若桜鉄道うぐいす駅

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 169
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198634704

作品紹介・あらすじ

おんぼろ駅舎が文化財だって!?保存か、建て替えか?おまけに村長選挙まで!村をあげての大騒動に…。

感想・レビュー・書評

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  • 文化財級のおんぼろ駅舎の保存建て替え問題に揺れる鳥取県の村を舞台に、村長選挙まで絡んできて……巻き込まれ担ぎ出される村長の孫(大学院生)が主人公。
    前の『おさがしの本は』の時も思ったけど、政治行政の絡め方があんまり好きじゃないな。
    原田マハ『本日はお日柄もよく』とか畠中恵『アコギなのかリッパなのか』とか、政治絡んでも面白い話はあるんだけど、門井さんのはあんまりすんなり読めないのよね……
    あと、主人公の男が微妙にめんどくさいのと恋愛描写がえぇ~なんで~?て所は石持浅海に似てるかも。

    装画 / 佐久間 真人
    装丁 / AFTERGLOW
    初出 / 『本とも』2011.5~9 Vol.46~50、『読楽』2012.1~4

  • 有名建築家の設計で立てられた、島根県のローカル線・若桜鉄道の田舎駅「うぐいす駅」(架空)の保存or建替を巡り、主人公(村長の孫息子)が奔走する話。

    やがて、殉職した活動家の息子との村長選挙に発展し、結局は主人公の案を公約にした息子が勝利――って、ご都合主義にも程があるだろう。
    保存派・建替派の間に挟まれる主人公の苦悩が面白かったのに、中盤から急展開過ぎてビックリ。
    彼女の裏切り(NTR)の件は、不要。
    性描写も、展開的に不自然に感じた。
    彼女に関しては、後味が悪過ぎる。

    序盤は本当に面白かっただけに、とっても残念な1冊でした。

  • お話半ば(第五章)までは、
    徐々に盛り上がって、期待も上がったけど…、
    第六章から180度反転の急転直下一直線…。
    後は、最後まで読むのも苦痛になった感じ…。

    別に、王道がいいとは言わなぃけど、
    王道でもよいお話をくずすのならば、
    キャラもお話も、しっかりと組み立てないと、
    不自然さだけが目立ち、興ざめになっちゃう。

    作者のご都合主義が甚だしぃ作品だったな~。
    途中で作者が変わっちゃたんじゃないかって。
    途中までよかっただけに、実にもったいなぃ。
    スゴ~く残念無念な作品でした。あぁ~あ…。

  • うーん終わり方が腑に落ちない。

  • あっという間に読めて面白かったけど、何かがオイラに残ったかというと残っていないなぁ。
    涼太の立場になってみると悠花はごめんだな。静男の立場だとウェルカムだけど。静男と悠花は運命の出会いだったんだろうね、電光石火の。
    そして涼太と静男は村長選で戦うわけだけど、その結果も経緯もちょっと説得力に欠けるなぁ。
    でもこれを読んで電車の旅をしたくなった。

  • 建築系の人間としては最初の方で要点が分かってしまった。ライトの名前もじってたら完全フィクションで信じれたかも。

  • 20160423読了
    #鉄道

  • 文化財としての「うぐいす駅」は残すべきか?
    小さな村がふたつにわれて大騒ぎ。

    さらっと終わってしまったが、大騒動だった。笑。
    選挙までいくとは思わなかった。
    建築史が詳しくないのでぴんときませんが。

  • ライトってそんな人だったの?という点では面白かった。駅存続はそれくらい考え付くのでは、と思うのでそれでひっくりかえるのはいまいち。

  • 一応駅の設計者を探すミステリになってます。
    なんとなく展開が読めてしまいました。

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著者プロフィール

1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。2003年、第42回オール讀物推理小説新人賞を「キッドナッパーズ」で受賞しデビュー。15年に『東京帝大叡古教授』が第153回直木賞候補、16年に『家康、江戸を建てる』が第155回直木賞候補となる。16年に『マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代』で第69回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)、同年に咲くやこの花賞(文芸その他部門)を受賞。18年に『銀河鉄道の父』で第158回直木賞を受賞。近著に『ロミオとジュリエットと三人の魔女』『信長、鉄砲で君臨する』『江戸一新』などがある。

「2023年 『どうした、家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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