神去なあなあ日常 (徳間文庫)

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著者 : 三浦しをん
  • 徳間書店 (2012年9月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198936044

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三浦 しをん
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神去なあなあ日常 (徳間文庫)の感想・レビュー・書評

  • 山深い山村での林業に営む姿が若者の視線から生き生きと描かれている。山の風景や山の神様の信仰が生活の一部となっている山村での生き方に昔懐かしいものを感じさせる。

  • ニートとして生活しようとしていた勇気が親の画策で三重県の林業に就職させられる。初めは嫌々ながらやり始めた仕事。でも同世代のヨキの働きぶりや先輩職人の木や山に対する姿勢を目の当たりにするにつれ、勇気の仕事に対する姿勢も変わってくる。自然とともに生きる神去の人々の暖かさが何ともいい作品。

  • 繁ばあちゃん超いい。こんなばあちゃんになりたい。

  • 林業の村に高卒で放り込まれた男の子が一人称で村の暮らし、仕事の話を語る。山や森の荘厳さ、自然の移り変わりの美しさ、怖さ、森の男たちの逞しさ、全てがみずみずしくて、光り輝いてる。都会ではわからなくなってる山の神が守ってくれている、という感覚。なあなあという、自然の厳しさや、自分にはどうにもならないことを受け入れる精神。
    何よりも、勇気が住ませてもらっている木こりのヨキがかっこよすぎ!!斧一本で大木を切り出す腕を持ちながら、大酒飲みで、奥さん大好きで、でも女遊びしてる、山から降りたらほとんど何もしない。でも山ではめちゃくちゃ頼りになる。ガキ大将みたいだけど。あー、木こりのお嫁さんになりたかった。
    自分が男に生まれたら、是非木こりになりたい。
    続編もあることを知った。是非読みたい。

  • 緑の匂いを感じられるようなみずみずしい表現。
    林業の魅力が伝わる。

  • 気になっていた映画『ウッジョブ』の原作ということで購入。
    といっても映画は観てないのだが・・・

    主人公の青年像がいまひとつつかめない。
    何事にもかったるそうであったり、かと思うと真面目な部分があったり。
    それがイマドキなのかな。

    お山の持つ魅力、恐ろしさはいかんなく表現されていた。
    そしてそれに心を震わされながらも、取り込まれまいとする面も残っている主人公の微妙な気持ちも若者らしくて。

    そして山で暮らすモチベーションを、好きになった女性としている点も、照れを感じて微笑ましい。

    よし、映画も観てみよう。

  • おもしろい!

    神去村に住んだら狭い世界が窮屈ですぐに根をあげると思うけど、なぜか住みたい!と思わせる魅力的な仕事(林業)に村人たち。
    林業は廃れてるとの認識しかなかったけど、いかに山を守るか、自然にうまく人の手を加えることの大切さを感じました。それに携わる人々の身の危険と賃金の低さはやっぱり割りに合わないんでしょうね。
    このまま林業が廃れていくと、日本の山々が荒れ果ててしまう。関心を持つことは忘れないようにしよう。

  • 突然、携帯も通じない三重県の山奥で林業の現場に放り込まれた18歳の平野勇気。四季の美しい神去村で勇気と個性的な村人が繰り広げる騒動記。
    私の妻の実家も相当な山奥にあるため、勇気のカルチャーショックがよく理解できる。作品内に、「山の生き物は山のもの。山での出来事は、神さまの領域。お邪魔してるだけの人間は、よけいなことには首をつっこまない」とあるが、まさにその通り。自然には逆らわない「なあなあ」の気持ちが大切なのだ。

  • 三浦しをんを、軽い気持ちで読みたくなり。(前回読んだ『私が語りはじめた彼は』は、なんか重かったので)
    林業について全く知らなくても、躓くことなくスイスイ読み進められる、親切で巧みな話運び。
    いやー、さすがでした。

    以下、印象的だったところ。
    ・「なんかこう、春はすべてにメリハリがつくって感じだ。」(p.73)
    ・「なにをしに神去山へ入ったかをほとんど忘れ、俺はうっとりしながら歩いた。あー、もうずっとここにいたいなあ。」(p.108)
    ・「振り返ったら、祐子さんが『すみません』というように軽く頭を下げた。いえいえ、かまいませんよ。山太のお守りは、もう慣れたもんっす。」(p.213)
    ・「夕風にあたった皮膚はどんどん冷えていき、体の芯の部分にだけ、『今日もよく働いたなぁ』っていう満足が熱になって残る。」(p.237)

