砂楼の花嫁 (キャラ文庫 と 2-6)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199004698

感想・レビュー・書評

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  • 軍人と両性具有でちょっと期待値上げ過ぎた。

  • 最近、BL小説サイトに参加している影響か、読む方も何となくBLが多くなってきました。
    しかも、主人公が両性具有ということで、あるようでない展開に終始、ドキドキはらはらでした。
    男主人公(攻め)の皇太子殿下イズディハールがあまりにも男前すぎる!
    姿だけでなく、心まで凛々しくて素敵です。
    一方、ヒロイン(? 受け)の方の秋成も高貴な軍人という設定にふさわしく、美しい容貌と中性めいた雰囲気を持つ佳人です。この人も外見を裏切らず、気高くやさしい心の持ち主。

    しかし、イズディハールは砂漠の国の皇太子、秋成は国際的な重罪の容疑を掛けられた外国人であり元軍人。二人の立場はなかなか相容れない、認められないものでした。
    にも拘わらず、出逢った瞬間から惹かれあい、皇太子は秋成の立場や気持ちを配慮しつつも、熱っぽくアタック。
    この容姿端麗で心まで麗しいカップルには是非とも幸せになって欲しいと、読んでいるときから思いました。

    秋成が男でもあり女でもありという設定なので、BLの結末には珍しく、正式な結婚式を挙げて世にも認められた夫婦となった二人、これからもずっと幸せでいて欲しいと願わずにはいられません。

    実は、今回読んだ初巻から六年後になる二年前、続編が出たということで、続編も書店に注文して取り寄せ中なので、楽しみです。
    アマゾンの読者レビューでは「ハーレクインとボーイズラブを足したような面白さ」という表現に萌えてしまい、購入を決めました。
    少し気になったのは、イラストがとても美麗で良かったのですが、秋成については両性具有という設定なので、もう少し柔らかい雰囲気のイラストの方が良かったかな、、、と個人的には思います。
    イラストは硬質な秋成の美貌はよく出ているものの、やはり男性そのものにしか見えず、それが少し残念かなという印象でした。

  • すごーく好みのお話でした。両性具有でいいじゃないか!って感じです。男らしいアラブの王子様攻めに終始ドキドキしました。なんだか、BLだからか無理やり後ろに入れるのにこだわっていたような(それを書かなきゃダメなのかもしれませんが)もう、どっちでもいいよーっと思ってしまった…円陣先生のイラストがピッタリで2人がイメージできていいお話度がアップした気がします。

  • アラブ、花嫁、ときてスルーしていた作品。でも、続編出ていたので購入しました。
    読んでみたら意外にも軍人萌え。いろいろ萌えが詰め込んであって、何かしら萌えツボに引っ掛かるようにできていますね。思いがけず楽しかったです。

    花嫁は元軍人。表紙のは礼装だったので今ひとつピンと来なかったけど口絵を見てドキッとしてしまいました。円陣闇丸センセはこういうの描かせると上手いです。

    様々な苦境に立たされても、気丈にずっと独りで耐えてきた孤高のクールビューティ秋成。そんな彼に第一王子のイズディハールが心惹かれ、また秋成も生まれて初めての恋に落ちます。

    男同士で惹かれあったのには、秋成のある秘密が多大に影響していた…ということが暗に言いたかったんでしょうか。
    …両性具有は地雷というわけじゃないんですが、ちょっと萎えます…しかも、その中でも萌えが最強な作品は「アレキサンドライト」だと思ってきていたので、なかなかグッとくる作品が出てこなかったんですよね…
    でも、この話は両性具有ものとして見ると「アレキサンドライト」に匹敵するくらい良作でした。あちらはかなりSMちっくで痛いけど、こちらは攻が愛と包容力にあふれていてステキです。
    双子というのもいいです。愛に満ちているイズディハールにできない俺様なドS攻は、ハミードが楽しませてくれて、一粒で二度おいしかったです。

