疾れ、新蔵 (文芸書)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198641658

作品紹介・あらすじ

上屋敷で異変があり、新蔵は越後岩船藩の酒匂近江守忠純の中屋敷に向かった。抱えた梯子をかけ、一気に庭に忍び込み、雨戸を叩く。応じた侍女のたきのは志保姫をともなっていた。主人の須川幾一郎に異変が起きたときには姫を国許につれ戻す手立てになっていた。江戸表にも国許派のものがいるのだ。追っ手をかわして、姫を連れて戻れるのか! 街道筋には見張りがいる。巡礼の親子に紛して旅は始まった。名手が描くエンタテイメント時代長篇。

感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代の風情を感じながら、ハラハラしつつ一気に読める。
    いろんな謎が最後に一気に溶けて総会ではあったものの、
    やや詰め込みすぎな感じもしなくもないかなぁ。。

  • 初・志水辰夫。面白かった。
    上屋敷で異変があり、密命に従い中屋敷の10歳の姫を国許へと連れ帰る、森番新蔵の命を懸けた逃走劇。


    【ん?と思ったところ】
    昼めしも代も羽村が自腹を切って出した。(p.80)
    →昼めし代も…… かな

    すべてみなさまのお心と、お決断におまかせします。(p.328)
    →すべてみなさまのお心と、ご決断…… と言ってほしいところ

  • 展開には惹かれたが、あっさりと終わった。
    ただ、会話文が現代的すぎて引っかかるんだな、シミタツの時代物。

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著者プロフィール

1936年、高知県生まれ。雑誌のライターなどを経て、81年『飢えて狼』で小説家デビュー。86年『背いて故郷』で日本推理作家協会賞、91年『行きずりの街』で日本冒険小説協会大賞、2001年『きのうの空』で柴田錬三郎賞を受賞。2007年、初の時代小説『青に候』刊行、以降、『みのたけの春』(2008年 集英社)『つばくろ越え』(2009年 新潮社)『引かれ者でござい蓬莱屋帳外控』(2010年 新潮社)『夜去り川』(2011年 文藝春秋)『待ち伏せ街道 蓬莱屋帳外控』(2011年新潮社)と時代小説の刊行が続く。

「2019年 『疾れ、新蔵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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