熱球 (徳間文庫 し 29-1)

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  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198921682

感想・レビュー・書評

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  • 神野さんのザワ爺の話のところに感動しました。

    負けても胸を張れ
    勝ち続けている人など、きっと、誰もいない


    自分を応援してくれる誰かがいるというのは、本当に幸せなことなのだ

  • やや、焦点がボケていますかね。
    かっての不祥事の当事者である恭子の生き方や、奥さんの和美、父親のキャラはなかなか良いのですが。むしろそれに押されて、主人公がボンヤリしてしまった感じがあります。
    主題も、美奈子が受けるイジメ(重松さんの得意分野)と中年男性の悲哀(これもですね)、父親の家族愛など、いくつかの要素はあるのですが、ちょっと多すぎて、どれも描ききれてないような気がします。
    小説としての上手さはどんどん上がってるのでしょう。でもデビュー当時の鮮烈さは少し薄れてきた感じなのでしょうか。それとも、この作品固有の問題でしょうか。
    とは言え、☆3つはちょっと厳しすぎるかな。4つでも良いかも知れないと思いつつ。。。。

  • 負けること、逃げること、やさしさ……読んでいるといたくなる

  • 逃げる事も選択の一つ。
    逃げるからダメじゃないんだなと思うと、なんだか気持ちが楽になる事もあるんだな…。

  • 終始、意気地の無い主人公にイライラしながら読みました。
    それと、愛すべきザワ爺がイイ!

  • 東京から娘を連れて山口県の田舎に戻った男が、
    高校時代の苦い思い出と向き合いながら、
    自分探しのような時間を過ごす日々を描く。
    穏やかなような、物悲しいような、中年世代の切なさを感じた。

  • 重松節満載で、青春時代~中年おじさんへの物語が流れる・・・誰にでも思い浮かぶ風景ではないだろうか・・。

  • ざ・重松ワールド。
    おっちゃんになった仲間達も
    現代を育った子供達も。

    山口弁がまたいい味。

  • なんだか、自分の田舎のことを少し考えた。初夏がいいかな。

  • 人に借りた重松さんのお話。
    スポーツ青春系かとおもうようなタイトルだけど、家族、友情、故郷、仕事などテーマが身近なもので登場人物それぞれ深みのある人ばかりでした。
    大きな盛り上がりにはかけたけど、心温まる場面が何度かあり、涙が出てしまう所は、さすが重松清だなぁ。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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