生きるぼくら (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (423ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198940140

作品紹介・あらすじ

いじめから、ひきこもりとなった二十四歳の麻生人生。頼りだった母が突然いなくなった。残されていたのは、年賀状の束。その中に一枚だけ記憶にある名前があった。「もう一度会えますように。私の命が、あるうちに」マーサばあちゃんから? 人生は四年ぶりに外へ! 祖母のいる蓼科へ向かうと、予想を覆す状況が待っていた????。人の温もりにふれ、米づくりから、大きく人生が変わっていく。

感想・レビュー・書評

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  • いじめが原因で引きこもりとなった24歳の主人公は、ネットの世界で生きている。母の手作りの梅干しご飯が好きだったのに、食べられなくなってしまった。
    ある日突然母が出ていき途方に暮れるが、一通の年賀状を頼りにばあちゃんの住む蓼科に向かう。
    何年かぶりの外の世界。そこで出会った人々と触れ合い、米作りに関わるうちに変わっていく。心温まる話であった。

    ─田んぼで育つ稲のように、自分たちには、空を目指してどんどん伸びていく本能が備わっているはず。
    「自分の力」を信じてとことん付き合ってあげなさい。自分自身に。─(p333)

    耕さない田んぼの米作りの過程が生き生きと描かれ、興味が湧いた。田植え、除草、稲刈り…機械を使わず、すべて人の手で作業するという。
    そしてご飯、おにぎり、お味噌汁の美味しそうなこと。
    「おにぎりはいい形。人の手で結ばれた形をしているから」だそうだ。

    今年は機会があったら意識的に田んぼを見てみようと思う。田植え前の良いタイミングで読んだもんだ。
    本書は、ブク友の1Q84O1さんが原田マハさんオススメ小説をいくつか紹介してくださった中の一冊。ありがとう!

    • 1Q84O1さん
      田んぼに掘り出されたぁ〜!?
      無事だから笑い話ですが、なおなおさんワイルド〜w

      おしんこ餅は知らないですね…
      焼いてお醤油につけてたべる!...
      田んぼに掘り出されたぁ〜!?
      無事だから笑い話ですが、なおなおさんワイルド〜w

      おしんこ餅は知らないですね…
      焼いてお醤油につけてたべる!
      はい!
      これ絶対に美味しいやつですよ(๑´ڡ`๑)
      いいですね〜♪
      うちはばあちゃん家が取れた新米をガスで炊いて食べてたのが美味しくて美味しくてです!
      2023/04/05
    • なおなおさん
      ガスで炊いた新米って美味しそうԅ(¯﹃¯ԅ)
      ばあちゃんちのお米だからより美味しいんでしょうね!
      1Qさんも美味しい思い出の味でいっぱいです...
      ガスで炊いた新米って美味しそうԅ(¯﹃¯ԅ)
      ばあちゃんちのお米だからより美味しいんでしょうね!
      1Qさんも美味しい思い出の味でいっぱいですね!
      2023/04/06
    • 1Q84O1さん
      ガスで炊いたら最高ですよ!
      こんな話をしていると新米が恋しくなってきました(๑´ڡ`๑)
      ガスで炊いたら最高ですよ!
      こんな話をしていると新米が恋しくなってきました(๑´ڡ`๑)
      2023/04/06
  • いわた書店の"一万円選書"のブックリストから本書を購読。
    前向きな気持ちになれる小説でした。

    東京で引きこもりになった青年が、祖母のいる長野県蓼科でお米作りをして、再生するストーリー。
    青年が豊かな自然と人の温かみに触れて、"生きる"感覚を取り戻していく描写がとてもよかった。

    お米作りの過程がとても詳細に書かれており、読後はお米が食べたくなり、おにぎりを食べました。

    原田マハさんの作品を読むのは"本日は、お日柄もよく"に続いて2作目。
    著者の作品をこれからも読みたいです。


  • 新年度、ここで出会った彼らと、どんな日々を過ごすのだろう。
    そして彼らにとって、ここでの日々はどんな風に残るだろう。
    たぶん大人の関わり方によって、それは「人生の糧」になるのだろう。
    学校がそういう場所になるように、わたしはいたい。

