天空の犬

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著者 : 樋口明雄
  • 徳間書店 (2012年8月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198634513

天空の犬の感想・レビュー・書評

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  • 困ったな・・・ワンコががんばっているだけで泣けてくる。

    ワンコ・山岳・ちょいとミステリーと好きなものが揃ってしまったので、えこひいきの★5つ。

    それにしても、出てくるヤツが男も女もみんなかっこいい!
    (もちろん悪役側にはやなヤツもいるんだけどね。)
    出来すぎ感は多少あるんだけれど、面白さを邪魔するほどではなかったんで良しとしよう。

  • 面白かった。
    そして、みんな無事でよかった。
    災害救助犬が山岳救助隊に配備されている北岳 南アルプス山岳救助隊警備派出所を舞台にした、とても気持ちの良い物語だった。

    ハンドラーの夏美とボーダーコリーのメイが災害救助犬として訓練を受けている最中に、3.11東日本大震災が起きる。
    津波被災地での捜索活動に従事し、疲弊した二人は山岳救助隊に加わり、北岳での山岳救助隊業務に就く。
    山岳救助の現場で救助犬が活躍する様々な展開は、それだけで充分に面白く、話に引き込まれていってしまう。

    さらに後半1/3から始まる話の急な展開に、放り込まれると、読者は夏美とともに事件の中で作者に翻弄されて、一気に最後まで読み進めざるを得なくなる。
    そして、最後の最後に、心底ああ良かったとほっとして、そこに明るい早朝の空の色のような安堵感を覚える。

    個人的には、東日本大震災被災地ボランティアで見聞きし感じたこと、たまたま遭遇した野反湖での要人警護の異様な光景、そしていまも毎日一緒にすごしているワンコとの生活など、非常にリアルに感じられるものが多く、より面白く感じたのかもしれない。

  • 山岳救助隊に配属された新米女性巡査とその相棒である救助犬が活躍するストーリー。

    主人公の女性巡査が共感覚という特異な体質の持ち主であり、東日本大震災の被災現場での救助活動でトラウマを抱えているという複雑な背景を持っている。山岳救助活動を通して、そういった問題に立ち向かい、克服していく姿が描かれ、周りで支える先輩同僚たちも個性的で、面白く読めた。ただ、超能力なみの共感覚に設定しているにしては、あまり救助活動に生かされてなかったかなという印象。また、後半、突然ハードボイルド展開になってちょっと面食らってしまった。それはそれで面白く読めたけど。続編が出されたようなので、そちらも読んでみたい。

  • 夏実と救助犬メイの物語

  • 文章に難あり。特に、説明的な文章のときに、主語がわからなくて何のことを説明しているのかが不明なことが散見された。そのせいもあって、必然的に説明的な文章が多くなる話の導入部は非常に読み辛かった。著者本人の技量の問題ではあるが、編集者がちゃんとチェックするべきだろう。
    あと、主人公が特異な能力 ――どちらも「共感覚」という言葉で訳されることがある「シナスタジア」と「シンパシー」、この両者をごっちゃにしたような架空の能力―― を持っている必然性が感じられない。特異な能力を持った人間の孤独や苦悩を描きたいのかと思って読んだが、それについては通り一遍程度の描写しかされておらず、ただの便利ツールとしてしか扱われていない感じ。

  • ・岳-三歩+犬って感じで面白かった。北岳は登ったことあるだけに読んでて状況がわかって良かった。後半の盛り上がりもなかなか。でも主人公の能力、それは共感覚じゃなくて超能力だろう。

  • 3.11前後からスタートした物語。
    ストーリーとしては意外な展開はないのですが、
    だからこそ、主人公に「頑張れ!」ってエールを送りたくなります。
    読み終わって清々しさが残りました。

    山岳小説、犬の両方が好きなかたには
    思い切り、とってもお薦め!です ^^

  • 2013/1/12

  • 山岳救助隊として活動することになった女性ハンドラーの主人公と犬が中心。主人公の能力、そして事件。
    舞台が山のせいか、読んでみて清々しい印象でした。

  • 山岳救助隊の活動、救助犬とハンドラーの深い絆。遭難者を救助する役割に携わる人々の篤い心を知ると共に、自然の奥深さ偉大さ、荘厳さの中で生かされていることの「ありがたさ」も受けとめた。
    なんと犬の純(ピュア)なことか、信じることを疑わない・・、これも「自然」の姿なのだろう。

    加えて共感覚という言葉と存在に初めてであった。

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天空の犬の作品紹介

南アルプス山岳救助隊の新人隊員・星野夏実は、相棒の救助犬、ボーダーコリー=メイとともに、北岳にある現地警備派出所に着任した。過酷な訓練と、相次ぐ山岳事故、そして仕事への情熱と誇り。そんな日々の苦楽をともにする仲間にも打ち明けられない秘密が、彼女にはあった。東日本大震災の被災地で目の当たりにした凄惨な光景-"共感覚"という能力を持つがゆえに受けてしまった深い心の疵が、今もなお越えられぬ岩壁のように夏実の前に立ちはだかっていた。やがて立て続けに起こり始める不審な出来事。招かれざるひとりの登山者に迫る陰謀と危難を察知した夏実は、猛り狂う暴風雨の中、メイとともに命をかえりみず救助に向かった…。

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