夢草紙人情おかんヶ茶屋 (【徳間文庫】)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198935276

感想・レビュー・書評

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  • 2017.3.9.

  • Tさんのお勧め。「おかんヶ茶屋」シリーズ第一弾。

    あれ、この話、どこかで読んだことがあるような気がする、
    と早合点してしまうような、
    よく似た食事処、貧乏長屋、寄場帰り。

    それに、
    本当に個人的なことで申し訳ないのだが、
    またシリーズものの途中から読んでしまったようだ。

    この二点でちょっと続きを読む気が失せているんだが、
    どうしたもんか。

  • 蝙蝠屋と言うのも、珍しい名前の家庭料理の店で、女将がお蝠は、おかんの味で、客を、料理と、上手な受け答えで、もてなす。

    「こうもり」 「夜の秋」 「つづりさせ」 「鬼の捨て子」の4話からなる。

    ひぐらし店(だな)に住む住人達は、この蝙蝠屋を、おふくろの味の店として、おかんヶ茶屋と呼んでおり、それがこの題名なのである。
    また客の、江戸っ子の言葉が、上手く使われており、、「天骨(てんこち)、もねえ!」、「俺にはおてんちでぇ」「いびったれ」「「おてちんだ」「てんごう言って、、、」「ひょうたくれ」「どろけん」等々、、、活き活きとした、会話が、次々と出てきて、面白い。

    また、料理の面でも、素材が、今の時代のように豊富でも無いのに、上手く調理されていて、勉強になる。
    一癖も、二癖もある長屋の住人達の、一致団結が、どの話の中でも素晴らしい。
    憎まれ者も、居るだろうけど、そこはこの本の良いところで、出てこない。

    最後の「鬼の捨て子」って、みの虫の事とは、知らなかった。
    本って、色々な知識を教えてくれる。

    最後のお蝠が、「良いこともあれば悪いこともある。それが、生きるという事だもの、、、。と、書かれてあるのが、題名のおかんヶ茶屋の上に「人情」って、言葉を足してある所が其の事を物語っているのだろう。

  • 内容紹介

    『おりき』シリーズで大人気の著者、新シリーズ!一番の調味料はみんなの笑顔さ。心と胃袋にしみる温かい人情物語。

    四十路半ばとは思えぬ嫋やかな美しさを備える女将・お蝠が営む『おかんヶ茶屋』に出てくる惣菜は、ごく普通の家庭料理だが、豊潤で心を和ませるあたたかい味だ。人は癒やしを求めこの茶屋に集まってくる。そんな中、欽哉が人足寄場から戻ってくることに。みんなに温かく迎えられ、歓迎会ではお蝠の惣菜を口にし、うめぇ、うめぇと涙をこぼす。欽哉は火消し人として精を上げることを決めるも、食事もせずに引きこもってしまった。欽哉の想いとは?

    12月3日~5日

  • 時代劇の人情ドラマ
    読み進むと幸せな感情が芽生えますよん

  • 食べ物屋。

  • シリーズ第一弾
    正体は不明だが、何か温かい女将の店・蝙蝠屋(おかんヶ茶屋)
    そして長屋の住人達との交流(それぞれの過去に纏わる)
    結構癖のある住人揃いで目が離せない?

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著者プロフィール

1945年広島県生まれ。成城大学文芸学部卒業後、画廊経営、テレビプロデューサーを経て、執筆活動に入る。2003年「小日向源伍の終わらない夏」で第10回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞受賞。主なシリーズに「立場茶屋おりき」シリーズ、「照降町自身番書役日誌」シリーズなどがある。15年「立場茶屋おりき」シリーズで第四回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。

「2017年 『残りの秋 髪ゆい猫字屋繁盛記 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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