短篇ベストコレクション: 現代の小説2014 (徳間文庫)

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制作 : 日本文藝家協会 
  • 徳間書店 (2014年6月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (523ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198938437

短篇ベストコレクション: 現代の小説2014 (徳間文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 150628

  • 柚月裕子さんを読んでみたくて。
    『泣き虫(み)の鈴』
    よかった。
    なんだろ、現代社会の縮図みたい。
    格差、いじめ、障害、、、その中にあっても、優しさ、強さ、、みたいな。
    よし、柚月さんの本、読んでみよう

  • 2013年に発表された短編小説の中から「ベスト」として選び出された14編の短編が収められている。
    ファンタジーから近未来を舞台にしたものまで、作風も舞台設定もバラエティに富んでいておもしろい。
    好きで著作のほとんどは読んでいる作家もいればはじめて読んだ作家もいて新しい出会いがあるのも楽しかった。
    面白い、と思うものもあればいまいちよさがわからないものもあるのが逆にいい。
    自分の好きな作家の作品ばかりを読んでいるのとは違う読書の楽しみがある。
    結局のところ、水を飲まない捕虜の話を描いた渋い作品よりもわかりやすく涙を誘う浅田次郎の獅子の短編を好んでしまうんだよな。

  • どれもそれぞれ味わいがあってよかった。『泣き虫の鈴』はたとえ現代とは時代背景が違っても感動ものだった。情景がみえるような気がした。

  • 2013年に発表された読み手が選んだ14編の短編。いずれの作品も読み応えがあり、じっくりと味わう事が出来た。浅田次郎、乙川優三郎、大沢在昌、桜木紫乃、月村了衛、原田マハ、柚月裕子の作品が良かった。

    浅田次郎『獅子吼』は、戦火の日本を舞台に動物園のライオンの視点から人間の愚かさを描いている。もしも、人間とライオンの立場が逆転していたら…

    有栖川有栖『線路の国のアリス』は、『不思議のさのアリス』のパスティーシュ。実験小説のような要素もある楽しい作品。

    大沢在昌『大金』は、味のある粋なミステリー作品。小説家と小説家の知り合いのバーのママ、バーの客の三人で繰り広げられるミステリー。

    乙川優三郎『太陽は気を失う』。初読みの作家。借金を目的に福島に年老いた母を訪ねた娘は東日本大震災に見舞われる。あの時の恐怖が蘇るかのような描写と誰もが考えたであろう生と死を闊達な筆致で静かに描いている。

    小川一水『御機送る、かなもり堂』。こちらも初読みの作家。変わったタイトルだなと思いながら読んでみるとSFだった。なかなか面白い。

    古処誠二『水を飲まない捕虜』。古処誠二の作品は何作か読んでいるが、いずれも戦場を舞台にした作品だった。この作品も、また戦場を舞台にしている。ビルマの日本軍が捕らえた支那兵は、灼熱の中、落伍していく日本兵を尻目に何故か水を飲む事を拒む…

    桜木紫乃『影のない街』。母と娘の哀しみに満ちた物語。女性特有の逞さと脆さを柔らかな筆致で紡ぐかのような桜木紫乃らしい作品。

    月村了衛『機龍警察 沙弥』。初読みの作家。SFかと思いきや、なかなか面白いミステリー短編だった。これは機会を見て、『機龍警察』も読まないといけないと思った。

    西崎憲『廃園の昼餐』。SFなのか、奇妙な味わいの物語。母親の胎内に居ながらに全てを知り尽くしている『おれ』。恐怖を感じる不思議な作品。

    原田マハ『無用の人』。母親と熟年離婚し、ひっそりと亡くなった父親から届いた誕生日プレゼント…涙がこぼれるラストの余韻…『楽園のカンヴァス』にも驚かされたが、この作品にも、また…

    万城目学『インタヴュー』。インタヴュー形式で展開される小気味良いショートショート。アッと驚くというのは、こういう事か。

    宮内悠介『かぎ括弧のようなもの』。初読みの作家。古い香りの漂うナンセンスSF作品。若い頃なら楽しめたかも知れない。

    結城充考『ソラ』。結城充考の作風からして、SFはピッタリだろうと思っていたが、この作品はまさにそういう作品だった。児童養護施設を舞台に繰り広げられるミステリーSF作品。

    柚月裕子『泣き虫の鈴』。大正時代の山形を舞台にした少年の成長の物語。よくぞ、これほどの枚数の中に味わいの濃い物語を描いたものだと感心する。奉公先で八彦が出会った瞽女たち…見事だと思う。

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     字が大きく読みやすい。文庫本だが、これならどしどし読める。うれしい本だ。新しい作家さんを発見できればいいなぁ。

     戦争と動物園。語り尽くされているけど切ない「獅子吼(浅田次郎)」。ライオン視点が斬新でいい話になっている。上手だなぁ。

     一転してパロディの「線路の国のアリス(有栖川有栖)」 。軽快なノリで楽しい物語だ。ただそれだけだけど。

     「大金(大沢在昌)」 は番外編の印象。でも、図書館では儲けがないとする作者の訴えと図書館を愛用する読者の気持ちを平等に書いてるところは好感。でも作品は図書館だ。

     「太陽は気を失う(乙川優三郎)」は印象が薄い。なんなのこれ?

     期待の「御機送る、かなもり堂(小川一水)」 は読めるオチだが、新しいロボットものであることは事実。

     「水を飲まない捕虜(古処誠二)」はピンとこなかった。支那兵の心が読み切れなかった。

     「影のない街(桜木紫乃)」 も同じ。ふわふわしていて独特の雰囲気だが乗り切れず。

     期待の「機竜警察沙弥(月村了衛)」 だったが、番外編だ。

     難解なのが「廃園の昼餐(西崎憲)」。チャン風なんだが意味わからん。

     「無用の人(原田マハ)」 もイマイチ。ゆっくり流れる時間感覚が残った作品。

     「インタヴュー(万城目学)」 はパロディものだが、さっぱり。

     さらに、最後まで意味不明の「かぎ括弧のようなもの(宮内悠介)」 は読み手を選び過ぎ。

     少し読ませる「ソラ(結城充考)」もSFである必要がわからない。

     文体が苦手で「泣き虫の鈴(柚月裕子)」はパス。

     つまり後半はほとんどがおもしろくなかった。でも、詳細な解説は読後感がスッキリするし、なによりも読みやすい字が魅力だな。まあ、まあ満足。

  • ここのところ毎年買ってるこのシリーズ・・今回のお気に入りは乙川さん、大沢さん、月村さんそして原田さん!時代小説でお馴染みの乙川さんのお初の現代小説はちょっとほろっとして切なくていい感じでした・・・原田さんのも最後の場面が頭の中にぱ~っと浮かんで感動!!これから原田作品の長編を読む予定なので期待度が高まりました!!中には???という作品もあったけど全体的に今回は好みの作品が多くて良かったです!

  • 小川さんの著作が読みたくて買った。どれ一つとっても素晴らしく、セレクションの妙を感じる。かなもり堂は別格として。泣き虫の鈴に心を打たれた。

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短篇ベストコレクション: 現代の小説2014 (徳間文庫)の作品紹介

ベテランから新鋭まで、2013年に文芸誌に発表された短編のベスト作品14作を一挙収録! 本書に小説の現在と未来がある!
【収録作家】浅田次郎、有栖川有栖、大沢在昌、乙川優三郎、小川一水、古処誠二、桜木紫乃、月村了衛、西崎憲、原田マハ、万城目学、宮内悠介、結城充考、柚月裕子

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