    ただ、アラブと花嫁となるとどうしてもありきたりな印象が否めず、ストーリー展開に新鮮味がもう少しほしかったです。とか言いながら、アラブの世界にどっぷり浸りきってしまったんですけどね~
    続編も楽しみ。

  • 何気に両性具有だった…
    まぁ、それはあっても、なくても、どちらでもよかったですが。

    とある国の名家に生まれながらも、駆け落ちし生まれた子供が秋成。
    両親が無くなり、絶縁してた祖父母に引き取られる事になったが
    それはうわべだけ。
    自分達の面子のためだけに引き取った感じで
    家を継がすのに混血は嫌だと身内を養子にする始末。
    だったら最初から引き取らなくてもいいのにって、
    思うくらい腹は立ちますが
    もっと腹の立つのは、養子を迎えたら秋成が邪魔な存在なので
    陥れて家から追い出そうとする。

    それは他の国へと仕事で赴いた時になのですが
    たまたまその国で起こったテロ事件に巻き込まれ
    助けるならともかく、それを秋成のせいにして家から追い出した。
    その国でも秋成はテロの関係者として最初は拷問されるのですが
    それを救ってくれ、秋成を愛してくれる存在となるのが、
    その国の第1皇子。

    最初は両性具有である秋成が、男として生きる決意をしてる思いを
    尊重し我慢してるのですが
    やはり一緒にいると好きの気持ちが大きくなる。
    そのモヤモヤ感がいいのかなぁ。
    でもそんな時、秋成はテロの首謀者の仲間に拉致られるのですが
    自分の身分を捨ててまで秋成を取る感じがいいです。
    孤独な秋成の側にいてくれるのは、こんな人がいいよ本当。
    結婚という形で一応おさまるのですが
    この皇子の弟のおかげかな。
    ちょっとお兄ちゃん思いで秋成に対してのイジワルもあったけど
    最後はいいヤツで終わってます。

    攻めにしろ、受けにしろ、蔑ろにされてるキャラが
    幸せになるお話大好きです。

  • アラブの双子の王子、美貌の軍人、計略、謀略、アンドロギニュス、ピアッシング。

  • 備考:ドラマCD化

  • 受けの身体がボーイズラブとしてそれはどうなの…っていう設定なので、それを知るまでは楽しかったんですが、その設定を知ってから、ずっと違和感が付き纏ってつまらなくなりました。

  • 駆け落ちしていた両親が死んだ後に日本から母親の祖国の名門貴族に引き取られた物の愛情薄く育ち自分の身体の秘密ゆえの寂しさを感じさせる秋成。
    近衛隊長として外相の護衛の任務でシャティーラへ赴き、皇太子のイズディハールと出逢う。


    先にCDを聴いていたので内容は把握していたものの、秋成を半陰陽(両性具有)者に設定する理由がイマイチ不可解だったのですが、結局そういう人に言えない悩みを持つことでのどうしようもない焦燥感や諦念という人間性を秋成に出させたかったのかな、と。
    それと一国の皇太子の花嫁にさせる訳だから本当の男だった場合、国的、宗教的に折り合いが付かないからなのかな、と思いました。ただ、そういった設定の時点で純粋なBLとしてはどうなのよ?な気持ちにはなりましたが。
    結局花嫁になっちゃうのですけど、パスポートとか、戸籍みたいなのはどうなったのでしょうね?男として届けてあるのですよね?なのに結婚出来るのですか?(してるけど)イスラムですよね?訳分かんない。納得出来る説明を誰か私にしてください;

    外交の話し等はよく書きこんであったと思います。

    Hシーンも良かったです。その身体の特徴から前からも後ろからもしちゃうのが、普通のBLっぽくなかったです。

  • 円陣先生の絵は、どんだけうつくしければ気が済むのですか!!(笑)

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著者プロフィール

貴族や名家の御曹司等、きらびやかな世界観を表現した作品が数多く、読者の支持を集めている。

「2017年 『なんでも屋花曜祐介の事件譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

遠野春日の作品

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