    改めて生活ベースの「生きる」ってことに焦点を当てたいなってことで、長らく積読化していたこちらの作品を読むことにしました。

    原田マハさん
    ブクログではフォロワーさん全員読んでるんじゃないかっていう作家さんだけれど、わたしは初めて触れました。
    美術館や絵画に造詣のある作家さんという印象で、美術館へ行くと同行者を外で待っている時間の方が長いような美術オンチのわたしには、なかなか手が届かなかった作家さんだ。

    しかしである。
    読んでいてこんなキラキラした作品久々に読んだな、と思った。
    読みながらそのキラキラした世界を斜めに見ている自分に鼻白んだ。
    わたしは本当に、心をざわつかせてくる作品とか、先の展開が読めない作品が好きなんだな、と改めて感じる。

    我慢を美徳とした時代があって、それを今でも美しいとする人たちもいるけれど、「泣き言を言わない嫁が美しい」みたいな場面で普通に主人公が感動しているのにも萎えてしまって、「いやいや、お前はそこ反発しろって!」と、変な応援までする始末。
    どうにも主人公である「麻生人生」青年の人間性がブレているように感じてしまって、うまく落とし込めなかった。
    最後の方は、かなり強引に読み進めた。

    この作品は、人の「強さ」にフォーカスしている。
    わたしのように、「闇を描いて光を感じる」タイプの人間には、もっともっと人の「弱さ」を描いてもらった方が、感情移入できたのかもしれない。
    だけど生きてく時に大事なのって確かにこういうポジティブなエネルギーなんだよな。
    でも現実ってそううまくいかない。
    だからこそ、わたしは本を読むし映画を観る。
    だからせめて、本の世界では、もう少し弱音を吐かせてほしかった。

    でも、フジファブリックを聞きながら実家に帰る電車に揺られて、案の定目が覚めたら田んぼだらけになっていた田園風景の中、水が張られた田んぼを見ていると、心が動いた。

    実家を囲むたくさんの田んぼ。
    そこを機械が動き回り、稲が植わっていく。
    なんというか、それでいいではないかと思ってしまったのだ。
    確かに、作品のような手での農作業は必要だけれど、どうしても「古さ」を捨てきれない。
    古さを美徳として、それ以外を排除しているような、それが最後まで捨てきれなかった。

    なぜ米作りが初めての若者がこんなに米作りに詳しい目線でいるのか、であるとか、こんなにいきなり生きてく場所見つけられるかね…?であるとか、いろいろ思うことはあって、そして何よりこんな風にこの作品をナナメから見てしまう自分が一番嫌で仕方ない。

    みなさんなら楽しく読めると思います。
    みなさんならすごくポジティブな気分になれると思います。
    みなさんなら稲作やってみたいと思うと思います。

    • naonaonao16gさん
      マリモさん

      おはようございます!
      コメントありがとうございます^^

      おおーー!やはりこの組み合わせ珍しいんですね笑
      隠していた感想を共有...
      マリモさん

      おはようございます!
      コメントありがとうございます^^

      おおーー!やはりこの組み合わせ珍しいんですね笑
      隠していた感想を共有してくださりありがとうございます笑
      うん、やっぱりそう思いますよね…ちょっとうまくいきすぎ、きれいすぎるんです…
      こういう展開に何も考えず涙や鼻水を流したいもんです笑

      わたしはこういうまっすぐな元気のもらい方をしないけれど、あくまでそれはまっすぐな作品にあんまり触れてこなかったからかなと思ったんですが、やっぱり合わなかったのかな…
      逆に自分の嫌な部分を見てしまうというか笑

