神去なあなあ日常 (徳間文庫)

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著者 : 三浦しをん
  • 徳間書店 (2012年9月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198936044

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三浦 しをん
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神去なあなあ日常 (徳間文庫)の感想・レビュー・書評

  • 映画を先に観て
    あまりにも面白かったので
    すぐに読んだけど、
    映画の影響で登場人物たちをイメージしやすかったし、
    千年杉のジェットコースターの場面は爆笑必至で
    それをよくぞまぁ実写化した映画版も
    改めて上手くまとめたなぁ~と感じました。

    インパクトあるタイトルの『なあなあ』とは
    三重県にある架空の神去村(かむさりむら)の方言で
    「ゆっくり行こうや」とか
    「まあ落ち着け」ってニュアンス。

    携帯も繋がらず
    まだ子供たちがカッパを信じてる(笑)
    昔話さながらの山奥の村で、
    ひょんなことから林業に携わることになった
    横浜出身の主人公の青年、平野勇気の
    恋と成長を描いてます。

    有川浩さんと同様に
    どんな題材を扱っても
    ユーモア溢れる軽やかな文体で
    上質のエンターテイメントにしてみせる手腕は
    さすがの一言!


    斧一本で杉の大木を切り倒す
    林業をするために生まれてきた野生児の飯田与喜(ヨキ)。

    女だてらにカワサキのバイクを乗りこなす 
    勇気が恋に落ちる謎多きヒロインの直紀。

    いつも現場に着いてくる白いむく犬の『ノコ』。

    強烈なデコピンを得意技とする(笑)
    ミイラの置物のような繁(しげ)ばあちゃんなど、
    相変わらずのキャラの魅力もさることながら

    映画では描かれていなかった
    与喜がワザと薪の下敷きになり(笑)
    ノコを元気付けようというシーンには泣き笑いしたし、
    「いざとなったら飼い犬のノコを犬鍋にする」という
    与喜のセリフに
    人間と犬の強い絆を感じずにはいられなかったなぁ~。
    (吉本ばななさんの大好きな名作『TUGUMI』でのポチとつぐみの絆を思い出します)


    慣れない肉体労働と過酷な環境に
    何度となく山からの脱走を試みる勇気(笑)

    与喜に捕まり連れ戻されるたびに
    勇気は『なあなあの精神』を少しずつ理解し、
    もう少しだけ頑張ってみるかと思うのです。 


    しをんさんが丹念にリサーチを重ねたであろう
    斜陽産業と呼ばれる林業の現実。

    自然を畏怖し慈しみ 
    神と共に生きる神去村の住人たち。

    三浦しをんさんは都会のそれとは違う
    山奥の村の四季折々の美しい情景描写と共に、
    自然界の厳しさや
    そこで生きる人々の『心の在り方』をもリアルに描き出し、
    『こういう生き方もあるんだよ』と
    説教臭くなることもなく
    一つの選択肢を
    読む者に提示してくれる。


    それにしても宮大工や
    お酒を造る杜氏の世界と同じく
    手間と時間を惜しまず、
    百年単位の未来を見越して仕事をする林業の世界って
    改めてスゴいって思う。
    (春の時期の花粉症はコワいけど汗)

    そんな世界の一端を知れただけでも
    この小説を読んだ価値はあったし、
    一人の青年の成長物語としても
    十二分に楽しませてくれるし、
    これからの夏にピッタリな
    爽快感と
    明日も頑張ろうという仕事への意欲も得られる
    ホンマにいい作品ですよ(^^)
    (てか、タヌキに天ぷらを食べさせると死んじゃうってホンマなんやろか…汗)

  • 神去村、魅力的。
    神去村の人たちも魅力的な人たちだ。
    ヨキも豪快でいいんだけど、やっぱり清一さんがいい!!
    見事な落ち着きっぷりはなんなんだろう。

    勇気くん、1年ですごい成長だな〜
    続編も出てるみたいで、勇気と直紀の関係も気になる。

    しをんさんのお仕事話は今まで知らなかったことにすごく興味がわくので
    好きです。

  • 今回は「林業」。しをんさんってNHKの「はたらくおじさん」好きだったのかなとか考えつつ。

     高校を卒業してフリーターでもしよっかな、という勇気くんが三重県の神去に流されるように送り込まれる。
    「まあ、よくわからんが風習やな」というものがたくさん残る神去で、実家の横浜を時々羨みつつも、いつのまにか神去に魅せられていく。
    自然と超自然の描写が好き。
    霧の冷たさとか森の湿った匂い。田んぼの甘い香りがふわーっとしてきそう。
    とにかく神去のオジ様たちがカッコイイ。
    ヨキのワイルドさには若干引くけど。
    山歩きでもつい時間ばかり気にしてる気がする。
    今度は少し「なあなあ」でいこうという気分になった。

