本日は、お日柄もよく (徳間文庫)

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著者 : 原田マハ
  • 徳間書店 (2013年6月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198937065

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本日は、お日柄もよく (徳間文庫)の感想・レビュー・書評

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  • とても読みごたえがありました。

    こちらの物語の中の軸となるのが『コトバ』。
    読み進めていくと、いろんな場面が巧みに繰り広げられ、導入から最後まで飽きることなく夢中になって読みました。
    感情移入しては涙ぐんだり、見事に原田さんマジックにかかってしまいました。

    何気ないコトバで相手を傷つけることもあるし、勇気づけたり、励ますこともできる。言葉のもつ正負の部分をその都度見極められる人になりたいと強く感じました。

    この本に出会えてよかったな。大切な一冊になりました。言葉のもつパワーをもっと感じ取れるようになりたいし、彼女の作品をもっともっと読んでみたくなりました。

  • お仕事小説はたくさんあるけど、スピーチライターを扱った作品を読むのは初めて。
    その題材に興味をひかれて手にとり、読みやすさからするする一気に読み進められた。

    ただ、正直な感想を言えば、期待しすぎたかなという感じ。

    作品中で登場するスピーチは(もちろん良いスピーチではあるけど)、スピーチライターという職業にスポットを当てているにしてはインパクトがないし、深い心理描写や細かな人物描写もない上にストーリー展開もあまりに全てがまるく収まりすぎていて揺さぶられなかった。
    そのせいで、登場人物にもストーリーにも共感ができなかった。
    繰り返しになるような内容や文章も多かったように思う。

    また、政治的な思想が伝わってくる小説が好きじゃないことも、好感を持てなかった一因かもしれない。

    ネガティブなことばかり書いてしまったが、起承転結がハッキリしていて分かりやすいし、2時間ドラマにするにはいいんじゃないかな。

  • 良かった。すごく、すごく良い本だった。
    言葉には人の心を動かす力があると私もずっと信じてきたけれど、これほどまでに言葉の力に揺さぶられたのは久しぶりだった。
    そして、読み始めて50ページほどで涙が溢れそうになったのは初めてだった。

    レビューでたくさん目にした台詞が一体どこで出てくるんだろうと思っていたけれど、出てきた途端に目頭が熱くなった。
    運悪く電車の中だった私は、こみ上げる涙を、嗚咽を堪えるのに必死だった。
    忘れられない言葉になった。

    良い本だった。
    出会えて良かった。読めて良かった。
    そう、感謝したくなるほどに。

  • お気楽OL主人公こと葉が友人の結婚式でであったスピーチライター久遠の素晴らしいスピーチに触れ、またその素養により久遠のもとで劇的な成長を遂げていく。スピーチという言葉の力により、聴いた人々は感動し、幼馴染であり好意を寄せていた厚志の進むべき道をも変えて行く。本編に散りばめられた数々のスピーチに感動するとともに最後に良かった!と素直に思える作品。

  • 年齢的にもう友人の結婚式に出席する機会はないだろうと思っていたら、何年かぶりに先月その機会がありました。しかも1カ月に3度も。招待客の誰もがスピーチを頼まれるのは緊張するから嫌だと思っているからか(笑)、昔に比べるとスピーチする人がうんと減っているようですが、それでもいくつかのスピーチは拝聴。この作品はタイムリーです。

    製菓会社に勤めるOLのこと葉は、ひそかに想いを寄せていた幼なじみの厚志の結婚披露宴に招待されて凹みまくり。主賓のスピーチがあまりに退屈で睡魔に襲われたが、その後登場したある美人女性のスピーチが素晴らしく、心を奪われる。翌月に親友の結婚披露宴にも招待されていること葉は、スピーチを頼まれている。あの美人女性にスピーチの極意を指南してほしいと、厚志から彼女を紹介してもらったところ、彼女は伝説のスピーチライター、久美だった。久美の言葉に魅せられたこと葉は、自身もスピーチライターを目指すのだが……。

    スピーチ十箇条から始まる序盤はとても面白い。久美に弟子入りしてからのこと葉は、話し上手ではなく聞き上手になり、着るものの趣味まで変わります。親友の結婚披露宴でのスピーチは、読んでいても泣けるほど。中盤以降、選挙に参加するようになると、話はちょっぴり退屈に。この演説で私は心を打たれるだろうかと考えるとそうは思えず、冷ややかな目で見てしまう部分があります。

    本作に並ぶスピーチを読んでいて、考えることはいろいろ。会社の偉い人や学校の先生、さまざまな会場で大勢を前にして話す人が、最近の子ども若者は人の話を聴かないと怒ることがあるけれど、聴かせられない自分にも問題があるのではと思うことがしょっちゅうあります。そういう人たちにはぜひ本作を読んで、人が聴きたいと思うような話し方を考えてほしい。

