本日は、お日柄もよく (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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  • / ISBN・EAN: 9784198937065

感想・レビュー・書評

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  • 『本日は、お日柄もよく』読了。
    胸と目頭が熱くなるお仕事小説でした。
    スピーチライターという職業についてあまりよく知らなかったけど、こんなにも熱くなるんだなぁ…
    言葉で人を動かしてしまうから凄い威力を感じる。時には汚かったり傷つけることもあるけど、言葉の力を感じる内容でした。
    自分が主人公と同じ年齢なわけだけど、これからどうするかついつい考えてしまうよね〜と読みながら思ったわ。
    劇的な出会いがあっても会社を辞めちゃう所はすごい勇気がいるよな…そうでもしないと好転しないのかなとか思ってしまうけど。
    まー私は私なりに変化をつけながら成長したいなと思いました。

    2021.4.20(1回目)

    • アールグレイさん
      初めまして!
      ゆうママと申します!
      昨夜はフォローを頂きありがとうございます
      (*'▽'*)
      本日はお日柄もよく、何と、原田マハさんの本を読...
      初めまして!
      ゆうママと申します!
      昨夜はフォローを頂きありがとうございます
      (*'▽'*)
      本日はお日柄もよく、何と、原田マハさんの本を読んだことがない私。でも、この本はと思っています。
      おひげさんの本棚、拝見させて頂きました。レビュー率100%、素晴らしいと思います。
      レビュー完成→登録でしょうか?
      おひげさんはお若い方のようで、私は若くないのですが良いかしら?
      (*∃*)?おひげさんは、女性ですよね?「おひげ」という名前を、タイムラインで見た時は男性だと思っていましたが、レビューを読みアレッ?と思いました。>^_^<
      遅読が欠点の私、そしてコメント好きな ので、少しでもお返事が頂ければ光栄です。
      (#^.^#)♪
      2021/08/02
    • アールグレイさん
      こんにちは!
      暑い日が続きますね(~Q~;)
      今も水分補給の為に、麦茶をやかんからポットへ移して、冷蔵庫へ入れたところです。
      この環境で、読...
      こんにちは!
      暑い日が続きますね(~Q~;)
      今も水分補給の為に、麦茶をやかんからポットへ移して、冷蔵庫へ入れたところです。
      この環境で、読書も捗らなくて扇風機に当たっていると、眠くなることがあります。
      (・.*)おまけに、今読んでいる本は分厚い!以前より読みたかった本ですが、こんなに分厚いとは・・・・読み終わったらレビューを上げます。読んで頂けたら光栄です。
      (*^o^*)/
      2021/08/11
  • 人の心に火をともす言葉。
    わたしも、そんな言葉の使い手になりたい。

    普通のOLだったこと葉は、幼なじみの披露宴で衝撃的なスピーチに出合い、「伝説のスピーチライター」の元で働くことになる。
    身近で見てきた経験もあったので、選挙活動はとても興味のある分野だった。選挙って本当に面白い。

    言葉の持つ力ってすごい。
    熱意をもって、周りを動かす仕事って、面白い。
    初読だった原田マハさんの作品って、すごい。

    「困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している」。
    この言葉は、折に触れて思い出したい言葉になった。

    定期的な読書を始めてから2ヶ月。
    その間に読んだ約20冊のなかで、もっともぐっとくる作品だった。
    初めて、本を読んで目頭が熱くなった。

  • 電車の中や公共の場で読んではいけない。恥や外聞を気にせず落涙する自身を晒したくなければ...。
    ええ私は晒してしまいました。言葉の持つ力、言葉が不要なとき...。そこには愛が溢れている。素敵な本に出会えました。ただただ、ありがとう。

  • 原田マハさんの文章はいつもキレイだと思う。

    現代人にとって読みやすくて、ユーモアがあって、幸せな気持ちにしてくれる。特に今回はスピーチを題材にしているからか、なおさら読んでて心に響く。
    ジヴェルニーの食卓も良かったけど、これは読んでて涙があふれた。

    表紙と序盤の流れで、20代OLの恋愛話かなと思ったら違かった。いや、オチ的にはあってるのかもしれないけど。
    結婚式という主役にとって大事な日に贈られる言葉は、私たち参列者にとっては、あまり印象に残らないことが多い。
    逆にヒドイものだったりすると、すごく印象に残るけど。

    こと葉が千華にあてて読む祝辞に涙が止まらなかった。電車の中だったけど。
    そこからスイッチが入って、要所でうるうる。

    スピーチで、伝えたいことが相手に伝わった瞬間や、感動したとフィードバックをもらえる喜び。
    普段会社で歯車として働いていると、そういった一つ一つのことに鈍感になっていた気がする。

