実録! あるこーる白書

  • 201人登録
  • 3.87評価
    • (18)
    • (33)
    • (20)
    • (4)
    • (0)
  • 42レビュー
制作 : 月乃光司 
  • 徳間書店 (2013年3月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198635862

実録! あるこーる白書の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • アルコール依存症だった過去をもつ漫画家の吾妻ひでおさんと同じく漫画家でダンナさんがアルコール依存症だった西原理恵子さんが自身の体験を語り合う本・・・と思いきや、その座談会にもう一人、月乃光司という方が加わり、赤裸々に自身の体験、アルコール依存症とはどんなものなのか語り合っています。

    いや~。
    内容はかなり過激ですごいものだった。
    でも、全然悲惨だとか、暗さとかを感じない。
    語り合っている三者が飄々と語ってるからだと思う。
    ただ、ここまでこの内容をさらっと客観的に語れるというのは、それだけ壮絶な経験をして、それを血を吐く思いで乗り越えたからだろうとも想像できました。

    これを見ると、アルコール依存症とは本当に恐い病気だと思う。
    でも、それを説教くさくなく、ただただ、自分たちの体験とか知識を生くさく語っている。
    それがむしろ心に響く。

    何年も断酒していても奈良漬一枚で元通りに戻るって、そんな文章があって、それがすごく印象的でした。
    洋酒が入ったお菓子とかでも危ないとか。
    そんな何気ない文からアルコール依存症がどんなものかひしと伝わってきます。

    お酒はどこでも売ってるものだから薬物依存症と違い、どうも危機感が薄くなりがちに思う。
    それに手に入りやすいからたちが悪い。
    依存症の人にとっての誘惑は至る所にある。
    そんな中、依存症を克服できた吾妻ひでおさん、そんなダンナさんを支えた西原さんの精神力はすごい。

    アルコール依存症は恐いものだと分かる、そして、依存症についての正しい知識が分かりやすく分かる本です。

  • アルコール依存症は家庭内でどうにかできるものではないことがよくわかった。それなのに200万人も患者がいるって、家族も勘定に入れたらなんと膨大な苦しみを生み出していることか。

    鴨ちゃんとの生活が地獄だった件、西原のプロ意識がすごい。

  • 自分自身でお酒に殆ど興味がないのでアル中というものが、イメージでしか捉えられていなかったのが、赤裸々な体験談の連続でかなり見方が変わった。(西原さんとアル中鴨ちゃんの辛いやり取りは、かつて自分が元彼に受けたDVのような体験の遥かに上を行くもので、さすが西原さん、、、と思った)

  • 鼎談
    土田世紀、ほぼ依存症のヒト

    22 高知の飲み方は汚い。早く酔うと勝ち。昼から泥酔。
    37 肉体労働、病気にならない。5合飲めば眠れた
    40 ピンクの象、ジャック・ロンドン。ジョン・バリーコーン

    51 原稿破る鴨、返却された原稿とか
    63 すべての患者様には希望しか与えてはいけない。かっちゃん。医師の家系何百年
    65 お茶漬けみたいにモルヒネに漬けないといけない

    80 ゲロ飲む。お酒が入ってるから
    81 死んだ肌の色がビール瓶
    83 AA会長スリップ説、吉祥寺いせやトラップ

    86 起床直後の酒、アル中鉄板
    101 負のヴァリューセット
    114 赤塚不二夫(皆でボツにしたネームを使う)と中島らも

    122 ペットボトルをカッターで切って10円玉貯金で酒
    125 薬物、たち悪い。打つのやめて売ります
    158 ドライドランク

    167 こわれ者の祭典
    171 AA、ちょっとバタ臭い>断酒会
    175 AA、独身者向け。輪になってお友だち、肯定しあって頑張って生きる

    185 恨みの感情のポイントカード。キャッシュバックキャンペーン
    192 洒落たケーキはアルコール使ってるから危険
    193 みりん一気飲み、入院前の最後の酒、結構多い

    197 土田世紀、依存症側。肝硬変で死亡。こまわりくんみたいに小柄でべろんべろん
    203 入院治療して退隠すると生活保護が延びる。職安が「仕事どう?」→飲酒→入院

  • アルコール依存症の当事者吾妻ひでおと、夫がアルコール依存症だった西原理恵子の対談。+月乃光司さんという元漫画家でアルコール依存症だった方。うちの母もイネーブラーだったことになるんかなぁ。
    どれもこれも病気の症状なのなら私は病気中の父親しか見ていないことになるな。残念なことに。

  • 前に「おサケについてのまじめな話」(西原理恵子・月乃光司)を読んだ時に、サイバラがギャグにしてた鴨ちゃんとの生活が実際には地獄のような壮絶なものだったことを知り、本当に驚いた。本書を読むと、まだまだ語られていないことがあるのだとわかる。サイバラは、それを吾妻ひでおさんに「いっぱいネタ持ってんなあ」と言われて、一緒に笑っている。まったく彼女のプロ意識には恐れ入る。

