Team・HK (徳間文庫 あ 53-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198940072

作品紹介・あらすじ

ポストに入っていた一枚のビラ。「家事力、主婦力、主夫力を発揮させましょう」夫と結婚して15年。家事が、「力」だなんて! 美菜子はビラに導かれるようにハウスキーパー事務所を訪れると、いきなり実力を試されることに。そこへ電話が鳴った。常連客で作家の那須川先生が、死ぬしかないほど家がぐちゃぐちゃだという。ユニフォームを渡され美菜子もチームメンバーと共に急いで那須川宅へ!

感想・レビュー・書評

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  • 主人公のキャラが私とかぶってる気がして第一話は感情移入してしまいました。第二話からはチームHKに馴染んで仕事に誇りを持ってあたって、、、早くも置いてけぼり感がありましたが笑
    知らないことを知らないと言える勇気は私も見習いたいと思いました。知らないコンプレックスを少しでも小さくするためには明日からでもできる行動かな。
    主人公の娘の丸ごと包み込む愛が伝わって娘は主人公を庇ってくれてましたが反抗したって親のことはちゃんと見てるんだな、私も愛を伝えてまともな背中を見せないとな、と思いました。
    物語の中身はミステリーでしたがミステリーそれ自体の内容より主人公とその家族の成長が印象的でした。

  • 解説で「この作品はコージーミステリーである」とあった。残虐な場面や過激な描写がなく、身近な生活感を大切にして、最後はハッピーエンドが約束されている「気持ちのよいミステリー」の事らしい。

    最近は漫才などでも「他人を傷つけない」という点が評価のポイントになっていたりする。差別やいじめを想像させるものを排除したい、というような人間の心理があるのだろう。

    ミステリーとしては確かにそういう話だったとは思うが、主人公が日々感じている悩みは中々リアリティがあって辛い場面もある。娘の反抗期、旦那からのモラハラ、ママ友たちのカースト社会、など読んでいて辛い部分もあった。
    それをハウスキーパーの「掃除」と関連づけて明るい方向へ導いているのが良かった。
    人間関係の築き方も丁寧に描かれていてホッコリした。

    続編があるようなので、そちらも読みたい。

  • 家事請負会社で起こる、人の死なないミステリー。 ちょっと他人の生活を覗くのが面白い。 そしてありふれた生活の中での主人公の成長も面白い。いい年のおばさんなんですが、人間何歳になっても気持ち次第で成長できる、と思わせられる。

    会社のお得意さんの自称売れっ子小説家キャラがステキ!

  • 久しぶりにあさのあつこ作品を読んだけれど、本当に作品の幅が広いなあと感じました。
    お仕事ものではなく、軽く読める推理系というか、のんびりお家で読む小説というイメージでした。

    しかしながら、働かなくてもいいって言ってくれる旦那さんいいなあ。(慶介はモラハラぎみだからイマイチだけど。笑)一昔前だなあ。専業主婦なんて、今じゃ憧れの職業だよ。
    2016.07.29

  • あさのあつこで母親が主人公の作品って珍しい気がする。キャラが個性的で、テンポがよくて、けっこう一気に読めた。ハウスキーピングと事件っていうのも結びつかなさそうだけど、意外と面白い。続編も早く文庫化されないかな。

  • 何のとりえもない引っ込み思案の主婦が、「これなら私にもできるかも」と飛び込んでみた清掃のお仕事。仕事に開眼して自信を持っていくのかな、と思っていたら、多少傾向はあるものの、まだまだいらいらする方が多かったり。でも中学生の娘の意識が変わっていくのはよかった。それよりもヘンな作家と事件に巻き込まれていく方が本筋?あさのあつこにしては不思議なテイスト。

  • 解説には「コージーミステリー」と書かれていたけれど,単なるハッピーエンドの物語でもないと思う。

  • 「今、この物語を読み終わったあなたは、とにかくむしょうに掃除をしたくてたまらないはず。」と、解説の1行目に書かれています。これは是非とも家内に読んで貰わなければ(笑)と購入。
    上のような紹介文を読んで、すっかり「お仕事小説」と思って読み始めたのですがミステリーでした。しかもあまり出来も良くは無く。お仕事小説としても中途半端。キャラクターも空回り気味。
    あさのさんがこうした軽い脱力系の物語を書くと、あの切り込むような文体はどうなるのだろうと思っていたのですが、すっかり影を引覚めてましたね。
    何だか読み応えのない小説でした。あさのさんということで期待したのですがね?

  • 結婚して出産、娘が手を離れて仕事をしようとするも見つからない。夫からは社会を知らないと言われる始末。ポストのチラシに惹かれて家事代行サービスへ。個性的過ぎる人たちの騒動に巻き込まれていく。どの登場人物にも馴染めませんでした、残念。

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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