駅のふしぎな伝言板 (ものだま探偵団)

  • 徳間書店
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198638320

作品紹介・あらすじ

ものにやどった魂=「ものだま」の声が聞こえる坂木町に引っ越してきた五年生の七子。クラスメイトの鳥羽は、ものだまが引き起こす事件を解決する「ものだま探偵」、七子も助手を勤めることになった。最近、坂木駅で、自分がどこに行こうとしているのかを忘れる人が続出、きっとものだまの仕業だ、と二人は捜査を開始する。どうやら、意味不明のカタカナが書いてある改札の横の伝言板があやしい…。鳥羽は、暗号かもしれないと、解読にとりかかり…?

感想・レビュー・書評

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  • 「ものに宿った魂=「ものだま」が引き起こす事件に挑む五年生の女子ふたり! 坂木駅で、どこに行くのか忘れる人が続出し…?

    ものにやどった魂=「ものだま」の声が聞こえる坂木町に引っ越してきた五年生の七子。クラスメイトの鳥羽は、ものだまが引き起こす事件を解決する「ものだま探偵」、七子も助手を勤めることになった。最近、坂木駅で、自分がどこに行こうとしているのかを忘れる人が続出、きっとものだまの仕業だ、と二人は捜査を開始する。どうやら、意味不明のカタカナが書いてある改札の横の伝言板があやしい…。鳥羽は、暗号かもしれないと、解読にとりかかり…?」

  • 1巻が面白かったので2巻も読んでみました。
    舞台となる街の雰囲気や、人間関係があたたかで読みやすい。登場するものだまも、人の感情表現と同じだが、今回登場した、律くんとルークとの今後の絡みが気になるところ。

  • もの忘れが酷くなる。
    分かる人にしか届かない言葉だからこそ、日常の何気ないことを名指しで書くことが出来たのだろう。
    撤去されることが決定している状態で、あんなことを書かれたら心残りどころではないだろう。

  • ★この伝言板は、おじいちゃんに声を届けてくれるんだ(p.239)

    駅で待ち合わせを忘れる人続出。連絡板に書かれる謎の暗号となにか関係ありそう。優しいお話し。

    【一行目】五月の連休、最後の日。夕ごはんのときのことだった。

  • ・「ものだま」という不思議なようかいが、伝言板に取りついているかも!と女の子2人が謎にせまるミステリーな本だったからです。

  • 謎の暗号も出てきてますます探偵らしくなってきた2巻
    ものだまと人の想いに心が温かくなります

  •  付喪神と違って100年経たなくてもものに宿る魂「ものだま」、その声が聞こえる七子ちゃんは、同じくものだまが聞こえるものだま探偵の鳥羽の助手。
     2人が住む坂木町の駅で、行き先や待ち合わせを忘れる人が続出し、ものだまが原因らしいと調査を始める。

    ------------------------------------------------------------------

     犯人はタイトルどおりなんで推理するまでもないんだけど、動機というか原因が、私が想像してたのとは違ったー。
     てか、ものだまは、消えるときに人を恨んだりしない設定なんだね。

     あと、律くん。
     ものだま探偵をしてる鳥羽にやたらと突っ掛って来るんだけど、鳥羽たちが増田くんの後を付けてることも知ってるし、伝言板を調べてることもこっそり聞きつけてて、何かストーカーみたいで怖い。
     鳥羽は、彼とルークの性格が悪いことに腹を立ててるけど、そうじゃないよ、狙われてるよ、小学生ストーカーに! て思っちゃう。
     これから彼の存在意義が出て来るんだろうか。

  • 児童書
    読みやすくて、探偵さんたちの行動にワクワクしちゃう。最後にはウルっときてしまう。

  • 僕が子どものころに読んだ物語だと、『ズッコケ三人組』だとか、子供向けの落語の本だとかでしたが、そのころに夢中になった記憶が甦るような読書になりました。児童書だから子どもだましと思ってはいけない。稚拙なんじゃないかとか勘ぐっていけない。立派に構築されて、細かいところは勉強して記述されている、ちゃんとした児童「小説」でしたよ。良質な読書経験が得られる種類の本です。ものに魂があるっていう設定、考え方っていいなあと思うのです。独自に魂が生まれるっていうのがこの本の考えですけれども、もらったものに贈り主の魂ではなくても、気持ちやら精神性やらがやどっているっていうマルセル・モースが『贈与論』などで語った考え方に、僕はなにかしら現代社会の行き詰まりを打破するものがあるのではないかと考えているので、そういったイメージを近いところで共有できるような想像力がこの本を読むことでも養えるだろうなと思いました。

  • なかなか面白かったです。

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著者プロフィール

1964年東京都生まれ。作家・詩人。95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞優秀作受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』が、第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年から刊行された「活版印刷三日月堂」シリーズが話題を呼び、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど人気となる。主な作品に「菓子屋横丁月光荘」シリーズ、『三ノ池植物園標本室(上・下)』など。

「2021年 『東京のぼる坂くだる坂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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