    「言葉っていうのは魔物だ。人を傷つけも、励ましもする。この魔物をどう操るか。それは、話す人次第なのだ」。作品中の言葉です。

  • 言葉ほど不思議なものはない。
    意志の疎通をはかるために生まれたものなのだろうが、言いようひとつ、表現ひとつで癒しにもなれば刃にもなる。
    言葉の持つ力に魅せられた主人公・こと葉は、伝説のスピーチライターのもとで学び始める。
    相手の性格、考え方、趣味、何のためにスピーチなのか、何を一番伝えたいのか。
    スピーチライターが原稿を書くためには、把握しなければならないことが多い。
    感動的なスピーチ。
    記憶に深く刻まれるスピーチ。
    激戦を予想される選挙戦でのスピーチ原稿のため、こと葉は幼なじみの厚志の影のサポート役を引き受けることになる。

    物語の本筋とは関係ないけれど、最初「こと葉」という名前を聞いたときは「言の葉」から付けた名前だと勘違いしていた。
    なんてスピーチライターにピッタリな名前だろう。
    きっとスピーチライターになることが運命だったんだ・・・と。
    結局は勘違いだったのだけれど、それほどこの「こと葉」という名前は物語にあっていた。
    言葉は人を活かし、人を殺す。
    どうせなら、あたたかい優しさがこもったような言葉を使って生きていきたいものだ。

  • 普通のOLが、スピーチライターとの出会いで、成長していく物語、というとシンプルだが、とにかく言葉の織りなす深い力が最初から最後まで、一貫して伝わってきた。そして、魅力的な人物たち。ひとりひとりが才能がある賢い人たちだけれど、それぞれに努力で切り開いてきた過程が、また胸をうつ。軽妙で「まっすぐな」文章に、素直に感動した。

    正月から素敵な本に出会えて、本当に本当に良かった!と思った。

  • 原田マハさんデビューなう♡真っ白い襟のような文章という印象です。
    134ページに「言葉はきらきらした魔物。どう扱うのもスピーカー次第。人を温めも、傷つけもする魔物。」といった文章が伝えられます。とっても印象に残っています。
    師匠の存在も、どの人もとてもステキ。
    ワダカマの師匠、北原正子さんのお母さまの遺した二行が特に、それだけじゃなくマハさんの文章のなかには、言葉の持つ力と、読者への敬意を想うことができて、優しく暖かい気持ちをくれます。魔物を読者のため、大切に扱っておられる印象を受けます。

    巨大野党の参謀の二世が幼馴染という設定から、添えられる程度に政治が絡んでくるのかと思っていたのですが、主題かと思うくらいこころに響きました。政治は誰のためのものか、それは私たちや私たちの大切な人々の日々の暮らしのためのもの、ということに立ち返らせてくれる演説の数々は、まっすぐ胸に届きました。
    言葉はこころを躍動させもするけど、それぞれがしっかりしなければ魔物が牙をむいて、足元を崩しかねないこともある。しっかりしなければ、と思います。

    「本日は、お日柄もよく」というあのスピーチが、こんなエンディングに繋がるなんて。
    これからの毎日に、誠実な、できることなら暖かい「私」のスピーチライターになりたいと思います。
    大切な暖かな人々のために♡
     
    PS こと葉ちゃんに「パナソのデッキだったら早送りしてもワンクリックめなら音声ちゃんとでるよ。せわしないけど」って教えてあげたい。単純な作業なら時間の節約ができる。
    それから、政党は、選挙期間にアピールできないなら、普段から政策とその成果をいつも定期的に具体的に伝えてくれたらステキ☆

  • スピーチライターに視点を当てた物語。書き出しからすごく読みやすく、物語上での結婚式のスピーチ文章さえうるっときました。恋愛に関しての結末は途中でよめましたが、結婚式での出会いから政治に物語が進んでいく部分も、すごくおもしろく、号泣しました。こんなに本で泣いたのは久々です。読み終わると気持ちもスッキリと明るくなれます。オススメ!

  • とても、面白いと思いました。
    話に入り込めて、スラスラ読める。ちょっとできすぎなところもありますが、この程度なら全然許容範囲。
    後半部分は、スピーチライターというよりもはや選挙コンサルタントのような役割になっている感じでしたが、そのスピード感はよし。
    実生活にも役立つのではないかというスピーチテクニックも多々あって、勉強になりました。が、結婚式のスピーチで「ただいまご紹介に預かりました…」とか「両家のみなさま、本日は誠におめでとうございます」とか言わないのはムリだろうと思います。

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本日は、お日柄もよく (徳間文庫)の作品紹介

OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された!目頭が熱くなるお仕事小説。

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