やんごとなき執事の条件 (キャラ文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199006111

感想・レビュー・書評

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  • 強気に見えて結構ぐるぐる考え込んでしまう丈慈。そんな丈慈がギルの態度にイライラしながらも惹かれていく過程が楽しかった。自分の仕事にプライドを持って取り組む2人を見るのも、ここまで一生懸命になれる仕事に出会えるのは幸せだな。と思えて気持ちよかったし。気持ちが通じ合えば、素直になりそうな2人の甘い生活をもっと見たくなる話だった。

  • 鳩村さんのお茶の話は好きだわ。
    イギリスの迷路庭園でお茶会、いいですね。

  • 執事×作庭師。
    英国庭園にお茶室を、とかふたつの文化に対するスタンスとか、丈慈のお庭に対する心構えとか。普通に色々面白かった。
    恋愛場面はちょっと駆け足というか無理やり詰め込んだ感がなきにしもあらず、だけれど。

  •  英国貴族の館に本格的な日本茶室を作れ、という本当かどうかわからないような依頼を受けて、渡英したのは作庭師の真宮丈慈。
     彼を待っていたのは、年下の若き伯爵と、祖父の代から館に仕える美貌の執事・ギルだった。
     ギルは、執事としての誇りを持ち、若き伯爵によく仕えていた。
     けれど、丈慈にはどうしてかそれが面白くない。
     挙句、「私をカフェの店員と同じに思われては困ります、サー」とギル自身に怒られてしまう始末。
     丈慈に、作庭師としての誇りがあるのと同じように、ギルにも執事としての誇りがある。階級社会の伝統を体現するギルは、物腰は優雅だけれど、丈慈には慇懃無礼であった。
     初めは、お貴族様の依頼だと思い、断ろうと思っていた丈慈だったが、年若の伯爵の思いもがけない情熱と、誇り高い執事を打ち負かしたい反逆心をあおられてしまい……

     という話。
     英国まで赴いた丈慈は、日本風の庭を作るという依頼を受けるか受けないかを決めるために来たのだが、そこでちょっとした諍いをギルとしてしまい、そのことから足をくじいてしまう。
     それで帰るに帰れなくなってしまって、しばらくその屋敷に滞在することになったのだが、最初からギルに目を奪われてしまった丈慈は、ギルが党首に仕えるのがどことなく気に食わない。
     けれど、当たり前のように丈慈にはギルに命令する資格などなく、しかも、ギルは「執事」であるという己の仕事にこだわりを持っている。
     おおよそ、そんな自分にとっての線引きを崩してくれようとはしない。
     ところが、丈慈の父親が倒れたという連絡が入り、ギルが執事としてそれに付き添うことになり、屋敷の中で「執事」として振る舞うギルではない一面を見て……

     という感じの話でした。
     面白かったと思います。
     最初は、反発してたけど、そのうち少しずつ距離の縮まっていく二人の様子がよかった。
     最初の丈慈の子供っぽくみえなくもない振る舞いはちょっといただけなかったようにも思いますが、相手の気を最初から惹きたかったのだとしたら、それはそれで仕方がないような気もするし。
     そういう素直じゃないところもかわいいなー……と思います。
     でもきっとそういう素直じゃなくて、ギルに向き合ったからこそ、ギルが振り向いてくれてるんだろうなー……というのもなんとなく予想ができるので、お似合いなんだなー……と。

     後はこの作庭が終わった後、二人が距離の問題をどう越えていくか、だと思いますが、これはこのままハッピーエンドで終わってくれてよかったと思います!

  • ギルが格好いいです。

  • 執事属性などまったくないし、むしろはやりの執事なんてファックと思っていたのに買った理由はただひとつ。「執事じゃなくてこれ家令じゃん!?」
    本場の執事なので「サー」とか言ってしまうし…
    BLなので受けと攻めが魅力的なのは当たり前なんですが、脇のデクランがすごくいいやつで「これこれ!こういうの、大事!」と思います。
    舞台はイギリスの城だしすごくBL王道系でわたしは…こういうの…だいすきですよ…へへ…

  • 英国執事×作庭師

    茶道の家に生まれ作庭の道に進んだ主人公は、英国のとあるお屋敷に茶室を建てるべく招かれます。
    そこにいたのは執事。その役割・仕事に忠実であろうとする姿は、時として慇懃無礼で。

    茶道や茶室についての蘊蓄と、イギリスの執事文化をうまくからめて説明し読ませてくれるのはさすが!むちゃくちゃ和菓子とお抹茶がほしくなる(笑)
    ただ…最後におもいっきり詰め込んだ感のある恋愛シーンがもったいない…。
    もうちょっと丁寧に描いてほしかった。
    そして個人的にいえば主人公がすごく受け受けしかったので、いっそのこと執事を組み敷いてほしかった…(笑)

    お姫様だっこがあったり、お風呂にいれてもらったり、浴衣きて部屋に戻ってきたら蒲団がふた組並べて敷いてあったりと小さなモエどころもあるので楽しんでほしい一冊。

  • お抹茶が飲みたくなった。笑

    仕事シーンに重点をおいていて、イギリスと日本の対比やキャラそれぞれのものの見方などが丁寧に書かれていたところは楽しめた。

    恋愛部分はちょっと物足りないというか後半(最後の最後で)無理やり纏めてしまった感が否めない。攻めの受けに対する気持ちの変化をもうちょっと詳しく描いて欲しかったかなぁ。でも先生もあとがきでおっしゃっていたようにそれはギル(攻)が「私はそんなこと言いません」って止めたのかな。笑

  • (あらすじ)
    英国貴族の館に本格的な日本茶室を造れ!?
    風変わりな依頼で渡英した作庭師の真宮丈慈。
    彼を待っていたのは年下の若き伯爵と、
    祖父の代から館に仕える美貌の執事・ギルだった!!
    「私をカフェの店員と同じに思われては困ります、サー」
    階級社会の伝統を体現するギルは、物腰は優雅だけど慇懃無礼!!
    初めは依頼を断るはずが、
    逆にこの誇り高い執事を打ち負かしたいと反抗心を煽られて!?


    テレンス・ギル(執事)×真宮丈慈(作庭師) 

    (感想)
    とことん執事なので、ご主人様がとにかく一番!!
    丈慈との関係も最後の方までラブラブ感がなく
    読んでてやきもき(笑)
    最初は反抗してたくせに、ご主人様なギルにヤキモチ焼いてるし
    (可愛い野郎だ丈慈vv)

    だけどギルがラザフォード卿を殴ったときはスッキリ
    執事としてはなく、テレンス・ギル個人の感情部分が見れたので。
    ちゃんと好きなんじゃないか丈慈の事が~っ(^^)

  • 英国執事×日本人作庭師。主人公が年齢の割に子供っぽく感情的なのに対し、執事が良くも悪くも骨の髄から執事で、掛け合いが良かったです。 ラストはやや強引にまとめた感。最後の濡れ場は濃いぃーです。二人の会話が良い。舞台は日本と英国で、双方の良さが味わえます。

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