      やっぱりマハさんといえばアート系なんですね!ちょっと本屋さんのぞいてみます!
      ありがとうございました~
      2022/05/06
    • bmakiさん
      こんにちは。
      (笑)笑ったら失礼ですけど、面白い感想だなぁって思いました。
      確かにマハさんの作品とnaonaoさんってイメージ結びつかな...
      こんにちは。
      (笑)笑ったら失礼ですけど、面白い感想だなぁって思いました。
      確かにマハさんの作品とnaonaoさんってイメージ結びつかないですね(*^^*)

      ナナメから作品読んじゃうの、全然アリだと思いますよ(笑)
      私も上から目線で読んでみたり、斜め目線で読んでみたり、あまりに出来すぎた本を上手に消化出来なくてごめんなさいなことよくあります(*^^*)

      そんな感想を持っても、それを上手く自分の感想に出来ないんですけど、naonaoさんの感想は正直でとても面白いです(*^^*)

      私は稲作やりたくなるのかなぁ?この本読んでみたくなりました(笑)
      2022/05/07
    • naonaonao16gさん
      bmakiさん

      こんばんは!
      コメントありがとうこざいます~

      やっぱりマハさんの作品読んだことある方からしたら、なかなかわたしと結びつか...
      bmakiさん

      こんばんは!
      コメントありがとうこざいます~

      やっぱりマハさんの作品読んだことある方からしたら、なかなかわたしと結びつかないんですねー!
      ナナメに読んじゃいましたけど、でもそれがわかっただけでよかったのかなと思います。知らないで「合わない」と決めつけるよりも。

      すごく悩んだんですよ、どうやってレビュー書くか笑
      でも、やはりここは素直に描きたいと思い、素直に描かせて頂きました!笑

      この感想で読みたいと思って頂けるの奇跡ですよ笑
      是非レビューお待ちしてます!とっても読みやすい作品ですよ!
      2022/05/08
  • 一言で 大感動!!

    何日かかけて読もうと思っていたのに、1日で読んでしまった

    お米を作ったり、自分の殻を破ったり、病気と共存したり、自然とは何か、生きるって何か、とにかく色々なテーマがたくさんはいっています

    その中でも私は 頼りになる本当の大人 の存在が貴重なこと
    私もそういう大人に励まされてきたこと
    そんな大人を目指していきたい!と思いました

    この本を読んでない方は是非読んでみてください!

  • マハマジックにかかり、寝食忘れて?没頭した。
    原田マハさんなら、「生きるぼくら」もいいですよ。
    親友の一言をきっかけに読んだ。

    あまりにこの世界に、主人公「人生」に没入しすぎて、母さんありがとうとしか言えない。
    おばあちゃんもつぼみも志乃さんも大好きだ。

    引きこもりの辛さを間近に見た経験があるだけにこの主人公の辛さ、母親の苦悩はずしんと響いた。
    その人生くんが変わっていく。
    人は変わるきっかけをいつも待っている。
    どんなに長くネガティブな生き方をしていても。

    おばあちゃんのおにぎり。
    身体の細胞が喜んでいる。
    細胞がどんどん新しくなり
    忌まわしい記憶さえ塗り替える。

    おばあちゃん、つぼみ、人生が
    川の字になって寝るところが好きだ。

    原田マハさん、ありがとう。
    この余韻をかみしめて
    今日からの自分の糧にしたい。

    心が熱くなり
    あったかくなり
    家族の愛に支えられ
    自然の中で生かされている自分に気づく。
    感謝。

  • イジメ、引きこもり、母親失踪…
    なかなかのどん底感。
    ようやく動き出す主人公。
    おばあちゃんからの手紙を契機に…
    米作りを通して、自分自身を見つめ直し、何とか、今のところ、上昇傾向になって来た…
    涙〜〜!涙〜〜!涙〜〜!(T . T)
    米作り1回の10ヶ月で、高速復活には少し違和感はあるけど、ええ感じに感動させて貰いました!
    まぁ、勝ち組とか負け組とか気にしても仕方ないし、自身が満足できてたら、ええんとちゃうかな?
    (勝ってるとは思えない私が言うのも説得力ないけど(^◇^;) )
    これから、どうなるか分からんし、自分の思うように生きたらええと思う。
    生きてるという実感、喜びを持って!

