はじめての北欧神話 (児童書)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 111
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198637811

作品紹介・あらすじ

氷の巨人をたおし、ばらばらにして、世界を作った神々。知恵にすぐれたオージン、力のつよい雷神トール、不老不死のりんごをまもる女神イズン、うらぎり者のロキ、そして、つねに神々に戦いをいどむ巨人族と、魔法の品を生み出す小人族…。欧米のさまざまなファンタジーの原点となった北欧の神話を、小学校低学年から読める形で贈ります。『はじめての古事記』に続く「はじめての神話」シリーズ第二弾。徳間書店の子どもの本・20周年記念作品。

感想・レビュー・書評

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  • 北欧神話に初めて触れる読者に向けた児童書です。
    話は要約・割愛されて固有名詞等は理解し易い表現に置き換えられているため、すらすらと読了できます。
    更に詳しく書かれた北欧神話の本への架け橋となる一冊。

  • 『進撃の巨人』を読んでいて、モチーフになったのが北欧神話と知り、この本を手に取った。
    読みやすくてわかりやすかった。
    最初の巨人ユミルの話やユミルの死体をばらばらにする残酷さ。〈神の国〉のかべづくりをした石工が怒って巨人に変身するシーンは、まさに『進撃の巨人』のモデルなんだな、と感じた。
    神々を中心に描かれるけど、巨人族にもたくさんの個体があることがわかるし、ロキは神の国にいるけれど、結局巨人陣営に戻るのでスパイみたいだと思った。

  • 「はじめて北欧の神話にふれる日本の子どもたちのために、神さまたちにまつわるおもしろいエピソードをとくにえらび、「世界のはじまり」から「よみがえり」までを、できるだけ時間の流れにそうように整理しました。」あとがきより。

    そのとおり、すらすらおもしろく読めました。
    進撃の巨人にもインスピレーションを与えている、ということで、子どもといっても中高生でも興味を持って読めそうです。

  • ●どの神話にも言えることかもしれないが、はちゃめちゃだなという印象が強い。子供向けだけあってわかりやすくはあった。

  • 2014 菱木晃子

    めちゃくちゃわかりやすいです!
    ここから始めれば、怖くない。
    子どものうちから、この本で接していれば、
    いろいろ楽しみが増えそう
    だってすべてに影響を与えているのだから
    あ、進撃の巨人みたいなことね

    しかしまあ、神話って本当にはちゃめちゃ

    神、人間というカテゴリーでもややこしいのに、
    巨人に、小人も登場

    オージンは巨人族の娘と雌牛の息子のブーリ(アース神族)の息子のボルの息子なら
    どこに属するの?

    片目と知恵を引き換えるオージンの話も象徴的

    それにしてもロキは、元凶なのに、重宝もされている

    いつの日か、アース神族と巨人族の争いが起こるはずなので、読んでいてもドキドキする

    そして、さいごの日はもう大変!

    でもそれで終わらない
    宇宙樹!
    よみがえりで、光は見えた

    さらなる争いがおきないでほしいよ
    まったく

    どーして、よこしまな、ゆがんだきもちがあらわれるのかな
    いじわるして、混乱を招くのかな

    神であっても〜



    菱木晃子さんの解説もありがたいばかり

    また挿絵、表紙絵を描いているのがナカムラジンさん
    気持ちの良い迫力で、神話のダイナミックさを表現されていると思ったら

  • 装丁/森枝雄司
    フォーマット/前田浩志、横濱順美

  • 読み聞かせ用にとうたっているから
    文ばかりなのかと思っていたけれど
    意外に挿絵もちゃんと描かれていて
    びっくり!!
    性格の悪い “ロキ” というものが
    しっちゃかめっちゃかにしていく様を
    神さまたちがどのように収めていくのか
    どんなふうに付き合っていくのか
    神様の知恵のみせどころ

  • 2021.01.30

  • 978-4-19-863781-1
    C8097\1300E.

