男鹿・角館殺しのスパン (徳間文庫 に 1-81)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198924416

感想・レビュー・書評

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  • 2022/10/24 133 読了

    西98

  • 誰も本棚にあって誰も読まないから手にしてみた。
    句読点が細かく打たれていて、すごく気になっていたけど、慣れてしまうとこれはこれでいいのかもしれないと思った。

    野田晋六が犯人なのか、他の第三者が出てくるのか、有力な手掛かりがあるのか。気になる点がいくつかあった。

    小さな違和感。
    「ありませんよ。どうして、僕が、この人を、知っていると思うんですか?」(85ページ)この人って言ってる時点であやしい…と思うのだが…。あと妙に否定するから刑事さんと同じように、あやしいと思ってしまった。

    十津川刑事40歳。東田みどり20歳。
    太陽タクシー

    意外と面白くてついつい夢中になってしまう。だけど女の子のみどりが、オヤジ、オフクロと言う言葉遣いがおっさんまたは男すぎて、いくらヤンキーだとしてもおかしいだろう…と思った。

  • 〇謎のなまはげ姿で殺された人間と、それを取り巻くドロドロした人間関係

    東京の焼き鳥屋の二階で殺されたのは、店主の野田…かと思いきや、鬼の面をはがしたら知らない別人が殺されていた。衣装自体は野田のもののようだが、では殺された男はいったい。そして野田の行方は?それを調べようとした十津川と亀井は、秋田に出向き野田の勤め先でもあったホテルの社長、三浦を訪ねる。

    三浦はとても冷たい。そっけない。確かに野田が突然失踪し(て東京に行っ)たからとはいえ、おかしいと思った十津川は野田の交友関係を改めて洗いなおすと、もともと野田は運送会社の社長だった過去もあるようだ。

    そうしているうちに、第二の殺人で東田という男が東京で殺された。彼は角館の出身だった。後日娘のみどりが捜査本部に現れ、遺産として残された金の出所が知りたいという。野田と東田の関係を疑った十津川が次に起こした行動は…?

    ***

    野田、東田親子、三浦の4人が複雑に絡み合う事件にここからなっていく。
    みどりの存在はミステリアスかつダークホースな存在だ。

    二人が殺害された動機とそこに潜む人間関係とはどのようなものか?
    そして十津川の推理がどう展開していくのか。
    角館と、秋田といえば(?)の風吹きすさぶ寒風山が、舞台である。

  • 秋田県と東京とを舞台にした殺人事件。
    十津川と亀井が活躍する。

    二人の推理で展開していくかのよう。
    なまはげ,鬼の面が哀しい。

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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