- Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198936648
作品紹介・あらすじ
大学の卒業間際になっても、自分の将来が決められない。そんなとき、親に勧められたお見合いの相手がいい人で、とんとん拍子に結婚が決まってしまった。順調な日々とは裏腹に不安を抱えたある日、街中で占いをしているピンク色をしたぶたのぬいぐるみを見つけて…。山崎ぶたぶたさん(♂妻子持ち)と出会った人々の心の機微。珠玉の四篇を収録したハート・ウォーミング・ノベル。
感想・レビュー・書評
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ぶたぶたさんの休日はどうやらとっても忙しいみたい。
ゴミ出し、洗濯、買い物、家族のお迎え、etc…。
お父さんも忙しいんだなぁ。
私もぶたぶたさんと食事したいなぁ。(←なんか違う?)
落ち込んだ時、元気が出ない時、何もしたくない時にぶたぶたさんの本を読みたくなる。
読んでいる時は、小説の中の登場人物と一緒にぶたぶたさんに話を聞いてもらっている。
目の前にぶたぶたさんの点目が見える。
どうしたらいいかとか、どうしたいとか、そういうことが分かるわけじゃないけれど、ぶたぶたさんがいる世界なら大丈夫という気持ちと、私もぶたぶたさんみたいになりたいという気持ちになる。
落ち込んでいた原因がちっぽけなことのように思える。
ぶたぶたさんが存在することと比べたら大したことないから。
そんなこんなで今回もぶたぶたさんに助けてもらいました。
家族でご飯のシーンが羨ましくて…。
でも、私は私の家族を大切にしなきゃね。ぶたぶたさんみたいに。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読み始め…16.5.10
読み終わり…16.5.10
疲れたときは「ぶたぶた」さん。連休明けのピンボケをどうか癒してください。お願いします。
シリーズ三作目「ぶたぶたさんの休日」は、どうやらぶたぶたさんのお休みの日の行動に遭遇した人々のお話のようでした。
印象に残ったのは
いつもの、のはずのきんぴらごぼうを食べた時の一瞬を見逃さない女の鋭さにうふっ....と小さな笑いがこぼれ、それが事の発端でぶたぶたさんと出会う「評判のいい定食屋」。
モデルで女優志望の橋場奈美はシナリオ通りに夫を殺そうと試みるがはからずも...な事件に刑事ぶたぶたさんが登場する「女優志願」。
そのほかのいずれにしても、ぶたぶたさんは出会った人たちが持つ不安や悩みや犯してしまった罪などに、どれほどの大きな役割を果たしているわけではないのになぜか不思議とみんな明るく前向きになれてしまうのです。ぶたぶたさんはただのぬいぐるみでしかないのに...。いえいえ
それがただのぬいぐるみであるからこそ、自然と気持ちがほぐれてさあまた元気にいこ!という気持ちにさせてくれるのでしょう。
私が連休明けの事始めにぶたぶたさんに会いたくなったのもそこらへんを求めていたからなんだろうなと思います。
そうそ。ぶたぶたさんの家族にもお会いできました。な~んか不思議極まりないんですけど面白い~♪ -
中年男性の声で喋り、食事をし、周りを癒してくれる山崎ぶたぶたさんシリーズ。
こちらは初期の3作目で一冊の中の設定もバラバラでぎゅっと楽しめた。 -
ぶたぶたシリーズ第3弾!
ぬいぐるみで、そして刑事であるぶたぶたの休日を綴ったものです。
もう読んでるだけでほっこりします。
次はクリスマスのぶたぶた! -
鼻をもくもくさせる、という表現がたまらなく好き。
可愛すぎる。
でも声はおじさんということで、私の中での衝撃度合いがプーさんとかぶる(初めて見た時、声にショックを受けたので…)
また刑事をやってるぶたぶたに会えてうれしかった!
次作も楽しみです。 -
朝寝坊してからのぶたぶたさんの日常。ごくさらっと書かれた日常の合間合間にしっかりと他のストーリーが挟まっていて、相変わらずどの話もほっこりします。急に泣き出したり、倒れてしまったり、八つ当たりのような事もあるのに、相変わらずぶたぶたさんは丁寧で真摯でまっすぐ向き合ってくれる。1人「水を分けろと言った」THE・オバサンだけは嫌い。なのにぶたぶたさんてば「いいですよ」とか。あぁ、だからぶたぶたさんなだな。最後の到着はぶたぶたさんの誕生日。ぜひその時居合わせたかった。ポラロイドに背後霊よろしく映り込みたかった。
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お父さんの休日。が、全て繋がっていることに気づいたのは、最後の「お父さんの休日4」の後半。
思わず1から読み返しました。
占い師見習いのぶたぶたさん。
ぜひとも、私の悩みも聴いて欲しい!
定食屋勤務のぶたぶたさん。
ぜひとも、きんぴらが食べたい!
刑事のぶたぶたさん。
そりゃ、嘘をつこうとしたって、冷静ではいられないから、事件解決するわなー。
渋くて素敵。
ぶたぶたさんがいると、周りもみんな優しくなる。
笑顔になる。
幸せな気分になる。
自分の幸せがわかる。
本当にいたら、会いたいなー。。。 -
今回のぶたぶたさんは占い師の助手、定食屋の店員だったり刑事などいろんな職業で登場。そしてこの3つの職業の合間に「お父さんの休日」として短編で構成されている。
どの話しも最初に喋ったり動いたりするぬいぐるみと遭遇したときの回りの人の表情を想像すると笑いそう。でもそのぬいぐるみ、ぶたぶたさんはいつでも優しいのです。ただ「女優志願」の刑事のときは優しさだけでなく渋さも見られた。ってのもぬいぐるみだけに変かな(ToT)