そのときまでの守護神 (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198942014

作品紹介・あらすじ

上野の美術館の前庭にある彫刻≪地獄の門≫の前で、水曜日十一時に頼みたい仕事の内容を話すと“泥棒の守護神”が現れるという奇妙な噂が。半信半疑で訪れた、造形作家TOKIWAのマネージャー篠原健。彼女が亡くなり噂を信じたくなったのだ。「盗んで欲しいのは、あのひとの遺体と一緒に棺におさめられるも」だが何も起こらない。守護神などいない、そう思ったとき何かが手元へ落ちてきて――。あなたにとって不要なモノが、誰かの大切なモノかも。

感想・レビュー・書評

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  • もう少しいい題名なかったかなぁと

    守護神というよりは奪還屋。
    あるべき場所、あるべき持ち主に美術品を還す。
    想いも一緒に還している。

  • 急逝した造形作家TOKIWAのマネジャー篠原は、最後の作品をともに火葬しようとしている遺族から救うべく、“泥棒の守護神"に依頼する。盗んでほしい物が依頼人にふさわしいと判断したときに限り盗んでくれる美術品専門の泥棒とは?

    芸術愛好家の業の深さを鬼気迫る筆致で描き、ひねりの効いた展開に最後の最後まで目が離せない!!

    愛憎って、やっぱり紙一重なのね~~。
    でも生きてるうちに、ちゃんと相手に伝わらないと、やっぱ悲しいよね。。。

    あ~、おもしろかった!!
    もっともっと書き込んで欲しい感を残しつつ・・・
    今後の活躍を期待しちゃいます♪

  • 【収録作品】下見の章/侵入の章/物色の章/窃盗の章 
     だましだまされの展開が面白い。余計なひねりのない素直な展開で、読後感もよい。

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著者プロフィール

一九七七年東京都生まれ。二〇一一年『ワナビー』で第二回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。『GIVER』『BABEL』『TAKER』からなる「復讐の贈与者」シリーズは連続ドラマ化。『BABEL』収録の「グラスタンク」で、第六十九回日本推理作家協会賞短編部門候補となる。他の著書に「死者ノ棘」シリーズ、『CAGE警察庁科学警察研究所特別捜査室』『エターナル』などがある。

「2023年 『最後の彼女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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