  • 三重の山奥で林業に就くことになった都会育ちの青年の独り語り小説。主人公の平野勇気がカルチャーショックの連続にへこたれず汗を流して働く姿が心地よい。都会で暮らしているときには感じていなかった感性が磨かれ、山の恵みを戴くことで人が生かされているという理解を深めていくさまに感動を覚える。2作目で勇気がどんな大人に成長するのか楽しみ。それにしても三浦しをんはうまい。日常のすべてを感動の場面にしてしまう。

  • 林業を通しての主人公勇気の成長物語。
    彼と、彼を取り巻く、山に携わる人々の交流が、三浦しをんらしいユーモアとホッコリ感を持って、展開する。
    クライマックスの樹齢千年杉の滑走シーンでの「ファイトオオオ!」「いっぱああつ!」には、思わずニヤリ。
    林業を舞台にしたことは、その危機が叫ばれる現代、時機を得ており、また映画化によりこの分野が注目され、林業衰退の歯止めの一助になれば。
    しかし、作者の意図は、あくまで、神去村に象徴される、日本人が置き去りにしてきたものを、ちょっと立ち止まって考えてみよう、それが大事なことだという、奈辺あたりか。

  • 横浜育ちの平野勇気・18歳。
    高校卒業までだらだらしていたら、担任の熊やんと両親が勝手に就職先を決め、林業の研修生として三重の山の中へ放り込まれてしまった。
    向いてないと落ち込んだり、脱走を試みたり、ほのかな恋心をはぐくんだりしながら、山の仕事と自然と村を愛していくようになる勇気の四季。

    いっそ清々しいほど無駄なものがない山の暮らし。
    明るくたくましい村の人々と、美しい自然。
    大きなダニや血を吸ってぶよぶよに膨らむヒルは勘弁だが、読んでいるだけで、澄んだ空気を呼吸するような気分になる。

    そして、神去の「山の神」である「オオヤマヅミ」様への信仰は、人が自然に対して畏れと遠慮を持っていた頃の古代信仰を思い起こさせる。
    衣食住なんでも、人は自然から「頂いて」きたのだ。
    少し立ち止まって、そんなことも思い出してみたい。

    …精一さん、いつも落ち着いていて人格者で…すてきですね。
    白犬のノコも良い。

    一章 ヨキという名の男
    平野勇気は「中村林業株式会社」で働くことになり、金髪だけど山仕事の天才の飯田与喜の家に下宿。
    慣れない仕事も山暮らしも何もかもつらくて…
    冬の主な仕事は「雪おこし」

    二章 神去の神さま
    春が連れてくるのは美しい芽吹きとせせらぎと花粉症!
    春の主な山仕事は「植え付け」…杉苗である。
    おやかたさん・中村精一の息子、山太が神隠しにあった!

    三章 夏は情熱
    勇気、生まれて始めて蛍を見る。
    夏の主な仕事は「下刈り」
    畑の野菜の収穫も手伝い、山太とも遊ぶ。
    夏祭り、憧れの女性・直紀さんにもらった金魚。

    四章 燃える山
    いよいよ「オオヤマヅミさん」の祭り。
    勇気を家族同然に扱ってくれる精一さんたちや、ヨキの一家、仕事仲間の巌さんたちだが、村には“よそ者”と認識している人たちも多々いる。
    大祭によそもんを加えたら(神さまの)お怒りに遭う!と言う。
    山火事。
    クライマックスの祭り。
    命がけの千年杉ライドが凄い!

