- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198636142
作品紹介・あらすじ
王室づき魔法使いが病気で不在のあいだ、留守番をすることになった本好きの少女チャーメインは、魔法の本のまじないを試してみたせいで、危険な山の魔物と遭遇してしまう。危なく難を逃れたけれど、魔法使いの家でも次々困ったことが起きる。魔法使いの弟子を名乗る少年がころがりこんできたり、かわいい小犬が巨大化したり、怒った青い小人の群れが押しかけてきたり…。魔法の家のドアは、王宮や小人の洞窟、謎の馬屋やプール、果ては過去にまでつながっているらしい。やがて、王宮の図書室で王様の手伝いをはじめたチャーメインは、王国の危機を救うために呼ばれた遠国インガリーの魔女ソフィーと、火の悪魔カルシファーに出会う。意外な姿に変身した魔法使いハウルもあらわれて…?「ハウルの動く城」シリーズ待望の完結編。10代〜。
感想・レビュー・書評
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はじめ、Charmainをチャーメインと訳すのに違和感を感じていましたが(発音はシャーメイン)ミス・チャーミングと呼ばれるためにはカタカナ表記ではこのほうがいいのだと気づきました。「超訳」ですね。まずは表紙をじっくりと。これまでになくごちゃごちゃとあらゆる場面が描きこまれているような。ジャケ買いする人はいるかしら?しかし物語を読んだ後にもう一度見ると「ふふふ」と笑いがこみあげてきます。ここはアレと逐一確認。ジャマールの犬が咥えているイカとか窓の外に一本見えているラボックの足とかが「ツボ」です。裏表紙がラボキンウサギ二匹とは意外。私はこの活字中毒の主人公が好きです。
原書出版は2008年。その一年位前から体の変調を感じていたのかなと思ったりします。DWJのラボックの卵(肺がん)を取り出してくれるエルフがいてくれたらいいのにとのファンの願いもむなしく2011年3月に亡くなってしまいました。日本はちょうど大震災後の原発事故等で大変な時でした。
病床で書いた中編と短編がありますが、この作品が最後の長編になります。次作の構想もあったとのことなのでとても残念です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ハウルの動く城、3巻が出ているとは知らなかった。
今回もとても面白かった。
相変わらず子供は可愛くないのに可愛いし、
食べ物はとってもおいしそう。
ごちゃごちゃわちゃわちゃしているのに
何故か感じる爽快感。
収束していくナゾそして種明かし。
とっちらかっている中の大団円。
うーんずっと読んでいたい…。
最初に読んだ著者の作品が「魔法使いハウルと火の悪魔」でした。もう続きを読むことはできなくてもずっと大好きです。 -
(No.13-45) 児童書です。
ジョーンズさんが「ハウルの動く城 3」を出していたとは、亡くなった時にはちっとも知りませんでした。
もっと早く日本で出版してくれても良かったんじゃないの?という思いもありますが、今だから特別な思いで読めるという気持ちも・・・・。
内容紹介を、表紙裏から転載します。
『王室づき魔法使いが病気で不在のあいだ、留守番をすることになった本好きの少女チャーメインは、魔法の本のまじないを試してみたせいで、危険な山の魔物と遭遇してしまう。危なく難を逃れたけれど、魔法使いの家でも次々困ったことが起きる。魔法使いの弟子を名乗る少年がころがりこんできたり、かわいい子犬が巨大化したり、怒った青い小人の群れが押しかけてきたり・・・。
魔法の家のドアは、王宮や小人の洞窟、謎の馬屋やプール、果ては過去にまでつながっているらしい。やがて王宮の図書室で王様の手伝いをはじめたチャーメインは、王国の危機を救うために呼ばれたインガリーの魔女ソフィーと、火の悪魔カルシファーに出会う。
意外な姿に変身した魔法使いハウルもあらわれて・・・・?
物語の名手ジョーンズが贈る、読み出したらやめられない奇想天外なファンタジー。「ハウルの動く城」シリーズ待望の完結編。』
そう、完結編。
ソフィーやハウルに出会えて嬉しかったのですが、魔法使いのウィリアム大おじさんの家にあった不思議が回収されないままになってることがいっぱいあって・・・・。中途半端で名残惜しい気持ちです。
ジョーンズさんのお年のせい?それともハウルのシリーズは元々おとなしい感じだったかな、登場人物の悪意は薄めです。
でも私が好きな、万華鏡を動かしているようなキラキラした感じの物語展開は健在でした。
チャーメインはほんとに良い子です。家事能力皆無といっても、全くその方面の教育をされたことがなかったのですから仕方ありませんよね。
どちらかといえば一見しっかりしているように見えるピーターの方が破天荒。ハウルに通じるものをもってるんじゃない?
ピーター視点が無いのが残念だわ。
ロマンスは全く示唆されてなかったけど、このまま行けばピーターとチャーメインは、ハウルとソフィーのようになるかなあなんて思ってしまいました。
この本はジョーンズさんが残してくれたプレゼントみたい。読めて嬉しかったです。 -
魔法がふんだんに登場するし、ハウルにソフィー、カルシファー、更にエルフやコボルトも登場してとっても面白かった。
最初の著者の言葉で『思わぬ姿をとっているハウルの言動には、みなさんもいらいらすること請け合いですよ』とあったが、私はハウルよりもチャーメインが全然片付けや洗濯を始めない事と、ピーターが勝手に卵に安全の魔法を使って失敗している事にイライラさせられた。
作品を通してワクワクドキドキがいっぱいで楽しい一冊だった。 -
もともと、ジブリの映画から入り
この小説に辿り着きました。
このシリーズの中では、1番好きかもしれません!
映画のその後のハウルたちに出会えて
わくわくきゅんきゅん、しっぱなしでした!
主人公の女の子も
なんだか憎めないですし、
読んでいて「えっ」とか
思わず声が出てしまうようなストーリー。
とても面白かったです。
だいぶ前に一度読んだのですが
もう一度読みたくて、買ってしまいました! -
前巻で登場したお姫様の一人の母国が舞台。てことでアブダラや<夜咲花>の再登場を楽しみにしていたのだが、そこはハウルシリーズということで彼らの出番はなかった。ま、お友達は出てきたけれども。今巻主役のチャーメインやピーターが、あとがきにあったような「現代っ子」を象徴する様な感じで少しイライラしたが、カルシファー大活躍の巻だった。
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ハウルのシリーズの最終巻。魔法のかけらも触れたことのないチャーメインという本大好き眼鏡っ娘が、大叔父さんの魔法の家で留守番をすることになって……というお話から、ハウルたちも出てくるのでご安心を!ハウル……暴れまくりです……。子どもができても、ぜんっぜん自分が子供だな……。まーそれでこそのハウルですが。
魔法の家がわっくわくな出来で、こーゆーアトラクションできてもいいんじゃね!?というくらい。今までの作品よりは低年齢向けですが、楽しく読めました。あー、もう新しい作品は読めないんだなあ……。