成功が約束される選択の法則: 必ず結果が出る今を選ぶ5つの仕組み (一般書)
- 徳間書店 (2014年6月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198638177
作品紹介・あらすじ
ハーバード大学で人気講師、TEDでも大人気の講義、最新ポジティブ心理学がついに邦訳!幸福と成功に至る可能性は、「ポジティブな感情」によって確実に高まるのです。個人でもチームでも、誰でもその可能性を高めことができる「5つのスキル」を伝授します! ①現実は自分で選んでいることを知る。②成功への道を常に意識する。③ゴール直前の楽しいイメージを持つ。④成功しやすい習慣をつける。⑤成功パターンを、他人へも伝播する。
感想・レビュー・書評
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vol.261 TED400万ビューの成功理論!ハーバード大学で人気No.1講師のPQとは?
http://www.shirayu.com/letter/2014/ -
同著者「幸福優位7つの法則」もそうであるが、全てを理解するには時間がかかるため、見出しだけ覚えて後は流し読むつもりで、読んだ方がスッキリ理解できました。
1.最も価値のある現実を選択する
(複数視点で見る訓練、現実をより広い視点で)
2.メンタルマップを作る
(人生の意味を明確化、成功ルートを描く)
3.Xスポットを見つける
(成功しやすくする、すべきことを客観ユニット化)
4.ノイズを消去する
(情報の全体量を減らす)
5.ポジティブな視点の植え付け
(他者に伝える、成功のフランチャイズ化) -
ストレスはプラスに変えることもできる。
ストレスは、悪玉にも善玉にもなる。
美術館でパースペクティブな見方を学ぶ。
作品をさまざまな角度や視点から見る練習をする。単なる美術鑑賞ではなく、意識的に新しいスキルセットを作り上げる訓練である。これはチームのパフォーマンスを劇的に向上させ、脳が多次元の現実を作り出す能力を高める。
ポジティビティ比
ノースカロライナ大学のバーバラ・フレドリクソンは、職場における最も価値ある現実は、ポジティブとネガティヴの比率が3対1以上のものであることを発見した。
仕事や生活においても、私たちの脳は常にゴールへ自分を導く情報を集めて記録している。これが「意味マーカー」と呼ばれる標識で、自分の人生にとって重要だとか価値があると考えるもの、深い感情的つながりを感じるものなら何でも意味マーカーになるうる。
新しい標識が地図のある一角にかたまっていたのでは、成功への道筋がうまく作れない。満足感が生活の中にある一部分にだけ依存している場合には、あなたの世界の大半は地図さえない未踏の大地だということだ。
まず他者を理解する方法を変える必要がある。
自分自身の行動はコンテクストを基準に判断するが、他者の行動はキャラクターを基準に判断する傾向のことFAE。
他者の行動をその人の性格ではなく、状況によって判断するようにすれば、メンタル世界の境界線はしだいに外に広がっていく。
他者を中心にしたマップにするもう一つの方法、自分から支援を提供しようと努力すること。
人に「与える」という行為は、与える側に快感をもたらし、有益で、長い間には「得る」ことよりも良い結果を生む。
人に与えるサポートの中には意味を見出せばそれが現実の一部になり、それによってすべての種類の知性が活かせるようになり、仕事でも生活においてもエンゲージメントやモチベーションが高まり、生産性が上がる。
成功がまだ可能な状況や環境からの避難経路を考えることに、脳のリソースがどれほど費やされているかは驚くばかりである。ポジティブな方へ向かう代わりに、ネガティブな状況から逃れる道を描くことに多大な時間とエネルギーを使ってしまえば、チャンスを見つける可能性は劇的に減ってしまう。
成功の可能性を拡大すれば、それが錯覚だろうと、実現する。
目標は少なくとも70%の成功が見込めると思えるところに設置する。
時計を見ない、などの20秒ルール
テレビのリモコンの電池を抜き、歩いて20秒かかる隣の部屋に置いた。またジムへ行く服で寝ることによって、朝の運動の習慣をつけた。どちらも、推力の認識を変えるテクニック。
シグナルを聴き分ける
シグナルとは真実で信頼性がある情報。ノイズは、ネガティブで偽りで、不要な情報。
シグナルとノイズをより分ける能力は、その人を幸せにするだけでなく、金持ちにもする。
人間の感覚は毎秒1100万件もの情報を受け取っている。しかし、意識的な脳は毎秒わずか40ビットほどしか適切に処理できない。大部分の情報は無意識の分野で処理されるか、スパムとして消去される。
ノイズを聴き分ける4つの基準
1、無用な情報。つまり自分の行動が変化しないもの。
2、時宜を得ない、つまり今すぐは不要なもの。
3、憶測によるもの。
4、ゴールを目指すのに妨げとなるもの
内部ノイズを消去する
1、悪いことが起きる可能性に見合うレベル以上に心配しない。
2、ほんの時たま当たるネガティブな予測のために、時間を無駄にしない
3、心配することと愛することや責任を持つことを混同しない。
植え付けるインセプション
ポジティブ才能が周りの人に伝わるようにする
1、成功をフランチャイズ化する、容易に反復できるポジティブな行動変化を考える
