氷面鏡 (キャラ文庫 み 3-4)

著者 :
  • 徳間書店
3.31
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本棚登録 : 124
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199005077

感想・レビュー・書評

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  • ★4.0。双子の成長話でもあり、読後感が温かい。最後に陸も呪縛から解放されたようで良かった。一人で背負い込んでもがく郁の苦しみも丁寧に綴られていてちょっとウルッ。穏やかで包容力のある攻とのシーンはホッとするし、郁だってまだ心許ない少年なんだと言う事に気付かされて切なくもある。しかも体ばかり発達して未成熟な情緒のまま攻に甘える無自覚誘い受…なんと可愛いんだ。まさか郁が恋人の前では小悪魔になるとは。

  • 双子の片割れが凄い執着をみせるが、攻めのほんわかさと挿し絵で作品全体がまろやかになっている。

  • 兄弟モノとか大好物の那義です。
    ましてや双子となればもう!
    双子モノって神秘の繋がりを感じさせてくれますよね。
    でもこの作品は、その繋がりを深めるのではないという観点が良かった。

    引き離されてしまった双子が再び一緒に暮らし始めて、お互いの傷をなめあうように身体を繋げてしまいます。

    兄弟を越えてしまった二人。
    それが間違ってると気づいてしまった弟の兄に対する苦悩が辛いです。
    その弟を優しく包み込む存在が現れて、双子の関係が変わっていくのですが、それを知った兄の弟に対する執着が痛く悲しいです。

  • ★3
    読了日:? 出版日:12/2008


  • 近親ネタにしては最後はさわやかにしめてくれます。
    兄の狂っちゃったり束縛しちゃう感じは水原さんの常套ですが、最終的にまるく納まっていい話。

    おっさんがわかいこにいれあげるの、こういうはなしならいいよね。

  • 「双子の兄弟」これだけでもうたまらんすハァハァ!!!
    でもどうして別れなきゃならないの・゚・(ノД`)・゚・
    兄弟スキーには辛い展開(笑)

  • 読み終わって「この話、好きかも」と、ふと思いました。
    肉親で肌を寄せ合う温かさは、朝、布団の中でまどろんでいるような感覚にも似て、目を覚ますのがかったるくなる辺りまでそっくりなんですが、そのまま停滞していていいのかといえば、そういうわけでもなくて。
    もつれきった迷宮も、逃げ出さず真摯に取り組めば、きっとどこかに出口が見つかるものなんですね。

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