    終章 神去なあなあ日常
    山の仕事は同じことの繰り返しではない。
    刻々と表情を変える自然からは目を離せない。
    勇気は「まだ神去村にいたい」と思うのだった。

  • 進学もせず、就職もしない。卒業後はフリーター決定の主人公が担任の計らいで後継者不足の林業に携わることに。
    ただ木を切ればいいってわけじゃない林業の奥深さ。
    自分の知らない「お仕事」を知るのは楽しい。

  • 『舟を編む』で"辞書作り"について書かれた三浦さんが、
    今度は"林業"について、青春コメディをベースに描かれています。

    どちらも"時間をかける仕事"なのは、意識されているのでしょうか。

    その舞台となるのはその林業で生計を立てている、三重県の神去村。
    架空の村ですが、実際には同県の美杉村がモデルとか何とか。

    で、横浜の高校を卒業しても、特に目的なくフラフラしている、イマドキな主人公が、
    業を煮やした母親に騙されて?、村に放り込まれるところから物語は始まります。

    最初は逃げ出すことばかりを考えていた主人公・勇気も、
    日々の仕事を重ねていくにつれ、真摯に向き合うようになっていきます。

    実際に"木を育てる"ということが、どういったものなのか、
    その過程がこと細やかに描かれていて、非常に興味深く読めました。

    ここ最近『もやしもん』や『銀の匙』で、農業については再認識していたのですが、
    林業についても同じように、自然への畏敬も含めて、感じるものがありました。

    深山で感じる"シン"とした空気の清冽さは、確かに神を信じたくもなります。
    八百万の神を求めた文化は、こういったところにも見出せるんだなぁ、、なんて。

    閑話休題。

    さて本編では、なんのかんのと恋愛要素もまぶされていて、さらっと楽しく読めました。

    ラストの"オオヤマヅミさんの祭り"、実際の情景が風をきる音と共に浮かぶようで、神木の描写は圧巻です。
    村の名前を「神が去る」としたのも、この辺りに起因しているんでしょうか。

    ん、久々に山に入ってみたくなった、そんな一冊です。

  • 待ちに待った文庫化!やっぱりしをんさん大好き!
    私とはぜんぜん違う世界で生きる人たちの生活を見せてくれる。
    高校卒業して無理やり三重県の山奥で林業をさせられる青年の話。
    主人公の勇気と一緒で、都会育ちの私にとって山奥での生活はすごくエキサイティング!びっくりすることも多々。
    山を信仰の対象として、神様が普通にいるという世界はとても神秘的に感じるけれど、昔の日本人はみんなあんなだっただろうなぁ。
    林業は大変そうだけど、私も1度山奥で生活してみたい。

  • 自然はそのまんま放っておいて出来上がるものじゃなくて、ちゃんと手を入れて育てて、神様から借りている土地や生き物と一緒に、棲み分けして、ヒトは生きていく。
    そこに耳を傾けながらゆっくりと、ただ一生懸命に真剣に生きていける事に少し羨ましさと憧れを抱きました。
    やっぱり街は雑音が多すぎるし、空気は流れないのに情報と思惑だけがすごい量とスピード感を持って流れていく。どうしたって淀んでしまう。

    神様には会えないだろうけど、深呼吸するために、山へ行ってみたくなるな。

  • 林業の話なんて面白いんだろうか・・・と、あまり期待しないで読み始めたのですが、いやいや面白い!
    神去村の雄大な景色、そこで暮らす人々の「なあなあ」という方言の中に隠された懐の深さ、個性的で。。。でも憎めない面々。

    どんどん引き込まれていって、読み終わる頃には、勇気と同じように神去村を好きになっていました。
    この『ゆる~い』感じ、ハマります♪

  • 予備知識は全くないまま 表紙の深い緑色の山と清流に 涼を期待して読み始めた 「舟を編む」同様 今回も三浦しをんの徹底した取材に感心した 林業という別世界の出来事をまず作者が驚きのめりこみ 主人公がつづき そして読者が引きずり込まれていくという三段構え 深い山奥の林業の1年を活き活きと描き 高校出たてのだらけた青年がいっぱしの山男に育っていく様子が無理なく描かれている この本には 大昔から伝わる迷信・ありえない言い伝えなどまで読者に信じさせてしまう力があった
    独特の方言が物語の流れを穏やかに感じさせたが 山場の千年檜を切り出す神事はスピード感充分の「手に汗握るスペクタクル」であった あまりの激しさにこの本の映画化は無理だろうと思った ・・・がすでに映画は作ってあったのね イメージ壊したくないので映画は見ないでおこう^^;  

