親友の距離 (キャラ文庫)

著者 :
  • 徳間書店
3.67
  • (13)
  • (40)
  • (30)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 202
感想 : 24
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199006319

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 親友だと思っていた男から突然告白され、応えないまま「忘れてくれ」と告げられ、そのまま疎遠になってしまった親友。
    それから6年。

    大学時代の親友・七海と仕事で再会した進一。
    動揺すると進一とは対照的に、七海は気まずい過去など忘れたように振る舞ってくる。
    そんな七海がなんとなく腑に落ちない進一は、次第にモヤモヤを募らせていく。
    そして、七海の元恋人に会った進一は……

    という話でした。
    当時は二人の関係を形にできなかった男が、成人して、ある程度の自由を手に入れて、ようやく、自分の本当に気がつくことができたお話。

    どちらも真面目だからこそ、簡単に気持ちも身体も重ねることを躊躇って今になってしまった……という話でした。
    この作者さんの話を続けて読みましたけど、真面目で優しい男の人が主人公の話が多くて、そういうのが作風なんだな……って思いました。

    切ない別れを経験したからこその二人の関係に興味のある方におススメします。

  • 学生時代の親友との再会リーマンもの。あらすじが好みそうだったし、大筋のストーリーはドンピシャだったけど結構あっさりだったな〜という印象…。掘り下げとか悩むとこを期待してしまってたからかな〜挿絵はやっぱり好みドンピシャでした、穂波さんスキ…

  • 杉原理生さんの同級生物。
    あ~すっごくときめいた!!
    穂波ゆきねさんの描く大人の男もすごく好き!

    疎遠状態だったかつて告白された大学時代の親友と再会する話。

    ずっと攻め視点で、攻めが自分の気持ちに気づいていく話なのですが、どちらの気持ちにも共感できました。

    受けのけなげな片思いには切なくなったし、
    攻めの無自覚な嫉妬にはもどかしくて萌えました。
     
    終盤は自覚した進一が七海を口説き落とすのを
    すごく応援してしまって、やっと結ばれたときは
    すごくほっとしました。七海、幸せになれよ・・・。
    そして万感の思いのエロも色っぽくてよかったです。
    穂波さんの挿絵がまたいいんだな。

    最後の七海視点の『恋人の距離』は
    七海のけなげさにまた萌えました。
    進一にしっかり幸せにしてもらってほしい。

  • 杉原さんの書かれる攻は、好青年だけどムッツリなので超好きです!(^p^)w

  • 七海の痛さが伝わりすぎて、新一が好きになれないwww

  • 杉原さんの本を続けて読みました。
    2人の気持ちをじっくり丁寧に書いていく作風はこの作者さんの特徴なんでしょうか?
    まだ2冊しか読んでいないんですが、ゆっくりとした描写がもどかしいのに、イライラすることもなく、染みるように入ってきて気持ちよかったです。
    いつもなら、ここまでじれったい展開だと、山も谷もなくてつまんない、、とかなっちゃうんですが、それがない。文章が好みだというのもあるんだけど、きっと気持ちが読み手に馴染むように丁寧に形を合わせていくように描かれているんだろうなぁ。

    よかったです。

  • とても丁寧なふたりの心理描写が現実的なお話だったように感じました。

    七海が進一のことをとても好きなのに、好きだからこそ臆病になってしまう様がとてもじれったかったです。じれったくてとてもいじらしい。

    進一は再会してから七海のことをまた考え始め…ととてつもなく鈍感で、私には傲慢に感じてしまって好きにはなれませんでした。

    穂波ゆきねさんのイラストはとても素敵でした。

  • 杉原さん×穂波さんの私的神コラボに瞬間沸騰しつつ買って読んだらこれまたドストライクな同級生カプの片恋&再会愛モノでお約束のように煮え滾った…!! 読み終わってみればぶっちゃけ進一の鈍感さと七海の臆病さが事態をこじらせてるだけの話なんだけど、とにかく進一のことが好きすぎてホントは一途で健気なのに痛々しいほど強がっちゃう七海が可哀想で可愛すぎた。両想いになってからも進一は七海にめろめろなのに、幸せを怖がる七海にせつなキュン。愛されることに慣れない繊細受と愛することをためらわない包容力攻の構図って萌えるわー。

  • まあ、もう、ゆきねさん買いなんです。さらに親友再会ものとくれば…!

    かなりじれましたが、一歩間違えれば本当にくっつかないかもな距離がなかなかよかったです。
    どこまでも、相手が近づいてくるのを恐れる七海と、なんでかわからないけど、離れていくのは許せないと思う進一。

    進一が「なんだ、男同士のカップルに、なっちゃえばいいんじゃん」と開きなおったところで猛アタック開始。
    ついに七海はつかまってしまい、逃げられなくなるのでした。

    …と書くとわりとわかりやすすぎる展開。でも、距離感がよかったです、うん。タイトル通り。

  • 正直、穂波ゆきねさんのイラスト買いでしたが、おもしろかった。
    進一(攻)視点で話が進んでいて、七海(受)の行動の心意がよく理解できなかったところが、最初あったのだけど、もう一回読み直してみて納得しました。
    七海が進一のことを好きすぎて、進一に友達以上の感情がないことを知りつつ、親友ポジションを保とうと必死になっている姿が健気です。進一に受け入れてもらってからも、かたくなに「勘違い」だと説得しているところも、なんだかかわいそうなくらいだったけど、それって自分が傷つかないためのポーズであり、相手の気持ちを信じきれないところがあったからかもしれない。
    失いたくない「親友」はかけがえのない「恋人」になれるものなのか?

全24件中 1 - 10件を表示

杉原理生の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
中村 明日美子
中村明日美子
中村明日美子
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×