    とにかく「日本一有名なアル中の家族」として、この病気への理解を広めたいというサイバラの迫力に満ちている。吾妻師匠のとぼけた味わいと、月乃さんの身につまされる話とのバランスも良く、笑いながらアルコール依存症への理解が深まる内容になっている。

    本当は今苦しんでいる当事者に届くのが一番いいんだろうが、なかなか難しいだろう。サイバラが言うように、相談された親戚のオバチャンが少しはましなことが言えるように、多くの人が正しい知識を持つことが大事なんだな。

    大層心に残ったのは、やはりアル中だった高田渡さんの葬儀の時に息子さんが言ったという言葉。「これから父親は伝説になってみんなに語り継がれていくでしょう。みんなに愛された男でした。でも息子からひとつだけ言わせてください。あいつは最低の人間でした」

    月乃さんが「中島らもさんとか赤塚不二夫さんが、魅力的に描かれるのは、じつはこの病気にとってはマイナスなんですよね」と言っているのにも、うーんと考えさせられた。まったく難しい問題だ。

  • 軽い対談のように、非常に重い内容を明るく、真面目に語り合っているところが素晴らしい。

    アルコール中毒に陥ると二度と戻れない病気であることが、体験者(吾妻)と家族(西原)の経験から、痛いほどリアルに伝わってくる。

    アルコールに強く、知らず知らずの内に酒量が増えている人は要注意。この本を読んだ方が良いと思います。

    最後の吾妻ひでおの西原評が的確。

  • 図書館で。
    西原さんは鴨ダンナの依存症で相当苦労したんだなぁ~ 漫画ではどちらかというとガハハという感じで笑い話に書かれてましてけれども実際笑えないような話だったんだなという事がしみじみ伝わってきました。

    アルコール依存症の正しい知識を、とありますが物凄い曖昧ですよねぇ。習慣的に酒を飲んでいるのも依存症の第一歩かもしれない、寝酒に飲むのもそうかもしれない、飲みだすといやしく飲んでしまうのもそうかもしれない。つまり誰でも依存症になる可能性がある、という事を認識しておけばいいのでしょうか。

    そしてアルコール依存症になった後は専門機関に行って治すしかない、とありますがこれ、自分がそうなった場合は気づいても気づかないフリをするだろうし、他人の場合はそうなっちゃった人は他人の意見なんか聞かないだろうしハードルが高い病だなぁと思います。
    愛を持って突き放せ、とありますが実際問題コレも難しそう。突き放しても他に寄る辺の無い家族はその家に戻ってくるしかないし、人様に迷惑をかけたら家族として対処するしかないし… 放っておいて良いならそうするけど暴れる人だったりしたら本当に始末に負えないし… ホント、良いアル中なんていないな(笑)

    病気を憎んで人を憎まず、と言いたい所ですがアルコール依存症に限らず、病気で性格が変わっちゃったらやっぱり憎たらしく思うし、愛は薄れますよねぇ… その前段階でなんか方法はないものなんだろうか… アルコールを呑むと急性アルコール中毒を起こす薬を家族が勝手に食べ物に入れて「俺を殺す気か」と怒ったという話がありましたが… それ、怒るところなんですかね?病気とは言われても「俺は病気なんだからこういう事しちゃったのはしかたねぇだろ」みたいに開き直られてもなんかちょっとな~って思うし… 強制的に誰かに飲まされてアルコール依存症になったならともかく、酒を飲まなきゃ死んでしまうって訳でもないんだからそこにはやっぱり多少、自己責任ってのはあるんじゃないのかなぁなんて思いました。(まあ好きでアルコール依存症になる人なんていないとは思うけれども)

  • 高田渡の葬式のはなしで泣いたわ。

  • 恐ろしい。いつ依存症を発覚するかわからない。しかもどうしようもない。
    飲まないぞ。付き合いなどしらん。
    無理に飲ませる習慣は殺人に加担していることなんだね。

全42件中 1 - 10件を表示

西原理恵子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
久住 昌之
卯月 妙子
西原 理恵子
大野 更紗
又吉 直樹
有効な右矢印 無効な右矢印

実録! あるこーる白書に関連する談話室の質問

実録! あるこーる白書を本棚に登録しているひと

実録! あるこーる白書を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

実録! あるこーる白書を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

実録! あるこーる白書を本棚に「積読」で登録しているひと

実録! あるこーる白書の作品紹介

自殺未遂・失踪・アルコール依存といった困難を乗りこえて「失踪日記」を描いた吾妻ひでお(断酒歴一四年目)と、依存症だった夫との生活と別れを『毎日かあさん』に描いて感動をよんだ「日本一のアル中家族」を自認する西原理恵子。マンガ界の異才ふたりが、お酒にまつわるそれぞれの経験を赤裸々に語る。

ツイートする