    田舎の暮らしや昔ながらの営みの中に、人間の牧歌的なところ、肉欲的(?)なところ、大いなる自然への畏怖と諦念、素朴で正直で分を弁えた、しゃんとした思想の柱みたいなものが感じられて、
    いいなぁ、羨ましいなぁ、と感じました。
    私のバックグラウンドには、こういうのないもんなぁ
    私事ですが、旦那の実家はこれにちょっと近いところがあって、彼の家族には、こういうバックグラウンドがあるんだよなぁ
    でも、本作の主人公・平野勇気のように、余所者でも、そこにどっぷり入ることが出来れば、そのエッセンスを感じる権利は与えられるんだろう。
    余所者扱いされても、気にしない。だって余所者だし。
    気長に、自分が出来ることをまじめに訥々と、オープンマインドでいることですな。
    ストーリーから外れて、そんなことを思ったりしました。

    うん、面白かったです。続編読もう。

  • 【純粋】
    小説です。
    華やかではないが、充実感がある。

  • ヨキ時から勇気の山中なあなあ物語

  • 「舟を編む」からガラリと変わってこちらは林業の話。19歳の若い男の子がいきなり初めてのアルバイトに放り込まれ、段々とその面白さに目覚めていく話。書いている雰囲気は若々しく軽いが、緻密なリサーチが伺えて面白い。が、人物の掘り下げが物足りない。

  • 田舎ぐらし、それも本当の田舎ぐらし。
    都会とまで行かなくても、買い物にも困らず、所謂都市と言われている場所に小一時間もあれば行けるところにしか住んだことのない人間からすれば、神去村での日常は勇気が語るよりもきっと大変で馴染もうとすれば物凄い努力も必要なのであろう。
    でも、神去の一年を勇気と過ごしてみると、私も行ってみたいかも?と素直に感じさせてくれた「なあなあ日常」でした。

  • 舟を編む以来かな、三浦しをん作品は。

    そういやなんか林業の映画があったなーと検索したら原作だそうで。見てないけどね。

    時間の流れは好きだなー。そこで暮らしてみたらいろんなものがいらなくなるんだろうなー。

  • 再読。しをんさんの小説は読み返すたびに新たな魅力を発見する。最初はキャラの濃い登場人物を通して林業の面白さを伝える主人公の成長職業小説として読んだ。今回は山村の土着の文化や信仰の描写が魅力的だった。クライマックスの祭りの場面なんかは、1回目になんであんなにサラッと読み過ごしたのか不思議なほど、笑えてしんみりして爽快だった。これ映画化されたんだ、すげえなあ。

  • 三浦しをん作品。

    ここ数年、刑事物だったり事件ものが多かったぶん。三浦しをん作品はすごい惹かれるところがある。
    ファンタジーだったり今作のような作品だったり。
    書き方も読みやすく、すっと受け入れられる。

  • やっぱり三浦しおんは面白い。

    高校の先生と母親の「陰謀」で、林業の研修生として三重県の「神去村」へ送り込まれた一八歳の平野勇気の物語。
    最初こそ脱走を何度か試みているけれど、若い人らしい柔軟さで、どうにかこうにかやっていく。

    物語のクライマックスは、やはりオオヤマヅミさまのまつりだろう。
    千年杉を伐り出して、男衆がそれに乗って山を滑り降りて来る!
    「無理! 絶対無理」と言いながらも、振り落とされかけたノコ(勇気の先輩、与喜の飼い犬)をしっかり摑んで、無事麓まで滑り降りる。
    なかなかダイナミックで楽しい場面だ。

    印象的なのは、山里に訪れる春の描写。
    春のにおい、水の甘い香り。
    自分も田舎育ちだけど、ここまでの山村ではなかったから、それを感じたことはない。
    こぶしやレンゲの花、山の若い緑の色の美しさはここに書かれている通りだけど…。
    ああ、そうだったのかな、そうだったのかも、と思いながら読んだ。

    ただ、気になるのが勇気の「~なんだ」という文末。
    章末などの目立つところで、この文末が目立つ。
    ちょっと押しつけがましい感じがする。
    今どきの若い人はそういう言い方をするのかなあ?

  • 主役が綴る物語は軽くテンポもよく読みやすい。

    専門用語をほどよくくだき、方言をはさむことで神去村の温かさが伝わる。

  • ■ 1657.
    <読破期間>
    2016/7/16~2016/8/1

  • 林業の時間感覚には憧れるが花粉には耐えられそうにない。

  • 都会で暮らす男の子が
    田舎での林業に携わっていくお話。
    とってもほんわかしていて心が温まっていく田舎ならではのエピソード。
    木を大切に扱う林業ならではのお話がとっても興味深かった。

    恋バナはイマイチかな。

  • 都会で育った少年が高校卒業と同時に、親と先生の強引な勧めでコンビニひとつない神去村で林業に就き、村の人たちに支えられながら成長していくストーリー。

    林業の経験がない僕でも頭の中で映像化できるくらい丁寧に描写されていて、林業の奥深さを感じることができました。
    まあ現実は斜陽産業ではあるんですけど、こういう小説を通して一人でも林業の魅力に気づいてくれればと、ついつい自分の仕事と絡めて考えてしまいました。

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