2、ソーシャル・スクリプト(社会的行動台本)をポジティブなものに作り替える
3、共有する物語を作る(感情に訴えることによって価値と意味を作り出す) -
自己啓発書の度合いが強め。
ポジティブの重要性とそうなるにはどうすればいいかの本。
選択の法則という題名と内容がちょっと違う気がする。 -
幸福になるために選択するべき考え方。
1,最も価値がある現実を見る。いくつもの現実が存在するので、もっともポジティブに成長できる現実を見る。
2,成功へのメンタルマップをつくる。
3,Xスポット(マラソンの42キロ地点)を探す。
4,ノイズを消去する。
5,ポジティブな視点を、他の人にも広げる。
幸福は、ネガティブな状況に目をつぶることではなく、「自分がその状況を何とかする力がある、と信じられること」である。
コップに水が半分。それをどう見るか、ではなく、隣の水差しから水を注げることに気づく。
脳はもともとネガティブなことを見つけ出すように配線されている。だから3倍、ボジティブなことを考える訓練が必要。
自分の仕事を意味があるものだと考えれば、仕事を楽しめる。
人生の意味マーカーを見出す。そのためには、自分のしていることが意味があることにする。
人生の意味マーカーを増やす。増やせば、楽しみが増える。
ポジティブ習慣の練習=毎日、自分が感謝することを3つ書き出す。
利他行為を意味マーカーにする。自分から他者を支援する。
多様な意味マーカー(幸せを感じる具体的な行為)を10個書き出す。
一日の始まりに、意味マーカーのひとつに近づくことを計画する。
マップをつくる。
乗っ取り犯を駆除する。
宝探し地図をつくる。
月に一度、メンタルマップをアップデートする。
成功が近い、と確信するほど早く近づける。
12個のスタンプであらかじめ2つ押してあるものと10個のスタンプカードを比較する。
成功が近づいているという認識をもつと、より成功しやすくなる。
ゴールラインをマラソンから短距離走に変える。Xスポットを作り出す。
N効果=回りの人数が少ないほど成功の確率が高いと信じられる。
道半ばのときは、今までの作業を振り返る。
目標は70%の成功が見込めるところに設定する。
20秒ルール=辞めたい習慣は、20秒かかるようにすれば面倒でやめられる。
21日間続ければ習慣づけできる。
時間管理のカギは、時間を忘れること。
目標に集中する。砂浜(目標)を見る。危ない岩場を見てはいけない。
目標は、現実的で、意味マーカーにもとづいていて、70%実現可能なこと。
選択肢が多いと行動できない=ノイズを消去する。
ノイズを除去して、シグナルを受け取る。
悲観主義は、良い結果が起きる可能性を低くする。
生活の中のノイズを減らす。
行動は感染する。
表情を変える。
寒さに言及するほど寒さを感じる。 -
BBM@メモ
まず「ポジティビティ比」というのは、チームメンバーが発する言
葉のなかの、「ポジティブな言葉/ネガティブな言葉」の割合。
P/N比とも呼ばれるもので、これが<2.901対1以上だったチー
ムは、ビジネスでもきわめて高い利益を上げて>いたそうです。
反対に、<この比率に満たなかったチームは、会社への愛着も薄く、
離職率も高かった>とか。
ちなみに、最も業績の高いチームは、このP/N比が、6対1に達
していたそうです。
次に「意味マーカー」ですが、この言葉は若干説明が必要なので、
本書から引用することにします。
<「意味マーカー」というのは、自分が人生において何を大切に思
っているかという「標識」である。例えばキャリアを伸ばすこと、
新しいビジネスを起こすこと、子どもが志望校に合格すること、健
康、自分の信条などだ>
ウォートン・ビジネススクールの研究者が示したところによると、
<仕事の内容がポジティブな意味マーカーと完全に一致する時には、
モチベーション、エンゲージメント、生産性が3倍にもなる>そう
です。
最後に、「N効果」ですが、これは的が大きければ人はやる気にな
って、結果、成功できるという効果のこと。
・一番重要な仕事は、できれば1日のうちの早い時間に持ってくる
・重要な会議や精神的に疲れる仕事を2つつなげてスケジュールしない
「選手がこのシュートを外してはいけないと考えていると、彼はほ
ぼ間違いなくそのシュートを外す」それよりも選手はシュートを決
めた時のイメージに脳を注目させるほうがいい(カリフォルニアで
トップの大学バスケットボールチームのコーチ)
内容自体がネガティブであっても、それが成功につながる行動を起
こさせる場合には、ポジティブなシグナルになり得る
間違うことの恐れは、常にゆがんだ決断に人を導く。成功者に共通
する姿勢は、チャンスに賭けるということだ
◆ネガティブな予言から守るための質問
1.これまでにそのネガティブなできごとは何回起きたか
2.そのネガティブなできごとは、自分と同様の状況にある人にど
のくらい起きているか
◆ポジティブ才能が周りの人に伝わるようにする一番いい方法
(1)成功をフランチャイズ化する(容易に反復できる行動変化を考える)
(2)ソーシャル・スクリプト(社会的行動台本)をポジティブなものに作り替える
(3)共有する物語を作る(感情に訴えることによって価値と意味を作り出す)
よく「不幸は仲間を欲しがる」と言うが、ポジティビティは仲間が
いないと長続きしないのである