ミステリー作家串田寥生の考察 (キャラ文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199006203

感想・レビュー・書評

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  • 『眠る劣情』のスピンオフ。

    恋愛モノとしてみると、☆3つ。
    推理小説としてみると、☆5つ。
    なので、間を取って☆4つ。

    ただ、犯人(?)はかなり早い段階で見えてきた。


    串田のキャラが苦手。
    けど、あのキャラだから、この本(ストーリー)は成り立っている気がする。

    ただ、いまいち串田の感情がつかめなかった。
    『恋人』となってからも、ちゃんと守のことを好きなのかは見えてこない。

    また、守にしても、串田の中身じゃなく外見が好きなんだとしか見えてこない。


    『眠る劣情』よりもこちらを先に読んでしまったけれど、『眠る劣情』を先に読んでいたら、串田のキャラもそこまで苦手ではなかったかも。
    「やっぱり順番どおりに読むべきだった…」と思った。

  • うげあー怖かった。二段オチ。恋愛というより執着、
    互いの今後を監視するみたいな意味合いな気がする

  • 作家と担当編集のお話ですが、ミステリアスな展開です。編集さんが作家先生を好きなことを知ってか知らずが、受け入れちゃう作家先生の行動がなんかよくわからないのだけど、彼なりに理由があって納得のいくストーリーだった。

  • はああおもしろかった!!
    夜光さんのこういう話読んだの二冊目だけどこっちのほうが断然好き。
    淫乱受けかわいいです……
    先生が自由人ですごくいい。飄々としててなんか心配になりつつ好きだ。
    もうちょいラブしてほしかった気がしなくもない。

  • 串田より久緒のほうがしっくりくるというか。意外というか予想どおりというか奥が深い人物よ。
    なかなかにミステリでした。
    真面目くん乱れシーンも楽しい話でした。

  • 情緒に欠けるミステリー作家 串田寥生(久緒静)×エロスイッチが入ると別人になる担当編集者 神凪守◆火曜サ〇ペンス劇場かと思ったら、土曜ワ〇ド劇場でした。何しろ「リアル横溝、神凪家の一族」ですからね!ミステリの定義を踏まえた謎解きも、著者が楽しんでいるのがよく分かる。このコンビで違う事件をぜひ見てみたい。

  • 楽しみにしていた「眠る劣情」のスピンオフです。迷脇役だった久緒さんメイン、編集の神凪守の視点から描かれていて、久緒静――ペンネーム串田寥生の職業にふさわしく、ミステリー仕立てです。

    冒頭から、串田のぶっとんだキャラが炸裂。守はゲイで彼に片想いだけど、公私にわたって振り回されてとんだ迷惑被ってます。
    串田のセリフがいちいち笑えます。守との会話が夫婦漫才!串田も頭の回転が早いけど、それを迎え撃つ守のツッコミも大したもんだと思います。
    ミステリー作家串田の新作構想は、孤島で起きる連続殺人事件。横溝チックですね。
    そして、主役キャラの探偵は「からくり人形探偵内野」!!だそうです。いいですね、受けました…モデルは言うまでもなく、あの内野みたいです。

    その作品の取材ということで、串田は嫌がる守を言いくるめ、彼の生家がある瀬戸内海の小島に向かいます。その様々な古い因習が残る島で、串田と守は事件に巻き込まれてしまうんですが。

    夜光花センセお得意のミステリー調で、謎解きとしても楽しめるストーリーです。
    最後に意外などんでん返しもあります。
    でも、ここでの見所はやっぱり串田の突き抜けた魅力!「眠る劣情」の時からものすごく面白い人だなあと思ってましたが、今回出番が多いのに比例してその魅力が倍増してます。

    恋愛面ではそんな二人なので、ラブもエロもそこそこって感じです。串田の性格を考えれば、かなり守は苦戦しそうです。でも、そんなこと気にならないくらい楽しめました。ひょっとして、評判がよければ続編が出るのかな?ぜひ、二人の仲を進展させて欲しいです。
    高階絵師のイラストすてきでした。表紙は夜光センセもおっしゃってるように、ほんとにミステリー小説のコーナーに平積みしてあっても不自然じゃない感じです。帯のセリフはBLだけどね。

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