アキラとあきら (徳間文庫)

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著者 : 池井戸潤
  • 徳間書店 (2017年5月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (720ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198942304

アキラとあきら (徳間文庫)の感想・レビュー・書評

  • アキラとあきら  
    2017/5/17 著:池井戸潤

    零細企業の町工場の息子である「瑛」
    海運会社の御曹司である「彬」

    二人の「あきら」
    の幼少期からの30年の月日を
    705頁という圧巻のボリュームで
    ギュギュっと集約された秀作。

    並走される「あきら」の物語
    カルピスの原液のように濃い二人の物語には
    その他でまとめられない
    登場人物と物語が関わっている。

    並走される二人の物語が
    交差した瞬間、はじける様にその物語は
    強く絡まり爆発的に物語の世界は拡大する。
    ちりばめられた伏線もしっかりと
    回収される職人技のような緻密な構成。

    心のどこかで知っているような風景
    心のどこかで知っているような時代背景
    家族との関わり
    友人との関わり
    ほっとする情景や環境とは裏腹に
    飛び込んでくる
    人のいやらしさや厳しさ
    その全てがぐるぐると掻き混ざり
    集約されている。

    ポロリと見えそうで見えない
    人の本質。
    本作はまさに
    「アキラ100%」
    いや 
    「アキラとあきら」100点である。

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