隣人。 38度線の北

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198635244

感想・レビュー・書評

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  • 大阪経済大学の日本語書籍贈呈団に便乗の初訪問で、指示された通りカメラも携帯も持たない身軽、昼の観光はなおざりで連夜案内人と呑んだくれたので信用された/4度目訪問で馴れた案内人交替。が平壌以外も廻り庶民生活の一端を撮影できた/軍服女がいるし軍帽男も多い。軍服も軍帽もパリッとしている/’13でアルコールもソフトドリンクも瓶ばかり、Petボトルはない。酒宴の食事は肉・野菜炒めなどで水産物が見当たらない/労働者向け集合住宅は5階建てでエレベーターはないようだ。健康にはいいかも/老男子はいるが、老女が見当たらない。

  • 注目されている北朝鮮
    そこで暮らす庶民をカメラがとらえた
    カラフルで笑顔が美しい人たち
    なにもかわらない
    もちろん、現実はもっといろいろあるのでしょうが
    報道があまりにも一面的すぎるように思えて
    いつもじれったい
    最近次の写真集も出版されたようだ
    ≪ 生きていく 三十八度の 北それが?≫

  • 北朝鮮の写真集。
    これが真実?つくられた様子?どちら?
    これが真実だとすると、幸せそうです。

  • 北朝鮮の人々の生活が見られる貴重な作品で、衝撃的だったのは女性が腋毛を剃っていない事だった。

  • くすんで土留め色のビル群、猥雑な街路に隣人の悲哀と憂鬱が見える。他方、市民の生活は思いのほか明るい。一断面にすぎないのかもしれないが、写真に映る喜びや笑顔はまごうかたなき真実である。のびやかで天真爛漫な人々の姿に虚謀の作為は微塵も感じられない。体制は違えど同じ人間であり、しかも隣人である。益のない争いは決してあってはならないとつくづくそう思う。

  • ≪県立図書館≫
    自分が、北朝鮮に対する偏見をどれだけ強く持っていたか、ということに気付かされた。
    北朝鮮を悪者にして、嫌悪して、崩壊を望むような風潮にあおられていた自分を、情けなく恥ずかしく思った。
    「違和感ではなく共感を拾い集めること」
    その大切さとあたたかさを感じた。

  • 流れるプール、遊園地、宅配ピザにエステ。

    このワードから日本人は北朝鮮にたどり着けない。でもどれも北朝鮮にあるものである。
    隣の国なのに我々日本人は何もこの国を知らないようだ。そのことを教えてくれた著書だ。ノスタルジックな雰囲気があり、フィリピンやマレーシアの田舎を思わせる雰囲気が醸されている。もしかするとずっと人間味ある国なのかもしれない。

    そういえば、3.11の際に北朝鮮は日本へ義援金を送ってくれている。この報道はほとんど国内では流れなかった。
    現在も反朝感情を煽るような報道が加熱し、全くもって偏見を持たされている自分に気づく。
    北朝鮮は洗脳教育がなされていると日本人は想像を働かせるが、この写真集を読んで、それは日本人自身が陥っているのではと気づかされた。
    何が真実かは自ら情報を集めなくては分からない。

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著者プロフィール

1973年、フランス・パリ生まれ。上智大学文学部社会学科卒業。第13期写真ワークショップ・コルプス修了後、イイノ広尾スタジオを経て写真家としての活動を開始する。東川賞新人作家賞、日本写真協会新人賞、さがみはら賞新人奨励賞受賞。写真集に『Baghdad2003』(碧天舎)、『隣人。38度線の北』『隣人、それから。38度線の北』(共に徳間書店)、『TrueFeelings爪痕の真情』(三栄書房)、『沖縄のことを教えてください』(赤々舎)、『東京、コロナ禍。』(柏書房)。

「2021年 『東京 二〇二〇、二〇二一。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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