生きるぼくら (徳間文庫)

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著者 : 原田マハ
  • 徳間書店 (2015年9月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (423ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198940140

生きるぼくら (徳間文庫)の感想・レビュー・書評

  • 小学校6年の時に親の離婚で母子家庭となり、学校での壮烈ないじめにあったのが原因で引きこもりになった主人公の麻生人生、24歳。その彼が母親から突き放され、蓼科の祖母を頼って行くことから始まる感動の人生再生物語。色々な人との出会いや出来事、そして米作りが彼を成長させる。
    同じような理由で祖母の元へ来ていた血の繋がらない妹と一緒に祖母の認知症と向き合うことになり、少々重い話になりかけるが村の人達にも助けられ、また助言も有って、最後はちゃんと明るい結末になるのが原田マハさんの小説の好きなところだ。
    原田マハ氏の小説は、「旅屋おかえり」「本日は、お日柄もよく」「風のマジム」「キネマの神様」に続いて5冊目だか、どれも心温まる感動の小説。そしてどれも困難を克服して成功する展開は、スカッとして幸せな気分になる。

  • 何かにチャレンジする時に背中を押してくれる本

    様々な経験をすることが人生を豊かにすることは間違いなく、そこに飛び込む重要さを教えてくれた

  • 本当に感動した。
    一歩踏み出すその勇気をくれた本

  • 原田マハさんの本には悪い人間は出てこない。そしてどの本を読んでも違う作者なんじゃないかと思わせつつ、途中の言葉のやさしさがやっぱり同じ作者だと思い出させる。

  • 「生きている」ことをめいいっぱい感じさせられる素敵な本でした。

  • 引きこもりの青年が、母方が行方をくらまし自分に来たたった一枚の年賀状を頼りに祖母を訪ねる。祖母は自然に合った農業で暮らしていて、そこに来ていた女の子と共に祖母と生活を始める。自然が厳しい田舎暮らしに人間性を取り戻して行くが、祖母が痴呆の症状を見せ始める。
    生き方を考えさせる内容だがが、大上段に構えていないさりげなさが心にしみる。
    流石に上手い。

  • ジャケ買い、ならぬ表紙買い。
    なんて美しい表紙。
    「生きるぼくら」というタイトルや
    引きこもりががんばるという物語はちょっとアレだけど
    頭でっかちに悩むより、体を動かせっていう感じの
    シンプルな生き方は、実際人を再生させるのかもしれないと思う。

  • 心が綺麗になる本

  • そんなにうまくいくかしら ってくらいドラマティックな展開--とも言えるけど、あたりまえに、丁寧に穏やかに、生きていくとはこういうことなのではないか とおもう。そういった生き方を始めた主人公は、親密さや強さや優しさやを手にした。人生これからだ。生きるぼくら。

  • 2017/03/15
    米作り、なんて奥深いんだ!!こんな経験ができた人生やつぼみ、純平が羨ましい。私もいつかしのさんやマーサばあちゃんみたいな人になりたいなぁ。米作りは無理でも、ベランダ菜園から始めてみようかな。そしたらなんか発見がありそう!それにしても、マハさんは米作りの経験までやってるなんて、ほんとびっくり、、、私も会ってみたいな〜!!

  • 人と人との繋がりっていいなぁ

  • うーむ。
    こんなに全てが都合よく行くかなあ。と、訝しんでいたわりに
    最後はしっかり泣かされてしまった悔しい。

    長い間都会で引きこもっていた男が、
    のっぴきならない事情で八ヶ岳の麓までやって来るわけだけど、
    そこでいきなり情景に対するみずみずしい感性と、
    とんでもない社交性を発揮するので戸惑ってしまった。

    登場人物も底抜けに優しい人達ばかりで、田舎特有の閉塞感は微塵も描かれない。
    それもおばあちゃんの人柄のおかげと言えばそれまでなんだけど。

    しかし最後はちゃんと積み上げてきたものが正しい形におさまって大団円。
    父親の行動の意図がイマイチ掴めないけど
    そんなことはどうでもよく、みんなに幸あれ!という気分になる。

    昨年から八ヶ岳に縁があって茅野にもなんども行ったので、
    その景色が思い起こされて良い気分になったなー。
    でも自分だったら知らない土地の定食屋にいきなり入る勇気はないので
    まずチェーン店探すだろう。

  • 主人公の名前は「人生」。
    引きこもりの彼の生活を支えていた母親が消え、途方にくれた人生が見つけた一枚の年賀状。
    差出人は、祖母。
    子供の頃の幸せだった記憶をたどりながら、人生は、4年ぶりに外へ出て、祖母の元へ向かう。