  • おもしろかったです。
    読み進めていくうちに、そんな、非現実的な…
    と思いつつ、山の神様って本当にいるのかも…
    自分も時々(低い山だけど)登ったりするので、失礼のないようにしなくちゃいけないな、と思いました。
    主人公の男の子が、林業という、今までの生活とかけ離れた世界に飛び込んで、悪戦苦闘するわけですが、
    自分にはまだまだできないことがある、ということを受け入れて、それでも自分のできることをやる、という姿勢に頭が下がります。
    恋もうまくいくといいな。
    続きがあるようなので、ぜひ読みたいと思います。

  • 高校卒業とともに林業の研修生にさせられた人の話。

    ゼロから林業について説明してくれるので、とても分かりやすい。
    季節の変化に伴う、風景とかその匂いについての描写がとても良かったです。

    仕事の話も面白いけど、山との付き合い方、信仰についての話も面白かったです。
    無茶なお祭りのシーンはすご過ぎて笑えますw

    続編もそのうち読んでみたいです。

  • 面白すぎる!
    声あげて笑ったんは、有川浩先生の『キケン』以来や!
    特に秋祭りはもう、ワケわからんテンションでw

    林業のこと、地域に根差す村の在り方、信仰、いろいろあるけど、人の営みが傲慢ではなく、寄り添い、領域を弁えることで自然と共存しているねんな、て実感できる作品です。
    ぜひ、お手にとって見てください♪


    清一さんは、曲者やな。
    あの人、ヨキより悪がきやったんちゃうか。しかも、頭がええから、ヨキよりたち悪そうw
    大好きです
    勇気の恋も実ったらいいなぁ

  • 横浜に住む高校を卒業したばかりの青年が、受験に敗れ、恋に破れ、山奥で林業見習いとして働き始める話。

    都会育ちの主人公の目を通して描かれた世界は、軽快なタッチで非常に読みやすく、田舎暮らしに馴染みがない者にもわかりやすく、山の魅力や厳しさを伝えてくれる。

    知らないことが多すぎて、実際どこまで信じていいのかわからない。すべてフィクションと言われても頷けそうな内容だが、山の神々しさに魅了されて、すべて事実と言われても納得してしまいそうである。

    「なあなあ」な暮らしの中に、人と人との深いつながりがあり、田舎に帰ったような温かさを感じることができる。

  • 横浜の都会から、山奥の神去村(かむさりむら)に林業の研修生として不本意ながらやってきた勇気が主人公。

    だいぶ前に読み始めたのだけど、途中で止まってしまってたのを最近また読み直しました。

    そしたらば、ヨキはじめ村人たちの、町中とは違う、生命力にあふれ山とともに生きている様子などにぐいぐい引き込まれ、さらに山、恐ろしいながらも村を見守る山に惹かれて
    気づいたら祭りのシーンまであっと言う間に読み進めていました。
    祭りのシーンになればさらに加速、この小説においてまさかと思うほどのダイナミックな展開にすっかり引き込まれてしまいました。

    山で育ったわけではない自分でも、なぜか山をみると心が高鳴ったり、厳かな気持ちになったりするのは、この小説に描かれているようなことすべてへの憧れや尊敬の気持ちのためなのかも、と思わず納得したのでした。

  • 著者お得意の「お仕事小説」、今回はなんと林業。まったくの素人がプロ集団に取り込まれ、苦労しながらも成長していく姿を描く。ありがちな展開だが、山奥での過酷な労働、豊かな自然、そして人々との温かい交わりが情感たっぷりに表現されている。森の香り、鳥のさえずり、渇きを癒す湧き清水、虫にさされたかゆみ、そして優しい木洩れ日。五感に響く描写が素晴らしく、読みながら自然の素晴らしさを満喫させてもくれる作品。

  • 題名だけ見るとどんな内容なのか分かりにくいのですが、まず神去というのは三重県にある村、奈良県の県境に近い地名を指します。
    その山深い村で突如、高校を卒業したばかりの青年、平野勇気は過ごすことになります。「なあなあ」とはその神去地区の方言、林業を生業にしている人々の暮らし方に根付いたことばです。あくせくしないで、落ち着いて・・というようなそのことばは彼らの日常も表しています。
    最近、ジャレット・ダイヤモンドの著書「文明崩壊」を読んだばかりでしたので、この地区の昔から続いてきた慣習や言い伝えに従う暮らし方は、まさに自然と一体化した資源保護だと感じました。現代においても日本の森林被覆率の高さは、先進国ではトップだそうです。江戸時代の徳川幕府の将軍たちが実行した森林保護の政策がその要因のひとつに上げられていますが、少し足を延ばせば日常的に森林浴に浸れるのは本当にありがたいことです。
    この小説では、そんな神去村での住人たちの色濃い人間関係と、林業という大自然を相手にした仕事に放りこまれた勇気君が、泣き笑いしながら村の生活に溶け込んでいく様子が描かれています。
    山の神様を大事にする自然信仰の生き方は、やっぱり日本人の心情にしっくりいきますね。

