- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198635725
作品紹介・あらすじ
11歳の少年ハンス・クリスチャン・アンデルセンは、海の国から来た人魚の姫という少女セレナと、風変わりな旅する画家ルートヴィッヒ・エミール・グリムとともに、王子殺害の真犯人を追う!現実と童話が錯綜する世界を舞台に描く、新感覚ミステリ。
感想・レビュー・書評
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アンデルセンのお話「人魚姫」のその後ミステリー。
私はこの童話、結構しっかり読みこんでいたらしくて、だからこそスピンオフ作品としてのこちらも楽しめました。
少年アンデルセンと探偵グリムにまた活躍の場を求めたい!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あまりに有名な「人魚姫」の物語の後に起こっていた、王子殺害事件。人魚姫にかかった嫌疑を晴らすために活躍するのは、人魚の姉とアンデルセン少年、そして青年グリム。「人魚」や「魔女」の要素を交えつつ、根幹はしっかりと本格ミステリです。
それにしても、誰もが知る物語の裏にこんな事実があったとは! と思わざるを得ないなあ(笑)。決してロマンチックではなく(でも「人魚姫」自体がロマンチックでもないか?)、かなり辛辣で悲哀を感じる物語でした。でも読後感は爽快。 -
読了、70点
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王子と結婚した日、人魚姫は、自らに剣を刺し、泡となって消えた。その翌日、王子が殺される。 王宮が動揺するなか、王子の側近くにいて、消えた人魚姫に疑いがかかるが……。同じ頃、宮廷に出入りしていた少年アンデルセンは、海辺で人魚姫の妹に出会った。そして、アンデルセンと人魚の少女は、グリムの協力を得て、事件の真相を追及することに……。
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『少年検閲官』同様物語の雰囲気は凄く素敵
少年の無力感との葛藤も良く描けていると思います。
ただミステリとしてはトリックもロジックもちょっと満足出来ない出来。 -
ああもうすげえ好き。シリーズ化希望。
ヘラヘラしたグリムにまた会いたい。
アンデルセンにもってそれは贅沢か。 -
人魚姫の続編。
現実と虚構が入り混じり、曖昧な世界を終わらせたのはひどく現実的な犯罪。
虚構はかすかに跡を残したものの、消え去った。
という感じの話でした。
面白かった。けど、人魚の姫ってちょっと頭悪いのかしらん。
いや、人それぞれなんじゃろうな。
人に色々あるように。
人魚姫が泡になるのは人間と違って「魂」が無いからで、人魚姫が泡にならず天上に上げられたのは魂をもらったからとかいう話があったなぁとか思ったりなんだり。 -
童話「人魚姫」がミステリに。
王子と結ばれなかった人魚姫は泡となって消えたはずだった。しかしその後、王子が殺されて消えた人魚姫に疑いがかかる。少年アンデルセンは人魚姫の姉と出会い、事件の真相を探ることに…
人魚が実在する世界を舞台にしたファンタジーだが、しっかりミステリになっているのがこの著者らしい。
この後どうなったのかが気になるが、面白かった。 -
ほっこりした、
続き読みたいなぁ-
大変面白かった
幼少のころの寂しい思い出を吹き飛ばしてくれるいい作品でした。
続編がぜひとも読みたい大変面白かった
幼少のころの寂しい思い出を吹き飛ばしてくれるいい作品でした。
続編がぜひとも読みたい2013/12/04
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童話モチーフは大好物なので楽しく読みました。
2つの謎の後者は見当がついていたのでちょっと残念。
物語の雰囲気や、元々の童話を上手く活かしているミステリーだったので童話が好きな人は好きだと思います。 -
アンデルセンが子供時代に、人魚姫と出会い、グリム兄弟の下の弟と一緒に、王子殺人事件の謎を解くと言うお話(ざっくり)