バスが来ない (徳間文庫)

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著者 : 清水義範
  • 徳間書店 (1997年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198906870

バスが来ない (徳間文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 清水義範の作品らしい,たわいもない話ばかりの短編集。バスが来ない,お通知表,マイルド・ライト・スペシャル,宗派不問あたりがなかなかの秀作。清水義範好きなら十分楽しめる。★3で。

    個々の作品の所感は以下のとおり

    ○ バスが来ない
     時間どおりにバスが来ないバス停での,人々の心理の葛藤を描いた作品。このようなどうでもいい話を,これだけ面白く描けるのは,清水義範らしい,人間観察のたまものだろう。

    ○ 私の履溺書
     一代で財を成した人物の自慢の手記という体裁の作品。にやりとさせる描写がされている。

    ○ お通知表
     会社で社員に通知表を出すというアイデアで書かれた作品。新入社員のどうしょうもなさと,絶対評価の通知表のむつかしさを,清水義範らしいユーモアとひねくれた目で描かれている。

    ○ マイルド・ライト・スペシャル
     昔,たばこを吸っていた頃,ここまでマイナーではないが,結構マニアックなたばこを吸っていたので,この作品の主人公の気持ちは分かる。たばこに限らず,なかなか手に入らないものがあれば,意地になって探してしまう人の気持ちは分かる。

    ○ 宗派不問
     お葬式を舞台にした作品。お葬式をビジネスとしてとらえることへの,皮肉な目線で描かれている。

    ○ きぼこおたく
     こけしおたくの人々の話。おたくという文化を皮肉な目で描いている。

    ○ 戦慄の寒冷地獄
     節電,節電とうるさくなった現代では,もはや懐かしく感じてしまう,夏の極寒の冷房地獄を描いた作品。もう,こんな時代は来ないだろう。

    ○ 祭りの夜
     みんなが同時にぐわぐわしゃべる物語。まさにまつり。作品のできとしてはイマイチ。

    ○ ねぶこもち艶笑譚
     読みにくい。清水義範は,たまにこのような作品を記載するが,好みの作風ではない。読むのがめんどくさい。清水義範の作品は,もっと何も考えずに読みたい。

    ○ 語り伝えの歴史
     歴史を口授するという文化そのものを描いた作品。それを文章にするとこうなるというのがプロットか。これもイマイチ。

  • 日常のよくある風景などを描いた短編集。

    表題のバスが来ない、の心理的葛藤はよく分かる!という感じ。

  • 清水節全開。表題作のような日常の些事をうまく切り取った話から、「お通知表」「語り伝えの歴史」のような「ありえる」と思えるような「もしも」まで。「ねぶこもち艶笑譚」はただただバカ。

  • ブクログで笑える本と紹介されていたのを6冊、図書館で予約して借り受けた。これは1冊目。
    期待通りにニヤニヤさせる巧さの短編集。ゾッとしたのが「お通知表」。新入社員のモチベーションを上げるべく、人事部長が考えた手法が、小学生の娘の通知表を参考に作った評価表。さもありなんと笑えるがしかし。こういうので評価してやりたい人、ホントにいるよと思ったら、相手が馬鹿なのか、自分が幼稚なのか、わからなくなった。両方か。

  • ショートショート、ですね。
    なかなか来ないバスを待つお話、ある銘柄のタバコを意地になって求めるお話、気温(というか室温)に関するお話など、誰もが覚えがあるような、日常のちょっとした瞬間に焦点を当てたものが多く、最後にクスっと、(いや、ニヤっと?)させられます。

    最後はまた少し指向の違ったお話が二つ。これもなかなか良いです。

  • 新規購入ではなく、積読状態のもの。

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