  •  三重県にある神去村に高校卒業と同時に送り込まれた主人公。
    林業に興味も知識もないまま、村の個性豊かな人たちと働くことになります。
    最初はいつ脱走しようかと試みていますが、次第に一緒に働く人々や山の魅力に引き込まれていき…というお話。

    ずっと気になっていた、初の三浦しをん小説でした。
    いやぁ、おもしろかった。一気読みでした。
    林業の知識が全くなくても楽しめます。
    自然の偉大さ、神様が身近にある生活に引き込まれました。
    個性的な登場人物も魅力いっぱいでした。

    ちょっと調べたらこの小説が原作で今映画の撮影をしてるらしい。
    来年公開予定だそうで、観に行きたいなぁと思っています。
    最後の祭りのシーンは2度も読み返してしまいました。
    早速続編を読み始めています。
    今手元にある本が落ち着いたら三浦さんの本を片っ端から読んでいこうと思います。

  • 高校卒業後、林業をするために『神去村』に追いやられた勇気のお話。
    林業ってどんなことをしているのかなんて全然知らなかったけど、とても興味深く読めた。

    この話の軸になっているのは、『林業』と『神様』だと思う。
    神去村の人たちは、神去山の神様の存在を当たり前に信じている。
    神隠しや、神おろしなど…。
    そしてなんといっても【オオヤマズミさんの祭り】という大祭!
    これは、映像化したら面白いだろうなぁ、と思いながら読んでいた。
    (調べたら、映画化するみたいですね!)
    続編の『神去なあなあ夜話』も絶対に読む!

  • 林業なんて、全く未知の世界なのにもかかわらず、
    するりと入り込める。

    おもしろいっっ。


    「ねぃなー」


    祭りのシーン、ありありと情景が浮かび、笑う。

  • 愉快痛快。大爆笑。本当に頭から尻尾までアンコたっぷり!林業かあ〜。
    続編の夜話早く読みたいなあ〜。映画化するんですよねwお祭りの場面は映画化出来るのでしょうか⁈私は節約生活している時に読んでいたので、主人公は伸びしろパネぇキスマイの玉森君。ヨキは坂口憲二で読んでました( ^ω^ )

  • 都会で育った10代のいまどき男子がキコリの弟子入りをする話し。

    はじめは反抗的な感情だった主人公の勇気が次第に林業と山奥の生活に馴染み、魅力を見出していきます。都会には都会の友情や社会があるけれど、山奥には山奥でしか味わえない人間関係があり、失われつつある自然に心動かす勇気の日常がとても素敵に思えました。割りばしの使用が林業を救うとか、木材に代わる建材が誕生とか、現代日本では下火の仕事となってしまっている産業を取り上げているところにも好感が持てます。

    神去村の面々はとても個性的で、「もしもこの人が街で育っていたら・・・」と違った人生を思いながらも、選ばれてそこに存在するような感覚もありました。山には非科学的な現象も起こり、神様を身近に感じる出来事が沢山盛り込まれています。その描写も綺麗で神秘的。それでいて勇気の本音からユーモアセンスに長けている三浦しをんさんってすごいな~と単純に思いました。

    いつも山男ヨキと行動を共にしているノコも、かけがえのない仲間で忠犬以上!

    山の神事、48年に一度の大祭も終盤の盛り上がりでした。

    続編も出ているということなので、また是非読んでみたいです。

  • 面白かった!!ここ最近読んだ本の中でピカイチに面白かった。

    しをんさんの作品は状況が目に浮かんで思わずクスッとしてしまう。
    今回も「ファイトいっぱつ!」の所では面白すぎて電車の中で思わず笑ってしまった。あと、主人公と山太の微笑ましい光景などなど。

    これはぜひドラマ化して欲しいな。期待しています。

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