    解説は、桂南光さんやん!昔から知ってるから、「べかこ」の方が親しみあるな。

  • naonaonao16gさんの感想が秀逸で(^^)

    何というか、本当に心の底から素直な感想を書かれるので、私はその本を読んでどう感じるのか?単純に気になってしまうのだ。

    私は読後稲作をしたくなるのか?
    それとも稲作をしたくはないのか?どっちの感想を持つんだろうなぁ〜??
    なんて、とにかくとても気になってAmazonですぐにポチった作品(笑)

    結論から言うと、私は稲作をしたい!という気持ちにまではならなかったが、この作品は良い作品だなぁと思ってしまった(笑)

    凄く単純な性格だからか?
    後ろ向きだった人間がだんだん前向きになって、仲間作って頑張るような、そんな話が好きなのかも?

    ということで、最初から最後まで、凄く楽しく読ませて頂いた。

    奥蓼科は、何度か訪れたことのある地で、昨年は御射鹿池にも訪れていた。
    横谷観音展望台から渓谷を旦那とお散歩した。
    数年前にも奥蓼科渋御殿湯に行ったことがあったな。。。

    過去に長野市の善光寺の近くにある東山魁夷の美術館も訪れたことがある為、情景がいつもに増して思い浮かんできた。

    良いところだよなぁ。。。

    またあんな大自然の中をお散歩したい。。。

    って、全然本の感想じゃなくなってしまった(笑)

    • bmakiさん
      naonaonao16gさん

      衝撃的なnaonaoさんのレビューのおかげで、素敵な本と出会うことが出来て、とっても嬉しいです。

      ...
      naonaonao16gさん

      衝撃的なnaonaoさんのレビューのおかげで、素敵な本と出会うことが出来て、とっても嬉しいです。

      皆さんは稲作やりたくなるんでしょうかね(^-^)気になりますね(笑)

      擦れてるだなんてとんでもない。素直な可愛らしい方だなぁと感じてます(^^)

      これからもレビュー参考にさせていただきますね。いつもありがとうございます(*^^*)
      2022/06/05
    • naonaonao16gさん
      衝撃でしたか笑

      いやー擦れてますよ笑
      素直に「いい!稲作やりたい!」と思えたらどんなに素晴らしいことか!笑

      お互いストレス溜め込みすぎな...
      衝撃でしたか笑

      いやー擦れてますよ笑
      素直に「いい!稲作やりたい!」と思えたらどんなに素晴らしいことか!笑

      お互いストレス溜め込みすぎないようにやっていきましょうね^^
      2022/06/05
    • bmakiさん
      naonaoさん

      そーですね、素直に明日からでも稲作やってみよう!って思える性格だったら、ひょっとしたら人生楽しいのかも??(^∇^)...
      naonaoさん

      そーですね、素直に明日からでも稲作やってみよう!って思える性格だったら、ひょっとしたら人生楽しいのかも??(^∇^)

      どんな感想持つのも、発信するのも自由ですから、こう言う場で発散して、ストレス減らしていきたいものです(^^;;
      2022/06/06
  • 月刊誌や旅屋おかえりのTVでは見ていたが、単行本として読むのは初。
    引きこもりの24歳の麻生人生の出だしは重い話しで読み辛かったが、母親がまさかの失踪。そこから急展開。どこまで親が引きこもりの子供の面倒を見るか、どうすれば子供が立ち直れるのか、個々に違うのかも知れないが、こういうショック療法もありかなと思った。
    母親の残した年賀状に導かれ、祖母に会いに行った先で同様に引きこもりの義理の妹との出会い。認知症となっていた祖母が二人を徐々に変えて行く。自然農法で米作りをしていた祖母のために農法を引継ぐ決意をした二人。それを援助する周辺の人々。そこに就活で迷走する知り合いの息子。息子は麻生人生と喧嘩別れのようになってしまったが、麻生は「生きるぼくら」というタイトルで毎日のように田の様子をメールする。それで、この息子も復活。稲作りでの村人たちや孫たちとの交流により奇跡的に認知症から一部回復する祖母とのやり取りに涙する。完全に引きこもりから回復する麻生人生と義理の妹との心の交流、最後の失踪した母親との邂逅。本当に心が温まる作品でした。

