剣豪将軍義輝 上 (徳間文庫 み 16-1)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198912475

感想・レビュー・書評

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  • 全3巻。
    著者の出世作。
    下巻だけ在庫が全然なくて
    定価以上で買った。

    信長と敵対した最後の将軍
    足利義昭の兄ちゃん、
    足利義輝のお話。

    大体の戦国ものだと脇役で、
    殺されちゃった剣の強い将軍みたいな
    さらっとした印象しかなかった。
    たいがい主人公地方人だから
    中央の状況は遠い。

    で、
    今作は地方武将でなく、
    足利・三好・松永といった
    戦国初期の中央が舞台で新鮮。

    将軍て何さって思春期に旅だってみたり、
    斉藤道三・織田信長・武田信玄・上杉謙信とかの
    そうそうたる顔ぶれと出会ってみたり、
    豊臣秀吉が若い頃に関わってみたり、
    明智光秀が部下だったりと、
    割とトンデモな設定が満載の伝奇もの。
    けど、それぞれの不明な時期をうまく利用してるので
    そんな気にならず楽しめる。

    ただ、
    自分個人のせいなんだけど、
    前知識があんま無かったことと、
    著者らしい少しくどい背景描写のせいで
    スッと入ってこなかった。

    あと、
    後半最後に伏線とか脇役達の物語を
    駆け足で消化してる感じが少しあって残念。

    キャラ造形はさすが。
    チャンバラもよい。
    クライマックスは泣ける。

  • 室町時代の後期って、歴史の授業でもスルーし、敵と見方が激しく入れ替わるので、よく分かっていませんでした。
    キャラが立ってて、Good。
    歴史的背景が、もっとすんなり入ってくるといいのだけど・

    どうやって、中巻と下巻を入手しようかな。

著者プロフィール

1955年静岡県生まれ。日本大学芸術学部卒業後、手塚プロ勤務を経て執筆活動に。95年、『剣豪将軍義輝』で、一躍脚光を浴びる。おもな代表作は『海王』『ふたり道三』『夏雲あがれ』『家康、死す』『風魔』『陣借り平助』など。『乱丸』で2015年第4回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞。近著に『天離り果つる国』がある。

「2023年 『義輝異聞 将軍の星 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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