- Amazon.co.jp ・本 (500ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198927516
感想・レビュー・書評
-
コロナ禍の今日に通ずるところがあって、びっくりしました。
今、このタイミングで読めてよかったです。
この本が書かれたのは20年くらい前だというのに…。
石田衣良さん本人は
「全く予想してなかった事態じゃない」
ってドヤってそうです(愛こもってますよ)
過去を変える、のような話は見聞きがあれど(仁)、
未来を変える、は思えばなかったです。
だって、未来って自分には関係のないことですもんね。
それでも未来を変えることに立ち向かう
主人公の人間性が素晴らしかったです。
ラストが石田衣良。
みんなが思うだろうけれど本当にこのセリフですね。
文中の
「人の価値を決めるのは
生まれた標高でも移住空間の広さでもない。
結局は全てを奪われ裸にされたとき、
自分から進んでなにをするかなのだ」
この言葉しみました。
なによりこのたくましい主人公がいうから説得力がある。
結構長編(500ページ)で積読してましたが
読んでよかったです。
ページ数に劣らずの読み応えでした。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
猫のココがいいキャラクターでした。
-
あまりに進まなさ過ぎて、読んではやめ、読んではやめ。
読み終えるのに1年半以上の歳月を費やしてしまいました。
果たして主人公は節の終わりで何度涙を流しただろうか。
涙が、安っぽすぎます。
何度唇の裏を噛んで血を味わっただろうか。
唇が、千切れます。
9.11のオマージュとのことですが、富の面での南北問題でしか物語が描かれず、そこにあった宗教対立等、歴史に根ざした諍いの根源は華麗にスルー。結局は正義感溢れる主人公が奮闘するだけの小説に留まっているのが残念です。
かと言って文体で楽しませてくれるかと言えばそうでもなく・・・
初の石田衣良なので、別作品にもなかなか手が伸ばせなさそうです。 -
米ツインタワーのテロ事件をどこか思わせる内容のSFファンタジー。
ウイルス、格差社会、貧富の差、色々なテーマが盛り込まれた作品で、かなり面白かった。
-
超強力なインフルエンザが発生して外に出れなくなっちゃった世界…と現実世界とを行き来する主人公。登場するAIも好き。
-
この手のファンタジーな感じは
少し苦手だったけど後半は
止まらずに読めた。
こうゆう系でも石田衣良さんは
世界を綺麗に描けるんだなあ -
3.11からインスピレーションを受けて書いたという200年後と現在を行ったり来たりする脳腫瘍持ちのサラリーマンを描いた壮大なスペクタル作品!
石田衣良っぽくない深さがある!!!
インフルエンザウイルスが全世界に蔓延して世界の9割の人間が死に至る。そこでPCR検査とかしちゃうあたりが、今のコロナも彷彿とさせるような内容になってて、、、これは。近い将来こんな戦争も起きるのでは、、、と。思うくらい、SFなのになんだかリアルで怖いです。。。
ホント。
IWGPを書いてる時くらいに書いた小説なのに、、、今、コロナのこの時期に!これ!!!って思う、むしろリアリティがあってゾッとする内容です。いや、ちゃんとラストはある程度はめでたしめでたしなんだけどね。
すごく、この時期に読むからこそうわぁーまさかコロナも?って思わずにいられない一冊です。
かなり前の本だけど、今だからこそ余計に読める一冊!!!!!!!! -
ふと思い出して探し出して読んでいる。武漢ウィルスも中国人、この本も中国人のウィルス改変。作者の思考力も凄いと思うけど、思考だけの人もいれば実行に移す人もいる。またそれが可能な化学、科学的もある。残り少ない爺様だけど孫たちに明るい未来がくると良いのだけれど。