    相手に伝わるように伝えたい。
    的確に伝えて、喜んでもらいたい。
    大事なのってそういうことかな。

    あと、この本で一番素敵だと思ったのはこと葉のおばあちゃん。
    俳句の先生をしているおばあちゃんはめっちゃ厳しいけど、芯があり、凛としていて素敵だった。

  • 原田マハさんの作品で初読みでした。
    OLをしている主人公が結婚式で感動的なスピーチを聞き、OLからスピーチライターに転身し成長していくお仕事小説です。

    スピーチライターという職業は聞いたことがある程度の知識です。ですがスピーチのコツとして人を惹きつける表現の方法が分かりやすく書かれており、ストーリー上でのスピーチ内容もすっと心に入ってくる内容となっていました。
    途中から政治や選挙の話が入ってきますが、人前でスピーチをする•気持ちを載せて話をする点は共通していました。また自身の経験や体験を話した後に思いや考えを表現している方法を行っていたのも、スピーチ内容で共通している点かと思いました。

    自分は話す前に内容を考えますが、伝わるだろうかと不安になり、表現がくどくなってしまう事があります。今回この作品と巡り合え、内容から今後に活かせる学びを得られました。

    言葉の力を信じる気持ちになれる、素敵な小説です。

  • 心に染みる、めちゃくちゃ感動したお仕事小説。
    素敵な言葉や表現が沢山出てきて、それに対する感想を書くなんて畏れ多い。だけど、忘れたくないから、今の気持ちに響いた言葉をメモ。
    こんなに真っ直ぐな人達が政治を担ってくれたらいいのに。自分達の為にも、もっと政治に興味を持たなきゃとも思わせてくれた。
    大事なこと、当たり前、分かってるって思ってるつもりだったことが書いてある。

    「心の熱いや痛いを言葉にする。」「言葉の力を信じてみたら?」
    「安定した仕事で幸せになるのもいい。けれど、人を感動させ、幸せにする仕事に就けるのはもっといい。」
    現実には難しい。だけど、心からそう思えたらいいな。

    「言葉は魔物。人を傷つけも、励ましもする。文字で目で追うより話せばなおのこと。この魔物をどう操るか。話す人次第。」
    「言葉は書くものでも読むものでもない。操るものだ。」

    「話すための勇気。」「言葉を全身で受ける。」「話すために聞く。」

    「もうだめだと思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙が止まってる。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。」
    「止まらない涙はない。……歩きだすために足があるんだよ。」
    「本当に弱っている人には、ただ側にいて抱きしめているだけで、幾千もの言葉の代わりになる。ほんとうに歩き出そうとしている人には、誰かにかけてもらった言葉が何よりも励みになる。」

  • OL二ノ宮こと葉
    伝説のスピーチライター久遠久美のスピーチを聴いて、スピーチに引き込まれていく。
    会社をやめて、久遠事務所に転職。幼なじみの出馬に際して、選挙活動に携わることになる。

    スピーチの極意は参考になるかも

  • 「見た目じゃなくて、言葉で目立つのよ。」
    主人公こと葉のセリフだ。
    言葉を磨くことは見た目を磨く以上にその人を輝かせることができるのかもしれない。
    しかしそれにとどまらない言葉の魔力を知ってしまった。

    『言葉で人を熱くし、心を動かしてみたい』
    その思いで語られるスピーチに確かに心を熱くさせられた。
    言葉は、ときとして、世の中を変える力を持つ。

    そして言葉は、ときとして、何よりの励みになる。
    『困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。
    3時間後の君、涙がとまっている。24時間後の君、涙は乾いている。2日後の君、顔を上げている。3日後の君、歩き出している。』

    ストーリーは軽いのに、言葉の持つ力でもっていかれた一冊だった。

  • 原田マハらしい一冊

    元気、痛快、爽快、感動…
    嫌な人が1人も出て来ません笑
    社長、上司、ライバル、同僚…
    気持ち良いほど良い人ばっかり(°▽°)

    素敵な言葉がたくさん出て来ますよ!

  • なかなか馴染みのない、スピーチライターという職業のお話ですが、話の展開はよくあるお話です。
    でも、言葉の大切さを伝えてくれる作品だと思います。
    言葉の使い方で世界が変わるかもしれない。
    日常でも「あの時こう言っていれば状況は変わっていたかもしれない」と思うこと、ありますよね。。
    それを日本全体巻き込んで展開しているのが、このお話。
    スピーチライターのお仕事もカッコいいなと思います。
    読み終わった後、ちょっとスッキリした気持ちになれます。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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