ヤマの疾風 (文芸書)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198636630

作品紹介・あらすじ

昭和44年、筑豊。主要産業の炭鉱(ヤマ)が衰退するなか、荒々しい気質だけは健在だった。いずれはこの地を支配すると目されるヤクザ組織「海衆商会」主催の賭場で現金強奪事件が発生。主犯のチンピラ・菱谷松次に対し、同会若頭・中場杜夫の厳しい追及の手が伸びる。運命の邂逅はやがて、筑豊ヤクザ抗争の根底を揺さぶる巨大な奔流へ――。激動の土地と時代を駆け抜けた男たちの苛烈な人生讃歌!

感想・レビュー・書評

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    ●2022年9月30日、追記。

    著者、西村健さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。

    西村 健(にしむら けん、1965年7月11日 - )は、日本の小説家。福岡県福岡市生まれ。6歳より三池炭鉱のある大牟田市で育つ。ラ・サール高等学校、東京大学工学部卒業。

    大学在学中より、新宿ゴールデン街で内藤陳が経営する酒場「深夜プラス1」に通い始める。卒業後、労働省(現・厚生労働省)に入省。4年で退職してフリーライターになる。1996年、『ビンゴ』で作家デビュー。

  • 5月-8。3.0点。
    筑豊の炭鉱街、暴力団の賭場を襲撃する三人組。
    筑豊の街の、チンピラ3人組の物語。
    主人公の父は「猛牛」と呼ばれた炭鉱労働者。
    ヤクザ間の抗争に巻き込まれたり、襲撃がバレて落とし前をつけたり。

    成長譚でもある物語。
    軽く読みやすい。

  • 西村健ははじめてでしたが、どんどん読み進められるストーリーでした。

    九州、炭坑、任侠という女性は理解しにくいと思われる内容なので爆発的に注目されるとは思われませんが、ボクは面白く読めました。

    あまり長くないし、フィクションとはいっても明らかにモデルがいそうな雰囲気は、興味がある若い人にとってはバイブル的行動録にもなるような気がしました。

  • 一言で言うと

    40年前の少年ジャンプのマンガを小説にした感じ。

    読みやすくて面白かった。

  • 大藪春彦賞

  •  青春小説なのだよ、これも。

  • 「地の底のヤマ」がとてもよかったので期待しすぎてしまった。
    うーむ…書き手の問題なのか、編集の問題なのか。
    主人公他仲間3人が起こした犯罪に、ヤクザの抗争が加わる。主人公の父親は元炭鉱夫。
    ヤクザとの対決シーンとかイマイチだなあ…
    残念。

  • #読了。第16回大藪春彦賞受賞作品。九州の筑豊を舞台に、衰退しつつある炭鉱街で生きる男たちの物語。セリフに出てくる方言が懐かしかった。こういった作品を読むと、まさに九州男児という言葉がぴったりくる。

  • こう云う時代もあったんだよな。

  • 前作『地の底のヤマ』に続く炭鉱の町を舞台とした作品。
    「親父は体中から土の匂いがした。それは親父が、炭鉱夫だったから」
    昭和44年の筑豊で起こるヤクザ組織の抗争事件。
    決してカッコいい生き方では無いのに
    それしか知らない人たちに魅せられてしまう。

    思わぬ展開に少し戸惑ったけれど
    「地の底のヤマ」に続き
    西村さんの炭鉱町への思いが伝わってきて
    最後まで楽しめる。

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著者プロフィール

1965年、福岡県生まれ。東京大学工学部卒業。労働省(現厚生労働省)勤務後、フリーライターに転身。96年、『ビンゴ BINGO』で小説家デビュー。『劫火』『残火』で2005年と10年に日本冒険小説協会大賞(第24回、29回)、『地の底のヤマ』で11年に第33回吉川英治文学新人賞と第30回日本冒険小説協会大賞を受賞。14年、筑豊ヤクザ抗争を描いた『ヤマの疾風』で第16回大藪春彦賞受賞。他の著書に『光陰の刃』『最果ての街』『目撃』『激震』などがある。本作は『バスを待つ男』に続くシリーズ第二弾。最新刊は、シリーズ第三弾の単行本『バスに集う人々』。

「2023年 『バスへ誘う男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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