クラリネット症候群 (徳間文庫 い 51-1)

著者 : 乾くるみ

• 徳間書店 (2008年4月4日発売)

感想・レビュー・書評

[kiyom93さんの感想 · 2014年9月20日]

乾くるみの作品はイニシエーションラブとセカンドラブのインパクトがあり過ぎて、他の作品が見劣りしてしまう。

[suppin4386さんの感想 · 2014年9月16日]

マリオネット症候群とクラリネット症候群の２作品が掲載されている。
どちらも読み応えがあって非常に面白かった。
まずマリオネット症候群は読んでいくうちに、堂々巡りをしているような感じになり最後の落とし所をどうするのだろうとだんだん気になっていった。そして最後は「そうきたか」という感じになりました。
クラリネット症候群は虫食いになった文字列に音階のとなる文字を当てはめながら読み進める必要があり、結構夢中で読むことが出来ました。

[チカロックさんの感想 · 2014年9月6日]

2本だて。
マリオネット症候群は、発想がオモシロイなぁって思いながら読んでいって、最後はナンジャコリャーって感じ（笑）
クラリネット症候群は、読みづらかったりしたけど、ナルホド考えてるなーって感じ。
どちらの話も残るものはないけど、サラ〜っと読めちゃいました。

[ともりぶさんの感想 · 2014年4月26日]

マリオネットのほうが面白かった。クラリネットは症状オチというか、その後のあれこれは読みにくくて頭に入らない。

[さなさんの感想 · 2014年4月26日]

バカすぎる！なんだこれはって思わず脱力するけどちゃんとミステリしているところは心憎いです。

・マリオネット症候群
　ドジすぎる主人公と先輩。いやそんなもん入れちゃだめだろ！いやいや一口で食べるなよ！なんていろいろツッコミ入れながら楽しく読みました。殺人犯多すぎるよ！

・クラリネット症候群
　そりゃないよって暗号。さらにそこから騙されて…。
表題作はこっちだけれどマリオネットのほうが好きかも。

[misakokuwashiroさんの感想 · 2014年4月15日]

マリオネット症候群もクラリネット症候群も
それなりに楽しめますが、ドタバタ感がぬぐえません。

クラリネット症候群とは？その発想が、そういうことかーと一番面白かったかも。

[なつさんの感想 · 2014年4月13日]

突然、自分の体を憧れの先輩に乗っ取られる「マリオネット症候群」と突然ドレミファソラシドの音のみ聞こえなくなってしまう「クラリネット症候群」の２本のお話。
どちらもミステリとしてとても面白かったし展開が全く読めなかった。さすが乾さんといった感じ。

2回目読了
マリオネット症候群、ミステリとして最高に面白かった。ハッピーエンドとバッドエンド、ホラーが入り交じっていてかつ、笑える、面白いお話でした。

[◇マルベック男爵（九州在住のワイン好き）◇さんの感想 · 2013年11月15日]

初見の作家さん、乾くるみさん。
有名な方なの？本作も何か有名な一冊Σ(￣。￣ﾉ)ﾉ？

知らずに借りた本作ですが、おもろかったです。

二編の中短編。
タイトルのクラリネット〜は、とある理由で●●が歯抜けになっており、読んでて全然楽しく無かったです！
が、マリオネット〜の方は純粋に楽しめましたヾ(＠⌒ー⌒＠)ノ

ハードカバーは無いのかね？何故ノベルズのみ？
もったいないな！と何となく思いました。


乾くるみさん・・
もう少し、他著も読み進めてみますね〜*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･'(*ﾟ▽ﾟ*)'･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･*

[K5さんの感想 · 2013年10月20日]

積ん読にになっていたクラリネット症候群を読もうとページをめくったらマリオネット症候群だった。
な、なにを言ってるか分からねーが(以下略)

二本立てだったんですね。知らずにマリオネット症候群も買ってしまいましたよ（　ＴДＴ）

解説によると先にマリオネット症候群があって、カップリングのために新たに男子高校生を主人公にしたクラリネット症候群が書き下ろされたということらしいけど、タイトルからしても作品の雰囲気からしてもそんな感じではある。
そんなカップリングのための作品いう制約のなかで、よくぞこんなに凝ったものを、と感心する。
乾くるみの作品にはいつも感じることだけど、読者に対するサービス精神が溢れている。楽しませようと頑張ってくれているのがヒシヒシと伝わってくる。
それはもしかしたら良いことではないのかもしれないけど、個人的には大好きです。

暗号ものはあまり好みではないけれど、それでもこの完成度で二作収録はお得感たっぷりです。
これから乾くるみを読もうという人がいるなら、イニシエーション・ラブ、リピート、スリープの次あたりに薦めたい感じです。

[さつきさんの感想 · 2013年10月18日]

この前読んだ『イニシエーション・ラブ』のどんでん返しの衝撃がすごかったので、他の乾さんの作品も読んでみたくなりました。
それで買ったのがこの『クラリネット症候群』です。
憑依現象(?)で体が乗っ取られちゃった女子高生とか、クラリネットを壊しちゃったらドレミ音が聞こえなくなった男子高校生とか、そういう突飛なありえない話は結構好きです。
マリオネット症候群もクラリネット症候群もその名前と発想がおもしろいなと思いました。

マリオネットの方は、簡単に人が死にすぎちゃって、面白いんだけど、う～んって感じです。
ドタバタ感が強いです。
クラリネットの方は、セリフの中のドレミファソラシドが書いてないのでとにかく読みにくいです。
たった8音なのに、会話の中で結構使われてるんですね。
私的にはマリオネットの方が好みですね。

どっちにしても期待してたどんでん返しは大してなかったので残念。
軽い気持ちで読む分には楽しめるんじゃないかなって思いました。

著者プロフィール

静岡県大学理学部卒業。1998年『Jの神話』で第4回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。著者に『イニシエーション・ラブ』、『スリープ』など。

「2020年 『本格ミステリの本流』 で使われていた紹介文から引用しています。」