他人じゃないけれど (キャラ文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199006159

感想・レビュー・書評

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  • あっくんも忍もかわいすぎっ(笑)
    あっくん視点でも、二人の「胸キュン」(笑)が伝わってきて、さすがこの人は心理描写上手いなあ・・と思う。

    設定、展開とも、BLだけあってファンタジーっつか、リアリティは皆無だけど、二人の心の動きにはリアリティ感じるな。

  •  画家だった父を目の前で亡くし、父の後輩だった久代に引き取られた篤史。
     本当の家族ではないのに関わらず、自分を養ってくれている久代の役に、少しでも立ちたくて、家事をこなす篤史に、久代の本当の息子である忍は意地悪である。
    「もしかしたら、忍のことは自分が嫌いなのでは?」という不安があり、ますます一生懸命、家事に取り組む篤史だったが……

     という話でした。
     登場人物すべてが優しいのだけれど、ちょっとしたことがすれ違いを生んでしまう。
     しかも、血のつながらないことで物語が余計に複雑になってしまう……。

     養子縁組をせずに本当の家族にしなかったことも、相手を思ってのことだったのに、それが「家族じゃないから」という気持ちにつながってしまう……というのはちょっと切なくて。

     どんなに相手を思っていても、その人にとって何がいいのかはきちんと聞いてみないとわからないってことなんだなと改めて再確認しました。

     ちょっと切ない家族にまつわる話を読みたい方にオススメです。

  • 初読作家さん。名前は知ってたけど違うシリーズが欲しくて…でもたまたま何気なく手に取った作品。
    私、これすごく好きでした!
    購入大成功。
    初めて手にした本が面白いと、その作家さんの作品揃えたい病になるんだよなー。なんかそうなりそうで自分が恐ろしい。

    中盤までは家族の話し、というか、好きだと思ってた義父への感情が恋愛ではなく家族愛だった。
    後半からは、本当は嫌われてると思っていた義兄のことを好きになっていた。でも義兄にはやっぱり自分は嫌われてるとしか思えなくて…。と恋愛色が出てくる話し。

    中盤までの話しが切ない。
    篤史がけなげ。
    忍が篤史のことを好きなのは分かったけど、はっきりしなくてもんもんとした。
    でも後半読んでくと、けなげなのは忍じゃん!と思える。そして忍に萌えました。だらしないところとか変態なとことかも愛おしくなった。
    SSの『恋人ではあるけれど』読んで、幸せな気持ちに。基本忍の変態っぷりが書いてあるんだけどね。2人が同じ家で幸せなら何でも良い気がしてきたんだよね。

  • ざっくりまとめると
    ヤンデレ残念イケメン攻め×無自覚小悪魔誘い受け
    ってところでしょうか(爆)。

    忍の1周廻った拗らせっぷりは確かに解りにくいけれども
    気持ちの種類を見誤る篤史の鈍さも相当なもので。
    不憫さ加減がどっちもどっちてな具合でしたが
    本人の預かり知らないところで当て馬扱いの久代さんは元より
    謂れのない嫉妬で最終的に忍に殴られる福山さんが本当に気の毒でした(苦笑)。

    ぽやーっとしてるようでいて案外敏い久代さんを筆頭に
    忍の友達の因幡さん、篤史の友達の白井くんと野波くん、
    下心ありそうで実はそうでもなかった福山さん、
    そういう脇の面々のキャラと
    ひこうき雲とかモネの絵とか細かいエピソードが効いていて好印象。

    最終的には安定のハッピーエンドだったものの
    行間からダダ漏れしてる忍と篤史の無自覚な気持ちがちょっと痛くて
    最後を先に読んじゃいたい気持ちと闘いながら読了。
    このほんの少しの痛みが樋口美沙緒先生の真骨頂なのかなぁという気がしてます。
    何にしてもよかったねーよかったよーで終わってひと安心。

    つーか忍の病みっぷりがムシシリーズの兜を彷彿とさせてちょっと笑いました(爆)。

  • 家族として暮らしていたからこそのすれ違いが悲しい。関係が近すぎたから、気持ちを自覚するのにも、素直になるのにも時間がかかったのかも。それでも忍のことが気になって仕方がない篤史と、頑張りすぎている篤史のことを心配している忍の関係はいいなぁ。と思った。お互いのことを大切にしているのが伝わってきて。ずっと一緒にいた久代も含めた3人は、今と変わらず衝突しながらも仲良く暮らしていきそう。

  • ダブり買いしちゃった・・。
    養子のコが思い寄せる義父の造型がすてき。
    攻めの義兄弟はむしがすかない。

  • 『Charaバースデーフェア2014』対象商品。小説では初読み作家さん。亡くなった父親の後輩で画家の久代に引き取られた篤史、久代の一人息子の忍。篤史が健気で切ない… 久代たちに迷惑をかけないよう一生懸命勉強も家事も頑張って、だけど一緒にご飯を食べたいと寂しいからとちっちゃなわがままも言えない姿がたまらなかった。久代にそんな気持ちを吐露する場面は涙が… 相手の忍はずーっと気持ちを抱えていたんだろうなという読者にはわかりやすい攻でしたね、暴走してる姿が可愛かったw 面白かったです。

  • ★3.0。最後の最後で攻が愛しくなるお話でした。なんと健気で、しかも変態な…。逆ギレ告白やだらしない姿にギャップ萌え。一方、境遇から仕方ないとは言え、何かにつけて久代久代な受がちょっと苦手でした。攻に構って欲しくて駄々こねているという自覚なく、攻に対し前半は辛辣過ぎ、後半は卑屈過ぎ、両想いだとわかった途端誘い受になる態度がどうにも。流石に攻が可哀相でした。久代が理解あり過ぎたり、攻と電話中に福山と遭遇したり、ちょっと展開が都合良過ぎたのも微妙な気分に。

  • 再読記録がありますが、これは、もう10回は読んでます。
    なんでこんなにツボなんだろう!?www自分でもよくわからない。
    たぶん、近親相姦は絶対だめなんで、本当は他人なんだけど、ずっとひとつ屋根の下で育ってきた、ってのが、幼馴染と同列で好きなのかもです、自分。

    父親を亡くした主人公は、父と仲のよかった他人に引き取られます。父と同じ職業だったからなのか、親しみを覚え、必死で面倒をみます。
    そして、その家には、息子がひとりいました。飾らない態度はときにそっけなく、自分は好まれていないかもしれないと思うことがあったけれど……。

    でも、結局自分が好きだったのは、引き取ってくれたひとではなかった。そして、そっけなかった義理の兄こそ、自分の気になっていたひとであることに気がついたー。
    これ、逆視点でもおもしろい気がする。
    兄貴にしてみてもさ。
    こんなかわいい弟ね。
    近すぎて手を出せなかったというか、さ。
    しかし。
    自分の言葉がひどい。
    これではちっともおもしろそうな話に見えない。

    そんな不思議な一冊。

  • 主人公の気持ちの書き込み方が丁寧でした。設定が普通だからこれくらい書いてよかったのかな?でも、ちょっとくどかった?作家さんの内容にパターン化が。。

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