犬道楽江戸草紙 (徳間文庫 さ 31-2 時代小説傑作選)

著者 :
制作 : 澤田 瞳子 
  • 徳間書店
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本棚登録 : 15
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198922887

感想・レビュー・書評

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  • 犬が関わる8編の時代小説が収録されていますが、ほとんどはアイテム止まりで、悪者扱いしているものもあります。

    ただ、白石一郎の「犬を飼う武士」は、捨て犬の世話を始めた身分の違う男女が犬を連れて駆け落ちするという、犬への愛情が溢れる話になっていました。

  • 井上ひさしを始め、吉川英治唯一の弟子である杉本苑子など、時代小説の申し子達が、お江戸の犬を描く。純粋に面白い。

  • 2005年8月刊。文庫オリジナルのアンソロジー。犬にまつわる時代小説8編。笹沢佐保さん、星新一さんのものが特に面白かった。星さんのものは、再読ですが、完全に忘れてます。笹沢さんのは新大岡政談シリーズからということで、星さん含めて読んで見ようと思いました。澤田瞳子さんの力の入った解説が面白かった。

  • 短編集。犬がけなげで切なくて哀しくて・・・というのを望んでいなかったので、丁度良い本でした。江戸時代の犬の存在があくまで脇役という感じでした。ただ「生類憐みの令」の人々の困惑を書いた星新一さんの短編は興味深いです。

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著者プロフィール

(いのうえ・ひさし)
一九三四年山形県東置賜郡小松町(現・川西町)に生まれる。一九六四年、NHKの連続人形劇『ひょっこりひょうたん島』の台本を執筆(共作)。六九年、劇団テアトル・エコーに書き下ろした『日本人のへそ』で演劇界デビュー。翌七〇年、長編書き下ろし『ブンとフン』で小説家デビュー。以後、芝居と小説の両輪で数々の傑作を生み出した。小説に『手鎖心中』、『吉里吉里人』、主な戯曲に『藪原検校』、『化粧』、『頭痛肩こり樋口一葉』、『父と暮せば』、『ムサシ』、〈東京裁判三部作〉(『夢の裂け目』、『夢の泪』、『夢の痴』)など。二〇一〇年四月九日、七五歳で死去。

「2023年 『芝居の面白さ、教えます 日本編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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