたまたま強い位置にいる人。
    ほとんどは皆、口には出せないような思いをしているんですよ。
    産まれた国が其処で、しかも女だというだけで。

    今、生きていられることを根底から感謝したくなた本です。

    合間合間の娘達への思いがこもった手紙に深い愛が感じられます。

    此の地域に住む女性一人ひとりに幸あれと祈ります。

  • アフガニスタンの真実を知るに良い一冊。
    他書に比べ、本書は、著者の壮絶な半生が心まで響く。
    そして、本の所々で出てくる娘達への手紙は、より身にしみる。
    わが身を振り返り、家族を守ること、生きる意味を問いただすきっかけにもなった。

  • 請求記号:289.2/Koo 所蔵ID:50061646
    配架場所:図書館入口横 め・く~る(ベストセラー)
    貸出期間:2週間(学部生のみ)

  • アフガニスタンの次期大統領候補と目される女性の半生です。
    自分の国を自分の言葉で語ること、そのために自分は何が出来るのかを考えさせられます。

  • 私より10歳年下の著者は、アフガニスタンの国会議員で、次期大統領候補と紹介されている。男尊女卑の社会に生まれ、しかもソ連侵攻、反ソ連のゲリラ戦、ゲリラ同士の争いの中でのタリバン勢力の台頭など、不安定な政情の中で過酷な運命をたどる。同時多発テロ後の米軍によるタリバン勢力の駆逐により、彼女に政治への道が開かれるが、公然とタリバンを否定する筆者は絶えず命を狙われており、それが本の題名になっている。アフガニスタンの歴史や人々の思想や生き方を知ることもでき、興味深い話が多い。

  • 余りにも社会状況が違い過ぎ、私では想像できかねる。当時の女性には珍しく学校に通わせてもらい、愛する夫もいた。確かに生活環境は恵まれているが、信念を持たないと政治家にはなれないと思う。イスラム教のイメージが変わり、アラブ地域が少し近くに感じた本である。

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わたしが明日殺されたらの作品紹介

父には7人の妻がいた。わたしは23人の子供の19番目。「女の子じゃしょうがない」と、生まれてすぐ灼熱の地に放っておかれた。それは1975年のこと。まだ残虐なタリバンに国が支配される前だった-。血なまぐさい内戦で殺される父や兄たち。女性は迫害され、夫は無実の罪で投獄される。何度も死地をくぐりぬけながら、希望を捨てず教育を受け、やがてわたしの胸にひとつの決意が生まれる-。アフガニスタン次期大統領候補といわれる女性の壮絶な半生記。

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