  • 澄んだ空気、青い空、満天の星、
    そして瑞々しい緑をしたたらせた静かな湖面。
    美しい蓼科の風景の中で描かれる物語。

    引きこもりの24歳の青年・人生と、
    家族を失った21歳のつぼみ。
    ふたりに届いた祖母からの年賀状。
    引き寄せられるように、ふたりは蓼科へ。
    頼っていった先で祖母に支えが必要になり、
    ふたりは地元の人たちの力を借りながら祖母を助け、
    昔ながらの農法で稲を育てることになります。

    申し分のない、善意に溢れた温かい物語。
    十年前の私だったら、100%感動したかもしれません。
    でも、今の私は、少し距離を置いて読むことになりました。

    30歳を過ぎた引きこもりの息子を持つ知り合い。
    認知症のお母さんを自宅に引き取って介護している友人。
    私の近くにそういう人たちがいて、
    日々奮闘している姿を見たり聞いたりしているからです。
    そんなに簡単じゃないのよね。
    フィクションだとわかっているのですが…。

    そんな中、御射鹿池の描写には心がほぐれました。
    以前、原田マハさんがこんな発言をされました。
    「東山魁夷さんの描く馬には祈りを感じる」

    素直な気持ちで読み切ることができなかった気持ちを
    どう収めていったらいいのか…。
    そんな葛藤が、静かな湖面になぐさめられたような
    そんな気がしました。

  • いじめから、ひきこもりとなった二十四歳の麻生人生。
    頼りだった母が突然いなくなった。
    残されていたのは、年賀状の束。
    その中に一枚だけ記憶にある名前があった。
    「もう一度会えますように。私の命が、あるうちに」
    マーサばあちゃんから? 人生は四年ぶりに外へ!
    祖母のいる蓼科へ向かうと、予想を覆す状況が待っていた―。
    人の温もりにふれ、米づくりから、大きく人生が変わっていく。

    父親の事業の失敗から両親の離婚。
    酷いいじめにあい引きこもっていた人生。
    唯一の支えだった母から突然捨てられる。
    祖母を訪ねて、蓼科に行き。
    思いもよらない祖母の認知症。
    もう一人の孫、対人恐怖症のつぼみとの出会い。
    志乃さん・つぼみ・田端さん・純平・村の人達…沢山の人と出会い。
    おばあちゃんの「自然の米作り」をするなかで、
    自分を見つめ直し、成長してゆく人生…。

    表紙のイラストやタイトルから、きっと農業のお話なんだろうなぁ。
    きっと感動するお話なんだろうなぁ。
    なんて思いながら読み始めた。
    引きこもっている人生の姿は腹立だしくありながらも、
    心がどうしようもないんだろうと切なく苦しかった。
    お母さんの気持ちを思うと胸が締め付けられた。
    あまりにも上出来なマーサおばあちゃんの年賀状には、
    ミステリーの読みすぎか、年賀状や認知症は二人の辛い思いをしている
    孫を想っての演技なの?と、疑っている自分がいておかしかった。
    自分の力を信じ、他人の言葉に素直に耳を傾け、
    何かを一生懸命にすれば、周りの人も応えてくれるんだね。
    人生ってどう進んでゆくのかわからないものです。

    この本を読むと米作りをやってみたくなる。
    でも、できないなぁとわかっている自分もいます(笑)
    そして、新米で作った美味しいおにぎりを食べたくなりました。
    上手く行き過ぎな感はありますが、やはり少し泣きました。
    優しい気持ちになれました。
    おばあちゃんの言葉がとっても良かったです。

    • kさん
      あらすじとか書かんでいいやろ
      あらすじとか書かんでいいやろ
      2020/08/24
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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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