    その田舎で出会った「カッコイイ大人たち」、認知症のすすむ祖母、血の繋がらない兄妹。
    そして、生きるために作るお米。


    人は1人では生きられないことを突きつけられ、
    そして、
    人の優しさをこれでもか、と感じさせてくれるおはなしです。


    ペンネーム にゃん

  • 生きているのは「死にたくない」からだった。
    この本を読んで、少し「生きたい」から生きているんだって思うようになった。
    カッコいい大人になりたい。

  • 引きこもりを続けていた24歳の主人公。
    ある日突然頼りにしていた母親がいなくなったことをきっかけに、家を出て祖母が暮らす蓼科で米作りをすることになり・・・。

    とにかく、途中涙ぐんでしまうところがたびたびで!
    素敵な長野の風景を実際に見たくなる。
    みんなみんなが愛おしくて、応援したくなる。
    おいしい梅干のおにぎりが食べたくなる。

    展開は予想通りでも、とても満足できる作品。

  • 原田マハさん、初めて読みました。
    久し振りに、読み終わった後、心の底から良かったなぁと思えた、読後感の清々しい本だった。

    優しさに溢れた本です。
    家族の・仲間の優しさ、自然の優しさ。
    心があったかくなりました。

    数年前に亡くなった自分の祖母に、すごくすごく会いたくなったなぁ。会いたいなぁ。

  • 「温かく包み込む優しさ」 を持つマーサばあちゃん
    「厳しさの中にある優しさ」を持つ志乃さん
    「突き放す優しさ」 を持つお母さん


    たくさんの優しさに支えられて、それに甘えるだけではなく、それぞれの優しさをバネにして生きる人生。


    優しさってなんだろうって考えてたところに出会った小説。


    今このタイミングで読めてよかったな。




    とりあえず土鍋を買おう。稲作はできないから、せめて1番美味しいかたちでお米を頂きたくなった。

  • 自分の人生を生きるー。

    農業を通して、自分の人生を切り開いていく"人生"


    引きこもり、認知症、人間関係トラブル、就職難。
    社会が抱える様々な問題を、明るく前向きに乗り越えようとしていく登場人物たちの奮闘から、勇気をもらえる本。

  • 積ん読チャレンジ(〜'17/06/11) 27/56
    ’16/12/22 了

    『本日は、お日柄も良く』を勧めてくれた友人が一緒に勧めてくれた作品。
    電車での通勤時間を睡眠に充てることも多々あるが、続きが楽しみすぎて電車の中で眠るのも忘れてずっとのめり込んでしまった。

    酷い苛めから引きこもりとなってしまった主人公が田舎での生活を経て社会的に成功していく……
    などという結びではなく、彼の行動によってもたらされた変化が大変ミクロである点も良かった。

    しかし、影響を与えた人数や範囲が僅かなものであっても、そのただ中にいる人にとってその変化は大変大きなものであり、「人間が周囲に与えられる変化ってこういうものだよな」と思わされた。

    多分に小説的な演出によって登場人物が動かされている感じは否めないものの、キャラクターが自分で動いている感じがして小気味良かった。

    母子家庭でそだった主人公・人生(じんせい)にとって、追憶の中に忘れられた存在とも言える父親が、物語の後半に行くに従って重要度を増していく展開が見事。

    人間は誰かの助けを得、自然から多くの物を頂いて生きているのだということを、「米作り」というテーマに仮託して説教臭くなく爽やかに伝えきる語り口も大変鮮やか。

    『本日は、お日柄も良く』と合わせ、すっかり作者のファンになってしまった。

  • 引きこもりの青年が、お米づくりで
    前を向きはじめる。
    ベタで退屈なお話な気がして、なかなか読み進めなかったけど
    読了後は、
    さわさわと緑に揺れる、田んぼが見たくなったなー。

  • 引きこもりの若者が作物作りを通じて成長する設定はありがちなようにも思えるが、家族の再生や自然米作りを絡めることで素直に共感できる話になっている。

    人物配置も文句なし。

    舞台である御射鹿池を見たくなる。

  • 引きこもりで、救いを求めてマーサばあちゃんのもとへと訪れる人生。
    そこで懐かしいマーサばあちゃんに少しずつ癒され、そのまま立て直す話なのかと思いきや…。
    この話を読んでいて、ふと「男は女に母親のような母性を求めている」と聞いたことがあるのを思い出した。それは、女だって同じだ。誰しも優しく自分を包み込んでくれる存在を求めている。
    おばあちゃん。その存在を思い出すと、どうしても子どもの時を思い出さずにいられない。どうしてばあちゃんの側はあんなに居心地がよかったか、今ならわかる。美味しいご飯を作ってくれて、子どもにはちょっと難しいタメになる話をしてくれて、一緒に遊んでくれて。それが、心の大事な糧となってくれている。それがあって、人は支える側になれるのかもしれない。強く生きられるようになるのかもしれない。人生のように。

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