創業人のススメ: アントレプレナー・ノート (徳間文庫 さ 22-1)

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  • / ISBN・EAN: 9784198906399

感想・レビュー・書評

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  • ベンチャービジネスをはじめるときに、
    やはり欠如しているものは、はっきりしている。
    経営的視点である。
    日本では、そのようなことが不足しているのだろう。
    手探りでベンチャーをしていることを、発見した。
    やはり、思いつきで仕事をすることに問題があるのだ。

    「マニュアルとは、経験則」である。
    「テンション」をあげることが大切である。
    「純粋」にいきる。
    「欲望のデザイン」  

    「目に見えにくいソフト的なもの」が、
    これからの商品の決め手となる。

    目に見えにくいソフト的なものを
    コアにおいた次世代商品を具体化する。
    「次世代」「無形商品開発」をする「創業人」
    ものの発想から、仕組みの発想へ
    オリジナル・リアル・ライフ 

    産業革命以来の「仕事」の仕方、
    つまるところマニュアル的な、
    経験則に従った方法をいったん消してしまって、
    塗り替えようとしている人物たち 
    創業人を、イレイザーという。
    会社の時代が終わる。

    世の中全体の制度(システム)疲労がおきているのも明らかなこと。

    不毛から有毛へ

    欲望をデザインする。
    ただ新しいものをつくるのではなく、
    それが使われるシーンや社会的な必然性を含めて、
    彼らは時代そのものをつくりだしている。

    事業は、「起こす」のではなく「おきる」のだ。

    だいたい何に「なりたい。」という質問は不思議な質問だ。
    その意味は、何をしたいか。自分の人生をどうデザインしたいか。
    何がやりたいことなのか。本当にできるのか。
    というモティベーションのことであるはずなのに、
    日本では、これが不思議に紋切り型の欲望を刺激する質問と、
    回答をよぶ言葉になっている。

    時代の動きが、左脳的で言語的な思考や概念化を
    否定するように動いている。

    「見た目で選んで何で悪いの」
    「私は商品なのだ。」
    →大下英治「ゼロから掴んだ男たち」徳間文庫
    →南部靖之「自分をいかせ」講談社

    M&A 
    merge(コンビをくむ) & acquisition(掘り出し物を手に入れる。)

    企業家の仕事は、
    「新しい品質」
    「新しい生産方法」
    「新しい販路」
    「新しい原料」
    「新しい組織の実現」を結びつける
    「新結合」innovation

    創業人たちに共通しているのは、
    彼ら自身がなにかをえらんだと言うよりも、
    「時代にえらばれている。」ということだ。

    「起業家育成プログラムの中でできることは、
    特定の技術的手法を伝授することだけです。
    育成プログラムを終了すると、
    しっかりした小さな事業を引き継いだり、
    自分で事業をはじめたりするのに
    必要な手法を学ぶことができます。

    もしもあなたが、さまざまな創造的、心理学的、知性的、
    かつ価値のある「バリューシステム」を机上で練り上げ、
    それが現実のマーケットにフィットしたとき、
    あなたに幸福がふりそそぐことになります。
    誰にでも応用できる正しい道などありませんから、
    企業家精神は芸術的なものなのです。」ジョン・グッドマン

    editiorial engine
    プロダクト・イノベーションよりも、
    プロデュースシステムの革新を

    ベンチャーにサイエンスを
    囲碁や将棋の定石をラーニングし、それを実践でつかってみて
    定石どうりにいかないことを学ぶ。
    そして何とか本物の対局ができるようになる。
    定石を知らない人は、定石を知っている人にくらべれば弱い。
    高品質の商品を安く大量に提供する。
    研究開発型ベンチャー企業が失敗した。
    技術ではなく、経営(ノウハウ)のプロがいないためだ。
    そして、マケーティングで敗北している。
    状況判断、問題発見、問題解決、戦略を立てる、

    想像力をたくましくする訓練などを含むコンセプチュアルスキル
    →MBAアカウンティング ダイヤモンド社 
    グロービス 西山茂
    →ベンチャー経営革命 日経BP社 グロービス 
    →成功するキャリアデザイン 日本経済新聞社 堀義人

    「エンジェルを捜している」といえば聞こえはいいが、
    そういう相談をする人物は、たいてい自分の事業構想や、
    ビジネスプランを説得力もって
    プレゼンテーションすることはできない。

    レトロフューチャー ハイパー・ノスタルジック 快適
    貧乏人のための貧乏人がつくったデザイン。
    「私は、好きだからのっている。」
    新しいホビーカーとしての枠組みつくり。

    光と闇、病気と健康、飢えと充足、
    男と女、イン(陰)/ヤン(陽)
    精子と卵子

    いきる まなぶ はたらく あそぶ;生活のシーンから
    進化と退化。

    不易流行 かわらないものが流行する 松尾芭蕉

    消費されない「流行」;飽和しない。
    消費されない。あきられない。
    なつかしさ、したしみ、やさしさ

    進化と変化 1辺倒の考え方を批判的にみる。
    新しさだけをひたすら追求。
    明日はよくなると言う錯覚。
    サンプリング・ミックス

    自分の体験を深めたり、知識や哲学など精神的なものに
    欲望を感じるインマテリアル・インビジブルな時代。
    しかし、単独で価値を持つのではなく、
    あるシステムの中でシステムの形成に
    貢献しつつ自らの価値を発揮する。
    そのものがおかれているだけでは何の価値もない。

    その仕組みを活かしていく人物なしには
    何の役にも立たないものたちなのだ。

    Time wast
    「無駄」がすべて重要なのだ。

  • ヒット商品は情報であるとの視点から起業家に必要な資質を説く

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著者プロフィール

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授、コンセプター。
京都市立芸術大学入学後、渡米。サンフランシスコでファッションビジネスを立ち上げる。帰国後はテキスタイルデザイナーとして活躍し、その後1987年に日産自動車から販売されたBe-1のコンセプト企画でヒットを出し、その後は国内外の製品開発に携わる。KDDIの移動体通信(携帯電話)ブランドであるauの外部デザインディレクター。2008年より現職。
主要作品に、KDDIおよび沖縄セルラー電話のau携帯電話(au design project)/東京ガス「ピピッとコンロ」/東レ「トレビーノアクアマイスター」ほか、多数の商品デザインを手がける。
主要著書に、『デザインのたくらみ』(トランスワールドジャパン、2005年)、『デザインの深読み』(トランスワールドジャパン、2007年)ほか多数。

「2013年 『x‐DESIGN 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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