- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198637378
作品紹介・あらすじ
激動の世界。混迷極まるように見えていますが、実はもう心配はいらないと舩井氏は解きます。ものごとがうまく運ぶように、もう決まっているようなのです。いまこそエゴからエヴァの時代へ。その時代を切り開くのは日本流。日本の魂こそがワクワクする仕組みへ変えていく先導になります。「描ける未来像は実現できる」「完全成功の条件」「世の中の仕組みはこう変える!」など渾身のメッセージがここにあります!舩井流、本物の生き方決定版!
感想・レビュー・書評
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船井会長の人生訓
本物と付き合うようにします -
何か頭に引っかかるものがありながらも前半は軽快に読み進むが、後半からはその引っかかりが容赦できない胡散臭さに成長した。主張に奥行きや深みが足りなくて道聴塗説の域から出ていない。
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毎年数冊は新刊を出していた経営(小売業方面)の神様と言われていた、この本の著者・船井幸雄氏が今年(2014)1月に死去されていることを数ヶ月前に知りました。
彼はコンサルティング会社を初めて上場させた人のようですが、彼がその会社の代表を退いてからは、本物技術やスピリチャル的な内容が多くなり、昔ほど彼の本を読まなくなっていたのが現状でした。
しかし遺作は是非読んでみようと思い、発行日としては彼の死去した日に近いこの本を読んでみることにしました。今まで彼の多くの本を読んできた私にとっては、この本の内容はそれまでの内容の繰り返しでありましたが、何冊もの本の纏めと思えば、良い復習ができたと感じています。
成功の条件、リーダーとしてどう振舞うべきか、発する言葉の大切さ等、彼の本を読んで自然に身についてきたことも多く、感謝しています。彼の定義するところの「本物」に囲まれていた生活をしていたにも拘わらず、それほど長生きすることができなかったのは、睡眠を削ってまで執筆や講演をされていたからでしょうか。彼のご冥福を祈りたいと思います。
以下は気になったポイントです。
・リフレ政策の要である量的緩和策の根本的な意味を別の視点から見ると、金融機関の失敗を国が補填することである(p31)
・アメリカの年次改革要望書にしたがって日本の政策が運営されるようになったが、安倍総理の下では、TPP交渉と平行して進められている、日米並行協議として復活した(p39)
・リフレ政策は、アメリカが一番欲しているアメリカ国債の買い上げになり、アメリカの利害とは一致する(p40)
・消費税が上がって一番得をするのは、輸出で稼いでいる大企業、海外へ輸出したものは消費税はかからないので、製品原価に対して支払った消費税分の還付がされる(p42)
・欧米のエリートはディベート力を高めることが一番大切な教育になるが、日本は空気を読まなければいけない文化なので、ディベートを基本的に嫌う(p51)
・宗教改革が起こって新しく出現したプロテスタントは、自分の力で聖書を読む力を持つので、禁欲主義で遊ばずに貯蓄して、合理的に貯蓄を増やすために行動した(p54)
・プロテスタントが資本主義の精神のバックボーンになるためには、人口の半分が死んでしまうような宗教戦争を経る必要があった。日本の場合は、明治維新やアメリカの統治政策で与えられたものだが、西洋の人にとっては多くの血を流して勝ち取ったもの(p54)
・私達の肉体が住んでいる「この世」の役割は、未熟な魂を教育し、カルマを解消させるために、罰則化し、それを処理させ、勉強させ、なるべくスピーディに魂を成長させること(p64)
・波動の原理:1)同じ波動は引き合う、2)異なる波動は排斥する、3)出した波動は帰ってくる、4)優位の波動は劣位の波動をコントロールする(p68)
・生成発展のルールとして、1)すべてベストになる、2)すべて公平になる、3)すべて調和して変化するようになる、それらを貫く基本は「愛」である(p77)
・日本語には、母音と父韻があり、そこから子音がうまれ、さらに濁音と半濁音がある。父韻というのは言霊(ことだま)学特有の概念、これを上手に発音できるのは日本人のみ(p93)
・人は生まれると同時に、自分の使命を忘れてしまうので、一生かけて自分で見つけなければならない(p98)
・動機付けとして「内発的動機付け」が効果的、「やりたい!」という内側から自然に沸いてくる気持ちが大事で、自然と良い結果が得られる。好きなこと、自分の長所を伸ばすべき、そうすることで短所をカバーする(p127)
・共生、調和、互助の時代にもっとも良くないのが、差別化して相手を除外するやり方で、望まれるのは、全人格的に誰をも包み込むこと(p132)
・物事を本当によくわかっている人は、自分はまだほとんど何も分かっていない、ということを理解している(p141)
・経営の成功のポイントは、1)トップのしたいことをやり、迷うことはしない、2)成功の確信のあることをする、3)トップが得意で好きなことをする、4)世のため、人のためになることをする、5)自分の責任の取れることをする(p148)
・運を呼び込む方法は、何があっても、「ありがとう、感謝します」と、いつでも誰にでも、絶えず言うこと。感謝の心がなくなると、ツキがなくなる。多くの人や先祖に支えられて生きている(p151,157)
・55歳以降になると人間として総仕上げの時期に入る、このときのテーマは「信頼される人間になること」でポイントは、1)誰もが納得する哲学を持つ、2)他人の足を引っ張らない、3)我よりも公を大事にする、4)謙虚であり、出処進退がきれい、5)与え好き(p165)
・本物の生き方とは、1)自然にしたがって生きる、2)知恵を最大限に利用、3)人相のよくなる生き方、4)わくわくする生き方をする(p193)
・2005年には、EMを活用してオープンさせた「EMウェルネスセンター」が沖縄にオープンした(p223)
・嫉妬のスイッチをオフにする4つのマントラ:1)ありがとう、2)大好きだよ、3)愛してるよ、4)そのままでいいんだよ(p236)
2014年10月24日作成 -
20年近く生き方、働き方について学んできた、船井幸雄氏の遺作。ゆっくり、丁寧に読んだ。これからも生きる指針としたい。