- Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198931193
感想・レビュー・書評
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西安旅行のおともに。
晴明と博雅じゃん!と思ったのは絶対私だけじゃないはず… -
若き空海、怪異と出会う
【内容】
唐にやってきた空海は相棒の儒学者逸勢とともに不思議な事件に対することとなった。
【感想】
そこそこ分厚い一冊でまだ最初の事件はとっかかり部分かなあ。なかなかたいへんですが読むのがしんどいというような感じではないのでゆったりゆったりやってくれればいいかなあと思います。(2013年06月15日読了) -
こんなに面白いと思わなかった。四巻まで揃えてから読み始めればよかった…。
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今まで見知ってきた“弘法大師 空海”のイメージが、ガラッッと変わった
そげん面白か人やったとか スゴかお人やぁ と♪ -
陰陽師の読者はマンネリ化を感じるかも。
登場人物と場所が変わっただけ?
でも、この人の”語り”は何処か心地よく読みやすいのは確か。 -
空海の飄々とした感じが素敵。
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『空海の風景』と『餓狼伝』は我が偏愛の書。司馬遼太郎は終生、格闘小説を書かなかったが、夢枕獏は空海を描いた。司馬遼とはまったく異なった書き手である夢獏が空海という日本史における突然変異とも言える孤高の天才をどう描くが興味を持って読む。空海の前半生を省略して物語はいきなり唐の国にて幕を開ける。スーパーバイオレンス伝奇の巨匠が描いたにも関わらず空海が爽やかな青年なのが少し意外。『風景』の空海はもっといかがわしさに満ちていた。脇役が自己増殖して収拾がつかなくなるのが夢獏。はてさて空海は唐の都でどうなることやら。
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読み始めて思うのは、「唐が舞台の『陰陽師』」。
この本の空海と橘逸勢の関係が、『陰陽師』の安倍晴明と源博雅の関係にそっくりなのである。
しかし、橘逸勢は才能もプライドも人並み以上にある人物なので(ただ、空海が常識を逸した才能を持っているので、彼に比べると逸勢の才能がかすんでしまうのである)、そんな彼が空海に説明を求める際に「俺を騙すなよ」と念を押すのが面白い。
確かに空海の言うことは突飛すぎて(奇抜というわけではなく、物の考え方が「日常」を超越しているのだ)、聞いていると全く違う価値観に戸惑ってしまう。その面食らう感覚を「騙す」という逸勢の気持ちはよくわかる。
この逸勢の人物造詣がよくて、彼が空海と会話することによって、空海の物事のとらえ方を上手く説明しており、物語がテンポよく進んでいく。
1巻の時点では、まだまだ物語は序章というところ。
この二人に楊貴妃はいったいどう絡んでくるのかな? -
空海のキャラクターが飄々としていていい。
でも、空海と橘コンビが陰陽師の2人とキャラ被ってる…。書きやすい組み合わせなんでしょうな。
橘逸勢なんて日本史でちょっと聞いたことがある程度の人物だったけど、この話での橘逸勢は素晴らしいツッコミ要員で好感が持てた。