    徳間書店
    2014年3月31日 初版
    NDC:913..(日本の小説・物語)
    NDC:949.(その他のゲルマン文学)

    菱木晃子(ひしき あきらこ)文
    ナカムラジン(中村 仁)絵

    -------------------
    世界の始まり
    オージンのなやみ
    「神の国」のかべつくり
    イズンのりんご
    スカジの夫選び
    ロキの子どもたち
    小人が作った魔法の品
    フレイヤの首かざり
    フレイの結婚
    花嫁になったトール
    ウートガルザロキの城で
    カワウソとゆびわ
    バルドルの死
    「ほろびの日」
    よみがえる大地
    あとがき

    -------------------
    「世界樹」は北欧神話に出てくるものだと知り、物語に興味を持って手にした一冊です。

    この本の奥付には図書分類番号として913の表示が有りました。この番号は日本の小説や物語(創作されたもの)に付けられる分類番号です。
    図書館でつけたラベルは949で(ゲルマンのその他の文学)に区分されます。
    そして後書きには「北欧神話とは北ヨーロッパの国々、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー。アイスランドに伝わる神話の事を言います。」との記述がありドイツの表示は無いです。ゲルマン文学と北欧文学は一部リンクする部分もあるようですが時代によっては分けられるようで、研究者によって分かれている現状です。
    ------------------------
    日本の神話には神か様がいっぱいいますが、現在の世界では多神教は少数かもしれません。ローマ、エジプト、インド等は神様がいっぱい居るようですが詳しくないです。北欧の神話としての認識はとても薄かったですが、ゲームの中で目にする単語が結構発見できてネタ元はここかwって思いながら読み進みました。
    ------------------
    馴染みの薄い単語は人の名前なのか地名なのかアイテムの名前なのかわかりづらく結局字面を追っただけで画が思い浮かばない事が有りますが、この本ではわかり易く書かれていて理解するに助けとなり、物語を楽しめました。
    また、後書きにはもっと知りたい読みたい人に向けて本の紹介があり(他社含む)作者の北欧神話を知って欲しい、楽しんでほしいと言う意図が感じられました。

    私が引っかかったキーワードは「世界樹」でしたが、それは通常「ユグドラシル」と表現されることが多いのですが、ここでは『宇宙樹』と表現されていました。

    わかりやすい表現のお陰で始まりはこんなで、終わりはこうなったまで一通り読み進める事ができました。日本の神話である古事記は最初は神様が来ていなくなり何人か(なん柱)かが来てはいなくなりそのうちの一組が鋒でグルグルと海をかき回し・・・。天岩戸と因幡の白ウサギがあって最後はどう終わるのか覚えていないw
    読みなおさなくっちゃw

    菱木晃子さんは北欧の文学の賞の受賞経験者であり彼女のHPには他にも北欧のお話がたくさん紹介されていました。

    ロキという名の神様(の世界に住む悪役)は、子どもが三人 オオカミとヘビと何か良くないもの。
    つまり彼は三人の父親で妻はシギュンという名で、懲らしめられているロキを助けに来る。悪役でも家族があって、苦しい時に助けてくれる妻が描かれている。
    どこから出てきたんだ シギュン。 何故ロキと結婚したんだろう?不思議w


    ※メモあり

  • 日本では馴染みのない、北欧神話

    登場人物も知らない名前で、新鮮です

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。父親の仕事の影響で、幼いころよりスウェーデンの文化に親しんで育つ。慶應義塾大学法学部卒業後、同大学文学部に学士入学。卒業後スウェーデンに渡り、スウェーデン語を学ぶ。スウェーデンの子どもの本の翻訳の第一人者。2009年、その功績を認められ、スウェーデン王国より北極星勲章受章。訳書に『白クマたちのダンス』(偕成社)、「ステフィとネッリの物語」シリーズ(新宿書房)、『ニルスのふしぎな旅』(福音館書店)など多数。

「2022年 『リッランとねこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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