おーい!キソ会長 (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198933050

作品紹介・あらすじ

高2の木曽は生徒会副会長。いつもめんどクサいことを押しつけられている。ある日、木曽は怖そうなお兄さんたちにボコられる寸前、クラスメートの勝村に助けられた。不良っぽくて、授業はサボりがちなのに、「助けたお礼に勉強教えて」と言う勝村を見直す木曽。しかし、クラスで盗難事件が発生!アリバイのない勝村に疑いがかかり…。木曽は自分から、めんどクサいことに首をつっこんだ-。

感想・レビュー・書評

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  • 久々の柴村作品。

    数ヵ月ぶりかな?
    柴村作品は由良シリーズしか読んでないから今回みたいな学園ドタバタ系は初めて。
    柴村さんこーゆーのも書くのね。

    相変わらず学生を書くのが上手いと思う。豊島ミホとはまた違った上手さかな。現実に近いというか、いそうというか。
    二人とも女性だからか女子学生の心理はとても上手いと思います。

    木曽君のキャラがいい。
    真面目過ぎず、いかにも普通の男の子。親しみやすい。

    女性の顔に一生残る傷痕とか、やっぱり大団円で終わらせない。読者の気持ちを特にえぐるくだりだ。
    ミチルさんは報われないというか報われたというか。
    姫川も改心はしないし、なんだろ小説だからってすべて丸く収まって上手くいくわけないということを如実に表現してると思う。 “現実”を表してる。
    反抗する木曽君が可愛いけどね。

    個人的に派手系女子が頭いいのがギャップ萌え(*^^*)

  • 先日読んだ。

    たったこれだけのプロローグからこれだけ膨らますなんて、感嘆の一言だ。
    終わり方も良い。
    もっと読みたくなる。

    勝村くんが好きすぎる。

  • 学園モノに軽いミステリー。定番な話だけど惹かれました。
    主人公ぽくない副会長キソくんが良いキャラ。勝村くんが男前。
    そしていろんな意味でビッグな会長丹野さん(女子)が超男前だ。

  • 読書録「おーい!キソ会長」2

    著者 柴村仁
    出版 徳間文庫

    p115より引用
    “と言ってはみるが、校内で生徒による盗難
    が発生した場合、程度にもよるだろうが、す
    ぐさま警察に通報ということにはならないは
    ずだ。初犯で反省もするようなら、先生たち
    からの厳重注意で済むんじゃないかな?”

    目次より抜粋引用
    “どーなってるの!ねぇ木曽!はひゃー!
     一緒に帰れたらいいな~と思ったんだけど…
     それがもう気になって気になって
     執行部のほうはどう?忙しいんじゃない?
     たしか……そう、アマノくん!”

     面倒ごとを押し付けられがちな男子高校生
    を主人公とした、長編小説。同社刊行作文庫
    版。
     休日に行われた模擬試験から解放され、ク
    ラスメイトにカラオケに誘われた主人公・木
    曽。しかし生徒会役員であるため、役目を果
    たしに生徒会室へと向かうのだった…。

     上記の引用は、クラス内で起こった盗難の
    犯人を前にした主人公の心情。
    窃盗にしろ暴行にしろ傷害にしろ、事件が起
    こったのであれば学校内で解決しようとしな
    い方がいいのではないでしょうか。何時まで
    たっても痛ましい事件が無くならないように
    思われます。
     私には合いませんでした。多分年齢のせい
    かと思います。十代辺りの、主人公と共感し
    やすい年頃のうちに読んでいたなら、また評
    価も違うのかもしれません。

    ーーーーー

  • ラノベ?全体的にダサーい感じで終了。小学生向けの漫画とかゲームでやってくれと言いたくなる。作者がどや顔で書いていそうなチープな小説でした。
    作中でどんな小説でも面白い箇所があるとあるが、よくできた皮肉だなぁ

  • 最後の方が盛り上がって面白かったです。思ったより話が重かったのに驚きました。

  • 進学校の生徒会副会長が主役の、ちょっとミステリーの要素が入っている青春小説。米沢穂信氏の小市民シリーズや古典部シリーズに通ずるところがありますが、もう少し勢いがあるかな。
    最近よくありがちなキャラクターの個性頼みの作品とは違い、ストーリーがしっかりしているので大人でも充分楽しめます。

    ただ、トラブルに発展しかけた同級生女子とのくだりは、無理やり恋愛要素も入れてみたという印象が強く、不要だと思いました。

  • 思ったより時間がかからずに読めた。軽めだけど軽すぎず…ちょうどよかった。引き込まれたらあっという間に読めると思う。続きも買ってあるから、また読もう!

  • 生徒会執行部に所属する高校2年生キソくんの
    カタいようでユルいようでどっちかよくわからん
    日常と事件の話。


    なんとなくタイトル(正確には続編のタイトル)に
    惹かれて購入。

    表紙の印象でライトノベルかな?と思ったけど、
    読んでみたら(文章は軽くて読みやすいけど)
    ジャンルとしてはフツーの学園ミステリって感じ。

    2~3コの日常の謎系事件を経て、全体を包括する
    ひとつの事件が解決に導かれるという基本形が
    キッチリはまって気持ち良かった。

    合間合間の必要ないようであったりしちゃう
    「高校生男子の日常会話」のあれこれも、
    邪魔にならず作品の世界観構築に一役買ってくれたし。

    そんなわけで。どんなわけで?とにかく。
    クライマックスでの窓越しに交わす2人の会話が大好きだ。


    不良の勝村くんがおいしいキャラなのは間違いないけど、
    なんだかこの自己評価低めで意外と情熱的なキソくんが
    気になってしょうがないので、続編も期待大でいたりする。

    のほほんと読書を楽しみたい時に最適かな。


    ※2文引用してみた。
    意外とオトコマエなキソくんがお気に入り。

  • さーっと読みました。がんばれ木曽会長(副会長)。勝村のキャラは好きだよ。

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著者プロフィール

第10回電撃ゲーム小説大賞金賞を受賞し、受賞作の『我が家のお稲荷さま。』(電撃文庫)でデビュー。本作はシリーズとなりアニメ化される。主な著書として『プシュケの涙』シリーズ(講談社文庫)、『おーい!キソ会長』シリーズ(徳間文庫)、『オコノギくんは人魚ですので』シリーズ(メディアワークス文庫)、講談社BOX『夜宵』シリーズ、などがある。

「2020年 『虫籠のカガステル 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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