経済は「お金の流れ」でよくわかる: 金融情報の正しい読み方 (徳間ポケット)

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著者 : 岩本沙弓
  • 徳間書店 (2013年7月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198636302

経済は「お金の流れ」でよくわかる: 金融情報の正しい読み方 (徳間ポケット)の感想・レビュー・書評

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  • あらゆる情報に溢れた現代経済の見方を提示してくれる本。重大なニュースには表の部分と裏の部分がある。

  • データや数値を客観的に読み、様々な側面から、表面的な事象に惑わされない見方を養おう。サンプルとしての最近のニュースから、アベノミクス・日本のデフォルト・金本位制・ユーロ危機・金融危機。

    「本当の」とか「真の」という形容詞がウソっぽく見えてくる今日この頃。

  • 日本は外需型でなくむしろ内需型 GDPに対する輸出比率が11-13%
    日本が直面している本当の問題は円高でも円安でもなく、内需の縮小にある
    デフォルトする 債務不履行 対外的な借金をしている相手に対して宣言するもの
    政府の借金のうち可及速やかに返済できるかどうか考える必要があるのは特例国債の425兆円
    一般政府の負債合計は1099兆円 一方で個人の金融資産は1513兆円 ついのあいだまで1400兆円といわれていたのが増えた
    国全体とすれば杭んは借金をしておらず、270兆円の余剰がある
    財務省 外国格付け会社宛意見書要旨
    日本経済は強固なファンダメンタルを有している
     経常黒字 減少しているが4.7兆円
     対外純資産 296兆円 増加
     外貨準備 110兆円 増加
    金利が上がると金利負担で大変なことになる
     変動金利は全体の10%以下

    ユーロに関して アメリカ経由のニュースなのでマイナスのバイアス
    2012/2 長期資金供給オペレーション LTRO これにより2015まで安定
    ハイパーインフレになるための条件 2つ
    お札の刷り過ぎ、国民生活に必要なものが危機的に不足する

  • 日本政府の国債残高が発表される度に日本が破綻する等の本が出る中で、それをキッパリと以前から否定されてきた一人が、この本の著者の岩本女史です。彼女は国債のディーリングに関わってきただけあって、国債の利率が実際にどのような影響を受けるか(p144)を詳細に解説してくれています。

    更に、彼女は現在(2013)のアメリカで進行中のシェールガス革命を踏まえた上で、アメリカや欧州がどのような成長を遂げるの見通しを述べています。特に、シェールガスオイル生産時の環境問題について、しっかりと指摘した(p41)、私が読んだ中では初めての本でした。

    東京五輪の開催が2週間ほど前(2013.9)に決まりましたが、これが日本経済にどのように影響するでしょうか。近い将来に発行されるであろう彼女の新作にも期待したいですね。

    以下は気になったポイントです。

    ・アメリカでのシェールガスには採掘時に有毒ガスが発生すること、地盤沈下を起こすこと、大量の水を必要とすること、使用した水を地層に戻すときには有毒物質に汚染されることが問題である(p41)

    ・2012.12までに決定された日銀緩和策が予定通り、2013年末まで実施されると、日銀が持つ国債の総資産のGDP比は40%以上であり、FRBの25%よりも積極的である。(p55)

    ・サブプライム危機が落ち着いて2010.8以降、中国は再度通貨バスケット制度に変更し、切り上げ変動幅制限をプラスマイナス0.5%から1.0%に緩めている、当初0.3%を考慮すると中国当局が人民元高になったも構わないというサインを出していることになる(p70)

    ・東日本震災後に世界の自動車メーカを最も困らせたのは、自動車用塗料用顔料「Xirallic」の生産工場が操業停止となった、これはいわき市小浜工場のみで生産されていたもの(p81)

    ・国債暴落から財政破綻に至るという議論にありがちなのは、国債を売って手元に残った円の行方についての議論が欠如している、お金が消えるわけではない(p100)

    ・政府の借金のうち可及的速やかに返済できるかどうかを考える必要があるのは、特例国債の425兆円余り(p112)

    ・2002年に財務省が財政破綻しない根拠とした3つの数字(経常黒字、対外純資産、外貨準備)のうち、経常黒字以外は強くなっているのが現状(p131)

    ・変動金利国債は3タイプ発行(15年、10年、物価連動債)されていて現在残高は52兆円(全合計:617)、金利が変わっても政府利払いに影響するのは全体の1割(p135)

    ・オランダでチューリップバブルが起きるには、大量のお金の存在が必要、80年戦争を経てスペインから独立したネーデルランド連邦共和国は、オランダ東インド会社による香料貿易が栄えていた(p158)

    ・ギリシアをEUに取り込みたかった最大の理由は、安全保障に関わる地政学的なものがある、ロシアに近いだけではなく、カスピ海や黒海から原油や天然ガスを輸出するパイプラインの通り道であるから(p201)

    ・1998.1ロシアはデノミを行った、1000分の1にした後に、1ドル=6.2ドルに設定、上下15%の変動を許可する管理フロート制に移行した、1998.8.17には90日間の支払い停止を行った(p242)

    2013年9月22日作成

  • この本、よかった! 著者の岩本沙弓さん、フォローしたくなった。

    常々思っている、「円安って本当に自分たちのためにいいんだろうか?」、「テレビや新聞のニュースがそういうけど、なんだか違和感があるな」というボクの疑問に琴線に触れた。

    岩本さんのスタンスは、「ニュースやデータに対する処し方、思考の仕方は大切。それは、テレビや新聞、メディアで喧伝されている表の情報が本当に正しいことなのかを、裏側も点検することで具体化していく」だ。

    議論される論点は、以下の通り。
    1.アベノミクスの円安誘導政策は、本当はどういう意味を持つのか
    2.日本はデフォルトする可能性があるのか、ないのか
    3.金本位制復活の可能性
    4.ユーロ危機の裏側
    5.金融危機の歴史的変遷
    6.国際金融の現場を踏まえたニュースの見方

    「4.ユーロ危機の裏側」でのメルケル首相の発言の解析は面白かった。なるほど、そういうものかとユーロ危機を理解できた。

  • 請求記号:338.9/Iwa
    資料ID:50071911
    配架場所:図書館1階東館 め・く~る

  • 岩本教授の著書の中でも、もっとも読みやすく、理解しやすい本だと思う。岩本教授自体、「もっと分りやすく」という思いで書き方をかえてらっしゃるように感じます。
    過去に起きた事を事例にどのように経済を読み解けば良いのか、喫緊に起きている経済現象はどのような原因なのか、マスコミや新聞はどう読めばいいのかが詳しく書かれている。
    世界からみた日本はどのような立場なのか、そして日本はどういうふうになっていけばいいのかを「私達目線」で書いてくれている。
    バックに誰かがいる発言に惑わされず、正しい判断が出来ればこの国は変われると勇気が出る1冊。
    巷にあふれる経済予想本とは明らかに一線を画する名著です。

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いま世界をにぎわす経済的問題や事象について、データや時代背景を分析しながら、現実的な回答を導き出すことを通じて、岩本流「経済的なモノの考え方」を伝授する。「アベノミクスの盲点は何か」「円高・円安とはどういう状態か」「日本国債は破綻するのか」「経済危機とはどういう状態か」など、歴史的背景、データの読み解き方、ニュースの見方など、経済的なシナリオを描くために、物事の表と裏を見る力を養う。

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